2019年11月26日(火)



「本日2019年11月26日(火)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」




Today (i.e. November 26th, 2019), 197 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2019年11月26日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計197冊でした。

 

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計343日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

 

 

 



2019年11月26日(火)日本経済新聞
ユニゾTOB 8社と協議中
(記事)





ユニゾHD、TOB8社と協議中 買い付け5000円以上検討の候補も

ユニゾホールディングスは24日夜、同社へのTOB(株式公開買い付け)について8社と協議していると発表した。
協議を進めているのはソフトバンクグループ(SBG)傘下の米投資ファンド、フォートレス・インベストメント・グループや
米投資ファンドのブラックストーン・グループのほか、海外の投資ファンド4社と国内の投資ファンド1社、国内の事業会社1社。
フォートレスとブラックストーンを除く候補のTOB価格について、ブラックストーンが提示した5000円と同水準での
買収提案があるほか、5000円以上を検討している候補もいるとしている。
ブラックストーンは22日、ユニゾHD株のTOBに関して同社との協議の期間を延長すると発表していた。
22日までとしていた今後の対応発表の期限を27日までとする。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
(日本経済新聞 2019/11/25 8:28)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXLASFL25HV4_V21C19A1000000/

 

 

2019年11月24日(日)のTDnet(適時開示情報閲覧サービス)の開示状況↓

「2019年11月24日に開示された情報」

 

 



2019年11月24日
ユニゾホールディングス株式会社
ブラックストーンによる当社買収提案に係る協議継続のお知らせ
ttps://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20191124_1.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2019年11月24日
ユニゾホールディングス株式会社
公開買付けに係るスポンサー候補者との協議状況の概要
ttps://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20191124_2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2019年11月24日
ユニゾホールディングス株式会社
公開買付けに係るスポンサー候補者との協議状況について
ttps://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20191124_3.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





注:
日本経済新聞の記事には、ユニゾホールディングス株式会社の協議状況について「8社と協議中」と書かれていますが、
現在公開買付を実施しているサッポロ合同会社を除くと(サッポロ合同会社は既に条件変更ができない状況下にあります)、
正確にはユニゾホールディングス株式会社は「『7』社と協議中」と言わねばなりません。

 

 


ユニゾホールディングス株式会社に対する公開買付に関する最近のコメント@↓

2019年9月29日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/20190929.html

2019年10月3日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191003.html

2019年10月7日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191007.html

2019年10月16日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191016.html

2019年10月18日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191018.html

2019年10月22日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191022.html

2019年10月25日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191025.html

2019年10月26日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191026.html
 
2019年10月29日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191029.html

2019年10月30日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/201910/20191030.html

 

 



ユニゾホールディングス株式会社に対する公開買付に関する最近のコメントA↓

2019年11月12日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/201911/20191112.html

2019年11月16日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/201911/20191116.html

2019年11月19日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/201911/20191119.html

2019年11月23日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/201911/20191123.html

 


マネジメント・バイアウト(MBO)や発行者による公開買付に関する過去のコメント↓

2019年9月11日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/20190911.html

 

 


【コメント】
ユニゾホールディングス株式会社が同社への株式公開買付について現在8社と協議していると発表した、とのことですが、
「ディスクロージャー」を投資家保護の手段とする証券制度において、情報開示と報道の推移(順番)が興味深いなと思いました。
この件に関しては、情報開示と報道の順番は次のようになっています。

@2019年11月24日(日)の21:00(TDnet(適時開示情報閲覧サービス)での適時情報開示)
A2019年11月25日(月)の8:28(日本経済新聞の電子版での記事配信)
B2019年11月26日(火)の朝(日本経済新聞の朝刊での記事掲載)

同一の情報の開示に関し、情報の伝達(情報入手のタイミング)がものの見事に3日間に分かれています。
すなわち、TDnetを毎日数時間毎に閲覧している投資家は2019年11月24日(日)の夜就寝する前にこの情報を入手していたでしょうし、
TDnetは平日にしか見ない(もしくは、TDnetやEDINETのチェックは毎日17時に行っている等)が
日本経済新聞の電子版は日曜日にも見るという投資家は2019年11月25日(月)の午前中にこの情報を入手していたことでしょうし、
日本経済新聞の朝刊しか読まない投資家は2019年11月26日(火)の朝になって初めてこの情報を入手したことでしょう。
@とAの差はまだ小さいと言えます(それでも12時間近い時間差がありますが)が、
AとBは情報入手のタイミングに24時間もの差があるわけです。
2019年11月25日(月)は株式市場も開いていたわけですから、この情報入手のタイミングの格差(投資判断の根拠の有無)は、
それぞれの投資家の株式の取引そのものにも影響を与えたことでしょう。
とは言え、これで日本経済新聞社を責めるのはお門違いというものでしょう。
1999年10月以前の伝統的な証券制度においても実はそうだったのですが、
結局のところ日本経済新聞に掲載される情報というのは有名上場企業だけの情報かつ企業に関する断片的な情報だけ
であった(今でもそうである)わけです。
情報の入手(正確で詳細な情報を知る)という意味では、1999年10月以前の伝統的な証券制度においても、
「投資家自身が財務局まで赴いて有価証券報告書を入手する。」ということが制度上の前提であった、という言い方ができます。
現在の証券制度では、EDINETやTDnetや投資対象としている企業のウェブサイト等を休日・祝日も含め毎日閲覧することは、
投資家にとって証券投資の前提であると考えるべきなのだと私は考えます。
ユニゾホールディングス株式会社の経営陣は、株主共同の利益のため、日曜日に出勤をし買収提案に対する検討を行っています。
ユニゾホールディングス株式会社の経営陣は、証券制度という文脈においても、プロであると言わねばならないでしょう。

 



11月23日(土)から本日11月26日(火)までローマ教皇が来日していましたし、また、今日は「いい風呂の日」("bath")です。
キリスト教では日曜日のことを「安息日」("Sabbath")と言います。
しかし、無神論者である私は、"Sabbath"は精神的にも物質的にも人や事業活動を豊か("fruitful")にしないと感じます。
"Sabbath"という単語を題材にして、ちょっと無理があるのは分かっていますが、かこつけて少し言葉遊びを考えてみました。
まず、"sab"→"sub"→"substitute"と発想して、「買収提案者は他にもいる」という意味にならないだろうかと思いました。
次に、"bath"→"buth"→"youth"→"young"と発想して、「経験がなくて」という意味を考えてみました。
ユニゾホールディングス株式会社の経営陣は、買収提案者らについて、市場の投資家にこう言うべきなのだと思いました。


If Unizo Holdings Company Limited wants to put up a stubborn resistance against those acquisition proposers,
it should assert to investors in the market, "The 7 substitutes are young in our business."
And, it should say to the 7 persons, "It is true that the proberb 'Ask, and it shall be given you.' goes,
but you will not be given anything about our company if you ask
because we are not a Christian. We don't trust bishops here."

仮にユニゾホールディングス株式会社がそれら買収提案者に対し頑強に抵抗したいのならば、
市場の投資家に対し「7名の代替候補者は弊社の事業に不慣れなのです。」と主張をするべきなのです。
続けてその7名にこう言うべきなのです。
「『求めよ、さらば与えられん。』という格言がありますが、あなた方は求めても弊社に関し何も得られません。
なぜなら、私共はキリスト教徒ではないからです。私共はここではビショップは信頼しないのです。」と。


また、ユニゾホールディングス株式会社の経営陣は、株主共同の利益のため、日曜日に出勤をし買収提案に対する検討を行い、
同日中に(日曜日に)迅速に適時情報開示を行ったことを知って、私は次のようなことを思いました。


Efficient executives work also on Sabbatical days for their survival.

能率的な経営者は、生き残るために安息日にも働くのです。