2021年3月26日(金)



「本日2021年3月26日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. March 26th, 2021), 633 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年3月26日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計633冊でした。

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計828日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2021年3月25日(木)日本経済新聞 公告
公開買付条件等の変更の公告についてのお知らせ
ウプシロン投資事業有限責任組合
無限責任組合員 META Capital株式会社
(記事)





R3.03.24
ウプシロン投資事業有限責任組合 
公開買付条件等の変更の公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)


R3.03.24 11:46
ウプシロン投資事業有限責任組合
訂正公開買付届出書 対象: 澤田ホールディングス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 


2021年3月16日
澤田ホールディングス株式会社
ハーン銀行に対する当社の議決権および配当受領権の停止についての追加確認事項等に関するお知らせ
ttp://www.sawada-holdings.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/shdpress20210316.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年3月23日
澤田ホールディングス株式会社
モンゴル国改正銀行法における適格株主の概要に関するお知らせ
ttp://www.sawada-holdings.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/shdpress20210323_ver2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年3月24日
澤田ホールディングス株式会社
ウプシロン投資事業有限責任組合による当社株券に対する公開買付けの買付条件等の変更に関するお知らせ
ttp://www.sawada-holdings.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/shdpress20210324.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


 

 

「EDINETの『公告閲覧(一覧)画面』のキャプチャー画像(公開買付期間=計275営業日)」

「EDINETの『書類検索結果』のキャプチャー画像(公開買付期間=計275営業日)」

 

 



ウプシロン投資事業有限責任組合による澤田ホールディングス株式会社株式に対する公開買付についての過去のコメント↓。

2020年2月24日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202002/20200224.html

2020年5月5日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/20200505.html

2020年5月24日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/20200524.html

2020年5月27日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/20200527.html

2020年6月10日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202006/20200610.html

2020年6月19日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/202006/20200619.html

2020年7月6日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202007/20200706.html

2020年7月15日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202007/20200715.html

2020年8月2日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202008/20200802.html

2020年8月17日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202008/20200817.html

2020年8月27日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202008/20200827.html

2020年9月9日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/20200909.html

2020年9月24日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/20200924.html

 

 


2020年9月29日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/20200929.html

2020年10月3日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202010/20201003.html

2020年10月18日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202010/20201018.html

2020年11月3日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202011/20201103.html

2020年11月18日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202011/20201118.html

2020年12月3日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202012/20201203.html

2020年12月19日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202012/20201219.html

2020年12月28日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202012/20201228.html

2021年1月19日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/20210119.html

2021年2月4日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202102/20210204.html
 
2021年2月13日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202102/20210213.html

2021年3月13日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210313.html

2021年3月15日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210315.html


 

 



【コメント】
ウプシロン投資事業有限責任組合による澤田ホールディングス株式会社株式に対する公開買付について動きがありました。
公開買付期間がさらに延長され、公開買付期間は2021年4月7日(水曜日)まで延長され「275営業日」となりました。
公開買付期間の延長の理由や目的について、提出されている法定開示書類やプレスリリースを見てみましょう。
ウプシロン投資事業有限責任組合が「R3.03.24 11:46」に提出した訂正公開買付届出書には、
モンゴルの中央銀行(金融規制当局)であるモンゴル銀行からの事前承認について、次のように書かれています。

3 【訂正前の内容及び訂正後の内容】 第1 【公開買付要項】 6【株券等の取得に関する許可等】 (訂正後)
(9〜10/10ページ)

>当該2021年3月23日付のモンゴル銀行宛て書面については、原本及び写しの双方を提出することを想定しており、
>写しについては、同日、対象者を通じて電子メールによってハーン銀行に送信し、ハーン銀行がモンゴル銀行に
>手交により提出いたしました。原本については、同日、ハーン銀行宛てに郵送し、
>今後、ハーン銀行が受領次第、モンゴル銀行に手交により提出する予定です。

一言で言いますと、「澤田ホールディングス株式会社の株主構成」が問題になっているとのことです。
その理由は、端的に言えば澤田ホールディングス株式会社がハーン銀行の議決権の60%を保有しているからであるわけです。
より正確に言いますと、モンゴル国における「銀行の資本金の額または株主構成の変更の承認に関する規則」が
直接的にモンゴル国内の銀行の株式を保有している株主だけではなく間接的にモンゴル国内の銀行の株式を保有している株主
にまで規制を課していることから「澤田ホールディングス株式会社の株主構成」が問題になっているのです。
プレスリリースの文言を借用しますと、モンゴル中央銀行はモンゴル国内の銀行の「最終的な実質所有者たる自然人」に対して
銀行の株主構成に関する規制を課しているのです(その自然人が場合によってはモンゴル国から見て外国人ということもある)。
澤田ホールディングス株式会社株式を所有するとは、結果、モンゴル国のハーン銀行を実質的に所有することを意味しますので、
一見すると何の関係もなさそうな日本において「澤田ホールディングス株式会社の株主構成」が問題になっているわけです。
それにしましても、澤田ホールディングス株式会社が発表している一連のプレスリリースを読みまして、
法律の遡及適用の側面が強いなと私は思いました(法律が施行される前の株式取得をモンゴル中央銀行は問題視しています)。
過去の取引に法律が遡及適用されるとなりますと、そもそも人は法律の守りようがないという状況が生じてしまいます。
件の金融規制は法律の施行日以降の株主構成の変更についてのみ適用するようにするべきだと私は考えます。
それから、私は以前、「対象会社の情報開示が対象会社の株式の本源的価値に影響を与えるのであって公開買付者の情報開示は
対象会社の株式の本源的価値に影響を与えない。」という趣旨のことを書きましたが、このたびの事例に触れて、
たとえハーン銀行の将来に渡るキャッシュフローの総額(清算価値の総額)に変動は生じなくても(すなわち、将来に渡る
財務諸表そのものには変動は生じなくても)、違反株主が保有する株式がモンゴル中央銀行によって没収される可能性がある
となりますと、少なくともハーン銀行の「1株当たりの」株式の本源的価値に影響が生じることになるなと思いました。
各投資家はハーン銀行の「1株当たりの」株式の本源的価値をも勘案して公開買付への応募について投資判断をするわけですから、
このような場合は公開買付者の情報開示(動向)が結果対象会社の株式の本源的価値に影響を与えることになるなと思いました。

To what degree is a way of thinking that a law is effective retroactively to the past permitted in a society?
The fact that a law is never effective retroactively to the past amounts to having a respect for the private
and the fact that a law is effective retroactively to the past can sometimes amount to excluding other persons.

法律を過去に遡及するという考え方は社会においてどの程度容認されるのでしょうか。
法律を過去には決して遡及しないことは個人を尊重することになるのですが、
法律を過去に遡及することは他人を排除することになることがあるのです。