2021年7月21日(水)



「本日2021年7月21日(水)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. July 21st, 2021), 293 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年7月21日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計293冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計945日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 


R3.07.19 13:05
ウプシロン投資事業有限責任組合
公開買付報告書 対象: 澤田ホールディングス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

2021年7月17日
澤田ホールディングス株式会社
ウプシロン投資事業有限責任組合による当社株式に対する公開買付けの結果に関するお知らせ
ttp://www.sawada-holdings.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/07/shdpress20210717.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



(添付資料)

2021年7月17日
ウプシロン投資事業有限責任組合
澤田ホールディングス株式会社(証券コード8699)に対する公開買付けの結果に関するお知らせ
(2〜5/5ページをPDF印刷・出力したファイル)

 

 

 


今から約1年前の記事になりますが、公開買付の開始から約半年が過ぎた昨年2020年の8月14日の記事↓。

 


澤田HDを巡るTOB、延長に次ぐ延長で「ユニゾ超え」必至

終わりが見えない超ロングランのTOB(株式公開買い付け)が進行している。エイチ・エス証券やモンゴル最大手の
ハーン銀行などを傘下に持つ澤田ホールディングス(HD)に対するTOBは買付期間が12回延長され、すでに126日に及ぶ。
さらに延長が繰り返される見通しで、今年3月に不成立に終わったユニゾホールディングスをめぐるTOBの140日間を超え、
最長記録を更新することが必至だ。
澤田HDにTOBを実施しているのは投資ファンドのMETA Capital(東京都港区)が設立したウプシロン投資事業有限責任組合。
株式の50.1%を取得して子会社化するのが目的で、2月に1株1050円で澤田HD株の買い付けを始めた。買付代金は約208億円。
当初の買付期間は2月20日から3月19日までの20営業日だった。
ウプシロンが提出した訂正公開買付届出書によると、理由はこうだ。澤田HDの中核子会社の一つ、ハーン銀行はモンゴル最有力。
TOBで支配株主が変更になることから、モンゴル中央銀行の事前承認が必要となるが、その手続きが今も終わっていないという。
こうした状況では株主としても動くに動けないのはもちろん、買付者自身にも多大なリスクが生じかねない。
ウプシロンは8月12日までに小刻みに12度目の期間延長を発表。買付期間は現時点で8月26日までの126日となっている。
金融商品取引法上、どうかというと、TOBは原則、20営業日以上60営業日以内。ただし、買付期間の短縮や買付価格の引き下げ
といった応募株主に不利となる条件変更は禁止されているものの、買付期間の延長などについては特に規定がない。
5月に始まった介護大手、ニチイ学館のMBO(経営陣による買収)を目的としたTOBも3度延長され、68日(8月17日まで)
となっており、60日を超えることは珍しくない。だた、100日以上となると、話は別だ。
そこで思い出されるのは不動産・ホテル業のユニゾホールディングスをめぐる一連のTOB騒動。ソフトバンクグループ傘下の
米投資会社フォートレス・インベストメント・グループによるTOBは昨年8月から今年3月まで7カ月にわたり14度延長され、
営業日にして140日に及んだ。
ユニゾ株価が買付価格を上回る高値で推移していたことに加え、渦中にあった当事者のユニゾが従業員による買収(EBO)という
対抗措置(非公開化)に出たことなどで、過去にない異例の持久戦にもつれ、最終的にユニゾ側が勝利した。
ユニゾをめぐっては複数の買付者による価格の引き上げ合戦が見られたが、澤田HDの場合、買付価格が株価を上回っているため、
本来であれば、多くの株主には市場で売却するよりもTOBに応じた方が有利な状況。13日の澤田HD株の終値は902円で、
買付価格に対して150円程度開きがある。
そもそも、なぜ澤田HDへのTOBが見切り発車同然に始まったのか。同社は社名から分かるように、旅行大手のエイチ・アイ・エス
(HIS)創業者の澤田秀雄氏が約26%を保有する筆頭株主で会長を務める。澤田氏は全保有株式をTOBに応募する意向だ。
当の澤田氏は保有する澤田HD株の約8割について担保権を設定している。TOBを性急に進めた背景には
澤田氏自身に何らかの資金ニーズが発生したとの見方も成り立つ。
実は、一連のユニゾ騒動の発端となったのは他でもないHIS。昨夏、HISがユニゾに仕掛けた敵対的TOBは失敗に終わり、その後、
複数の米系ファンドを巻き込んでユニゾ争奪戦に発展したが、ここでも澤田氏がキーマンとして関わっていたのだ。
いずれにせよ、澤田HDに対するTOBが着地点が見えないまま際限なく続くようであれば、株主軽視のそしりは免れない。
TOBの維持か中止か、早晩判断を迫られることになりそうだ。
(M&A Online  2020/08/14)
ttps://maonline.jp/articles/why_longrun_tob_sawadahd2020

 

 



ウプシロン投資事業有限責任組合による澤田ホールディングス株式会社株式に対する公開買付についての過去のコメント↓。

2020年2月24日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202002/20200224.html

2020年5月5日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/20200505.html

2020年5月24日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/20200524.html

2020年5月27日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/20200527.html

2020年6月10日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202006/20200610.html

2020年6月19日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/202006/20200619.html

2020年7月6日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202007/20200706.html

2020年7月15日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202007/20200715.html

2020年8月2日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202008/20200802.html

2020年8月17日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202008/20200817.html

2020年8月27日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202008/20200827.html

 

 


2020年9月9日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/20200909.html

2020年9月24日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/20200924.html

2020年9月29日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/20200929.html

2020年10月3日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202010/20201003.html

2020年10月18日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202010/20201018.html

2020年11月3日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202011/20201103.html

2020年11月18日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202011/20201118.html

2020年12月3日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202012/20201203.html

2020年12月19日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202012/20201219.html

2020年12月28日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202012/20201228.html

2021年1月19日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/20210119.html

2021年2月4日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202102/20210204.html
 
2021年2月13日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202102/20210213.html

 

 


2021年3月13日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210313.html

2021年3月15日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210315.html

2021年3月26日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210326.html

2021年4月9日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/202104/20210409.html

2021年4月23日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/202104/20210423.html

2021年5月20日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/20210520.html

2021年5月30日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/20210530.html

2021年6月15日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202106/20210615.html

2021年6月24日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202106/20210624.html

2021年7月7日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202107/20210707.html

2021年7月17日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202107/20210717.html

 

 



【コメント】
ウプシロン投資事業有限責任組合による澤田ホールディングス株式会社株式に対する公開買付がついに終了しました。
公開買付は2021年7月16日(金)に終了し、公開買付期間は実に計343営業日にも及びました。
公開買付者であるウプシロン投資事業有限責任組合がEDINETに公開買付報告書を提出したのは
翌週の月曜日である「R3.07.19 13:05」でした。
また、対象会社である澤田ホールディングス株式会社が「ウプシロン投資事業有限責任組合による当社株式に対する
公開買付けの結果に関するお知らせ」というプレスリリースを自社ウェブサイト上にアップロードしたのは、
公開買付期間の末日の翌日である2021年7月17日(土曜日)でした(時間までは分かりませんが)。
そして、対象会社である澤田ホールディングス株式会社が「ウプシロン投資事業有限責任組合による当社株式に対する
公開買付けの結果に関するお知らせ」という適時開示情報をTDnet(適時開示情報閲覧サービス)上にアップロードしたのは、
公開買付期間の末日の翌日である2021年7月17日(土曜日)の「10:00」でした。
さらに言えば、これはEDINETに提出される法定開示書類である公開買付報告書とは異なるのですが、
公開買付者であるウプシロン投資事業有限責任組合が対象会社である澤田ホールディングス株式会社に
公開買付の結果について報告を行ったのは2021年7月17日(土曜日)でした。
この報告内容自体はEDINETに提出される法定開示書類である公開買付報告書と実質的に同じであるわけですが、
書類の位置付けとしては、EDINETに提出される法定開示書類(公開買付報告書)(の写し等)ではなく、
公開買付者であるウプシロン投資事業有限責任組合から対象会社である澤田ホールディングス株式会社に対する「私信」である
という位置付けになるのだと思います。
金融商品取引法上は、公開買付者は公開買付報告書をEDINETに提出するであったり公開買付の結果を報道機関に公表する
といったことが義務付けられているわけですが、公開買付者が対象会社に公開買付の結果を報告することは
法令上は義務付けられてはいないのではないかと思います(それで「私信」と書いたわけですが)。
公開買付者が公開買付の結果を公表するのは、第一義的には対投資家であって、対対象会社ではないわけです。
また、公開買付の手続き上、公開買付の応募を取りまとめるのは公開買付者ではなく公開買付代理人なのですから、
そもそもの話をすれば、公開買付の結果を真っ先に知っているのは公開買付代理人であるわけです。
そのことを踏まえますと、公開買付報告書をEDINETに提出するのは公開買付者ではなく公開買付代理人であるべきだ、
という考え方になると私は考えます。
率直に言えば、「公開買付者も公開買付代理人がEDINETに提出した公開買付報告書を閲覧して初めて公開買付の結果を
知ることができる(それまでは公開買付の結果や応募状況を知ることはできない)。」という考え方が正しいと私は考えます。
それにしましても、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループによるユニゾホールディングス株式会社株式
に対する公開買付は計14度延長され公開買付期間は計140営業日に及んだ(これは当時の最長記録だった)わけですが、
ウプシロン投資事業有限責任組合による澤田ホールディングス株式会社株式に対する公開買付は「343営業日」でした。
さすがに「343営業日」という公開買付期間は未来永劫更新されることは決してないと私は思います。
一般的なことを言えば、公開買付者は公開買付を延長するべきか中止するべきか判断しなければならないというよりは、
そもそも開始時点で「公開買付はこの日に終了します。」と公開買付期間を明確にしておかなければならないと私は考えます。
それから、2021年7月7日(水)のコメントで私は次のように書いたわけですが、2021年7月17日(土)の朝刊にも
2021年7月18日(日)の朝刊にも2021年7月19日(月)の朝刊にも2021年7月20日(火)の朝刊にも2021年7月21日(水)の朝刊にも
澤田ホールディングス株式会社の「さ」の字もなかったのは少し残念に思いました(悪い意味での「新記録」なのですから)。

>公開買付期間の末日の翌日である「2021年7月17日」の朝刊には一体どのような記事が載るのだろうか、と思います。
>「投資家保護の観点から、このようなバカげた公開買付は行われてはならない。」という論調の記事が載ることを期待します。

It is not a tender offer itself but a tender offer agent that first and foremost knows a result of a tender offer.
(公開買付の結果を真っ先に知っているのは、公開買付者自身ではなく、公開買付代理人なのです。)