2021年8月27日(金)


「本日2021年8月27日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. August 27th, 2021), 412 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年8月27日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計412冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計982日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 


富士興産へのTOB アスリードが撤回

シンガポールを拠点とする運用会社のアスリード・キャピタルは25日、富士興産へのTOB(株式公開買い付け)を
撤回する予定だと発表した。アスリードは同日、関東財務局に公開買い付けの訂正届け出書を出した。
アスリードは4月、富士興産を1株1250円で6月14日までTOBを実施すると発表。その後、TOB期間を7月9日まで延長していた。
ただ、6月24日に開かれた富士興産の株主総会で買収防衛策の議案が可決された。
アスリードはTOBの撤回方針の充足条件を満たすとして、TOBを撤回する予定だとした。
(日本経済新聞 2021年6月25日 19:34)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC258CJ0V20C21A6000000/

 

 

アスリード・キャピタル、富士興産へのTOBを撤回

シンガポール投資会社のアスリード・キャピタルは24日、ENEOS系石油販売会社の富士興産(東証1部)に対して実施していた
TOB(株式公開買い付け)を撤回した。アスリードが同日、公開買付撤回届出書を関東財務局に提出した。
富士興産が反対意見を表明し、敵対的TOBに発展。6月下旬の株主総会で同社が提案した新株予約権の無償割り当てによる
買収防衛策が可決承認されており、これが撤回事由に該当するとアスリード側は判断した。
買付価格は1株1250円。買付期間は当初4月28日〜6月14日で、アスリードは既保有分(約17%)を含めて
全株取得を目指していた。買付期間はその後、延長が繰り返され、8月25日までだった。
富士興産は5月末にTOBに反対意見を表明した。
富士興産はアスリードのTOB撤回を受け、同社設置の独立委員会に諮ったうえで、
新株予約権の無償割り当てを中止する予定としている。
(M&A Online 2021/08/24)
ttps://maonline.jp/news/20210824jp

 

 

富士興産−3日続伸 アスリードがTOBを撤回

富士興産<5009>が3日続伸。同社は24日、アスリード・ストラテジック・バリュー・ファンドおよびアスリード・グロース・
インパクト・ファンドが、同日に公開買付撤回届出書を提出したと発表した。
これにより、同社に対する株式公開買い付け(TOB)は撤回される。買収防衛策として予定している新株予約権の無償割り当て
についても、中止するか否かについて速やかに検討・判断するとしている。
(Yahoo! ファイナンス 記事配信元:トレーダーズ・ウェブ 最終更新:8/25(水) 9:57)
ttps://finance.yahoo.co.jp/news/detail/20210825-10000040-dzh-stocks

 

 



2021年8月27日(金)日本経済新聞 公告
公開買付条件等の変更の公告及び公開買付撤回公告についてのお知らせ
アスリード・ストラテジック・バリュー・ファンド
アスリード・グロース・インパクト・ファンド
(記事)





R3.08.24
Aslead Strategic Value Fund
公開買付条件等の変更の公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)



R3.08.24
Aslead Strategic Value Fund
公開買付撤回公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)



R3.08.24 15:49
Aslead Strategic Value Fund
訂正公開買付届出書 対象: 富士興産株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.08.24 15:59
Aslead Strategic Value Fund
公開買付撤回届出書 対象: 富士興産株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



 



2021年8月24日
富士興産株式会社
アスリード・ストラテジック・バリュー・ファンド等による当社株式に対する公開買付けの撤回に関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/5009/tdnet/2019285/00.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



2021年8月25日
富士興産株式会社
新株予約権の無償割当ての中止に関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/5009/tdnet/2019628/00.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





注:
「トレンダーズ・ウェブ」という総合投資情報サイト(ttps://www.traders.co.jp/)を運営している
トレンダーズ株式会社のウェブサイトの投資家情報のページ(ttps://www.trenders.co.jp/ir/)を見ていて、
2022年4月4日に予定されている新市場区分への移行についての理解のヒントになる資料がありました。
それは、「事業計画及び成長可能性に関する事項」という資料です。
「事業計画及び成長可能性に関する事項」という資料は、主に「グロース市場」に上場することを目指している企業が
作成し開示をすることになっているようなのですが、東京証券取引所のウェブサイトを見てみましたら、意外なことに、
「多数の開示資料の作成」という点において「グロース市場の上場基準」は極めて厳しい(ハードルが高い)と私は思いました↓。


2021年8月13日
トレンダーズ株式会社
事業計画及び成長可能性に関する事項
ttps://www.trenders.co.jp/ir/wp-content/uploads/sites/2/2021/08/20210813-5.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


事業計画及び成長可能性に関する事項の開示(東京証券取引所、上場会社向けナビゲーションシステム)
ttps://faq.jpx.co.jp/disclo/tse/web/category2488.html

「PDF印刷・出力したファイル」

 

 

 



「富士興産株式会社の株価の公開買付の開始日(2021年4月28日)以降の値動き」





シンガポールを拠点とする投資ファンドであるアスリード・キャピタルが燃料油やアスファルトを手掛ける富士興産株式会社
を完全子会社化することを目的に公開買付を実施するという事例についての過去のコメント↓。

2021年5月5日(水)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/20210505.html

2021年6月12日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202106/20210612.html

2021年7月5日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202107/20210705.html

2021年7月20日(火)
http://citizen2.nobody.jp/html/202107/20210720.html

2021年8月9日(月)
http://citizen2.nobody.jp/html/202108/20210809.html

2021年8月21日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202108/20210821.html
 

 

 


【コメント】
シンガポールを拠点とする投資ファンドであるアスリード・キャピタルが燃料油やアスファルトを手掛ける
富士興産株式会社を完全子会社化することを目的に公開買付を実施するという事例について、
紹介している記事と法定開示書類とプレスリリースを題材にして、一言だけ書きたいと思います。
アスリード・キャピタルは2021年8月24日に公開買付を撤回しました。
公開買付の撤回を受けて、富士興産株式会社は、予定していた株主への新株予約権の無償割当を中止することにしました。
アスリード・キャピタルによる富士興産株式会社に対する敵対的買収はこれで事実上終了しました。
ただ、アスリード・キャピタルは2021年8月24日に公開買付撤回届出書を提出すると同時に訂正公開買付届出書も提出し
公開買付期間を2021年9月7日(火曜日)まで(計88営業日)に延長もしています。
つい最近もほとんど同じような事例があったように思いますが、公開買付撤回届出書を提出した場合は公開買付期間を
延長する必要はない(訂正公開買付届出書も提出する必要はない)と思います。
それから、2021年8月9日(月)のコメントで、富士興産株式会社が2021年7月30日に発表したプレスリリース「組織改定及び
執行役員の業務分掌変更に関するお知らせ」を紹介しましたが、プレスリリースによりますと、
経営戦略(提携・M&Aを含む)と新規事業及びIRに関する業務全般を行う「経営企画部」を新設する、
という組織改定であるとのことです。
富士興産株式会社には代表取締役が2人いるようですが、社長ではない方の代表取締役が新たに経営企画を
担当するようになったようです。
このたび敵対的買収を仕掛けてきたのは"Aslead"という投資ファンドであったわけですが、
新たに経営企画担当になった代表取締役は危機が去った後も社内で案内役を務める("lead")ことが任務であるわけです。
公開買付は撤回されましたが、「のどもと過ぎれば暑さを忘れる。」では困るわけです。
富士興産株式会社は将来に渡ってこのたびの敵対的買収を代表取締役を案内役として社内で語り継いでいかねばなりません。
その時の代表取締役の役職名は"CEO"です。
"CEO"と言っても、"Chief Executive Officer"ではありません。
敵対的買収を社内で語り継ぐ"CEO"は、"Chief Embedding Officer"(最高風化防止責任者)です。
"embed"は、「〜を(心などに)深く留める」という意味です。
敵対的買収の記憶を風化させないために、"Chief Embedding Officer"は「語り部」にならなければならないのです。
社内に蓄積しなければならないのは、ノウハウやナレッジだけではありません。
エクスペリエンス(経験)もまた、世代を超えて語り継いでいかねばならないのです。
ところで、「語り部」は英語で最も一般的には"storyteller"と訳されるのですが、やや説明的な英訳として
"clan of professional narrators of legends and folktales"という訳語もあるようです。
"clan"は「氏族」という意味ですが、"clan"と"Aslead"の所在地がある"Cayman"(ケイマン諸島)は全く関係ないと思います。
"clan"の語源はゲール語で「子孫」という意味とのことですが、アイルランドの第一公用語がゲール語とのことです。
ゲール語はアイルランドとスコットランドで話されているとのことです。
ケイマン諸島は英国領だけに、ゲール語と関連があってもおかしくはないような気もしますが、詳しくは私には分かりません。
それから、上の方に「事業計画及び成長可能性に関する事項」という開示資料について一言だけ書いていますが、
「『グロース市場』への上場は、実は『スタンダード市場』や『プライム市場』への上場よりもハードルが高いのでは?」
と今日は思いました(「グロース市場」へ上場する場合は、開示資料をより多く作成しなければならないようです)。
"clan"ならぬ「知らん。」では済まされない問題だ(「グロース市場の上場基準」を満たしていないことになる)と思いました。

A company who aims at the "Growth Market" must prepare disclosure materials more than the other 2 markets, actually.
Who says the emergent can be listed in the "Growth Market" definitely with ease?
(「グロース市場」を目指している企業は、実は他の2つの市場よりも多くの開示資料を作成しなければなりません。
新興企業は「グロース市場」に本当に簡単に上場できると誰が言っているのですか。)