2021年7月28日(水)


「本日2021年7月28日(水)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. July 28th, 2021), 184 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年7月28日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計184冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計952日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



サカイオーベックス、MBO再び実施 経営改革急ぐ

染色加工のサカイオーベックスは27日、MBO(経営陣が参加する買収)で株式の非公開化を目指すと発表した。
同社は2月にもMBOのためのTOB(株式公開買い付け)を始めたが、応募株式数が下限に達せず3月に不成立となった。
再び非公開化を目指すことで、株価の変動に左右されない体制を整備し経営改革を急ぐ。
自己株と筆頭株主の保有株を除く株式を、松木伸太郎社長が1月に設立したサカイ繊維(福井市)が買い取る。
買い取り価格は1株あたり3810円で、27日の終値より26%高い。買い付け予定(567万5533株)をすべて買い取ると約216億円。
361万1900株を下限とする。必要な資金は銀行からの融資などで調達する。買い付け期間は28日から9月8日まで。
筆頭株主であるシティインデックスイレブンスは保有する同社株式(51万5600株)について今回の買い付けには応募しない
との契約をサカイ繊維と結んでいる。今後も株主として残り、企業価値向上に向けた支援を実行することで同意しているという。
サカイオーベックスの2022年3月期の連結純利益は前期比3%増の14億5000万円の見通し。
MBOの成立を条件に、年95円としていた配当予想を無配に変更した。
(日本経済新聞 2021年7月27日 19:54)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC279510X20C21A7000000/

 

 

 

サカイオーベックス<3408>、株式の非公開化へMBOを再実施

サカイオーベックスは27日、MBO(経営陣による買収)を再度実施し、株式を非公開化すると発表した。
2月から3月にかけて行われた前回のMBOは不調に終わっている。
同社社長の松木伸太郎氏が設立したサカイ繊維(福井市)がTOB(株式公開買い付け)を実施する。
サカイオーベックスはTOBに賛同している。TOBが成立した場合も、筆頭株主で旧村上ファンド系投資会社の
シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)は株式の保有(8.33%)を継続することで合意している。
公開買付者のサカイ繊維によるサカイオーベックス株の買付価格は1株につき
3810円(前回の買付価格は2850円。最終的に3000円に変更)。TOB公表前日の終値3034円に25.54%のプレミアムを加えた。
買付予定数は567万5533株で、買付代金は最大216億2378万円。買付予定数の下限は所有割合58%にあたる361万1900株。
買付期間は7月28日〜9月8日。決済の開始日は9月15日。公開買付代理人はみずほ証券。
株式の非公開化は基幹部門である染色加工の市場縮小が続く中、制御機器事業をはじめ新分野への展開や事業の入れ替えを
迅速に進められる経営体制をつくることを目的としている。
サカイオーベックスは1934年に初代酒井伊四郎が三井物産と共同で織物、撚糸の製造・販売を目的に設立した
「酒伊織産」が前身。1980年代、安価な輸入品に押され、競争力が低下したことを受け、制御機器(制御盤、配電盤など)
事業への進出など経営多角化に乗り出した。現在、染色加工、繊維販売、制御機器を3本柱とする。東証1部上場は1949年。
(M&A Online 2021/07/27)
ttps://maonline.jp/news/20210727e

 




2021年7月28日(水)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
サカイ繊維株式会社
(記事)



R3.07.28
サカイ繊維株式会社
公開買付開始公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)



R3.07.28 10:00
サカイ繊維株式会社
公開買付届出書 対象: サカイオーベックス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.07.28 10:48
サカイオーベックス株式会社
意見表明報告書 対象: サカイ繊維株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.06.28 09:52
サカイオーベックス株式会社
有価証券報告書−第128期(令和2年4月1日−令和3年3月31日) 
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.06.30 10:49
サカイオーベックス株式会社
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第9号の2
(EDINET上と同じPDFファイル)



 


R3.03.29 16:01
株式会社シティインデックスイレブンス
変更報告書 発行: サカイオーベックス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.03.30 15:00
東レ株式会社
変更報告書 発行: サカイオーベックス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.03.31 12:04
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC
変更報告書 発行: サカイオーベックス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)




R3.04.06 10:14
野村證券株式会社
変更報告書(特例対象株券等) 発行: サカイオーベックス株式会社  
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.07.15 09:55
清水 則明
変更報告書 発行: サカイオーベックス株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.05.12 15:42
サカイオーベックス株式会社
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第9号の4
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 


2021年7月27日
サカイオーベックス株式会社
MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ
ttp://www.sakaiovex.co.jp/ir/3148_mbo.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年7月27日
サカイオーベックス株式会社
サカイ繊維株式会社によるサカイオーベックス株式会社株式等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
ttp://www.sakaiovex.co.jp/ir/3149_tenderoffer.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年7月27日
サカイオーベックス株式会社
令和4年3月期の期末配当予想の修正(無配)に関するお知らせ
ttp://www.sakaiovex.co.jp/ir/3150_revision.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年5月12日
サカイオーベックス株式会社 
会計監査人の異動に関するお知らせ
ttp://www.sakaiovex.co.jp/ir/3141_transfer.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年5月13日
サカイオーベックス株式会社
個別業績と前期実績値との差異に関するお知らせ
ttp://www.sakaiovex.co.jp/ir/3144_differnce.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



「サカイオーベックス株式会社の株価(前回の公開買付の開始日である2021年2月9日(火)以降)」



サカイオーベックス株式会社がマネジメント・バイアウトを行うという事例についての過去のコメント↓。

2021年3月14日(日)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210314.html

2021年3月27日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202103/20210327.html


 

 


注:
2021年7月20日(火)のコメント(http://citizen2.nobody.jp/html/202107/20210720.html)で私は次のように書きましたが、
お知らせを切り抜きましたので紹介だけしたいと思います(この事例に関するコメントは今日はありません)。

>明日2021年7月21日(水)の日本経済新聞の朝刊に「公開買付条件等の変更の公告についてのお知らせ」が掲載されると思いますが、
>本日提出された訂正公開買付届出書も今日紹介していますので、そのお知らせは切り抜いて紹介はしないことにします。

 

2021年7月23日(金)日本経済新聞 公告
公開買付条件等の変更の公告についてのお知らせ
アスリード・ストラテジック・バリュー・ファンド
アスリード・グロース・インパクト・ファンド
(記事)

 

 



【コメント】
サカイオーベックス株式会社がマネジメント・バイアウトを実施するとのことです。
サカイオーベックス株式会社の社長が設立したサカイ繊維(福井市)がサカイオーベックス株式会社に対し公開買付を実施します。
ただ、サカイオーベックス株式会社は実は今年2月にもマネジメント・バイアウトを試みたのですが、
2月から3月にかけて行われた前回の公開買付は応募株式数が買付予定数の下限に達することなく不成立に終わりました。
前回の買付価格は2,850円(最終的には3,000円に変更)だったのですが、今回の公開買付価格は3,810円です。
公開買付の公表前日の終値3,034円に25.54%のプレミアムを加えた価格となっています。
前回の公開買付は不成立に終わってしまったものの、サカイオーベックス株式会社の経営陣としては、
今回の公開買付では十分な応募があるはずだと考えているのだと思います。
株式市場の投資家としては、特に全株式の取得が予定されている場面では、
公開買付価格1本で応募するか否かに関する投資判断を行うことになります。
そして、特にこのたびの公開買付は数ヶ月の間を置いた2回目の公開買付ということもあって、
前回の公開買付価格と前回の公開買付価格開始前の株価水準をも株式市場の投資家としては勘案することになります。
前回の公開買付価格開始前の株価水準は2,200円台であったわけです。
個人的には、前回の公開買付価格と比較しても、そして、前回の公開買付価格開始前の株価水準と比較しても、
そして、直近の市場株価と比較しても、投資家にとって十分な投資利益を得られる公開買付価格と言えるのではないかと思います。
と同時に、サカイオーベックス株式会社の株式の本源的価値そのものにも株式市場の投資家は着目する必要があるでしょう。
いくら公開買付価格が市場株価に十分なプレミアムが付いた価格であろうとも、
その公開買付価格が投資家が算定する株式の本源的価値よりも低い価格であるならば、投資家は応募しないわけです。
サカイオーベックス株式会社の株式の本源的価値に関して言いますと、
ちょうど1ヶ月前にサカイオーベックス株式会社の株式の本源的価値に本質的に影響を与える事象がありました。
サカイオーベックス株式会社が「R3.06.28 09:52」にEDINETに提出した2021年3月期の有価証券報告書がそれです。
金額(絶対値、算定結果)が大きく変動するか否かともかく、
株式市場の投資家にとって有価証券報告書の提出は株式の本源的価値に本質的に影響を与えます。
金額の多寡とは関係なく、有価証券報告書の提出が株式の本源的価値に影響を与える本質的要因です。
1年前に2020年3月期の有価証券報告書を閲覧して正確に将来予想を行い株式の本源的価値を算定した投資家は、
1年後である今年、2021年3月期の有価証券報告書を閲覧しても算定される株式の本源的価値は同じのままでしょう。
それはそれでよいわけです。
株式の本源的価値を正確に算定できるに越したことはないわけですから。
しかし、1年前に行った将来予想が間違っていた場合は、株式の本源的価値を見直す必要があります。
つまり、どのような投資家であれ、2021年3月期の有価証券報告書を閲覧して株式の本源的価値を再算定する必要があるわけです。
これは有価証券報告書の提出前のことになりますが、サカイオーベックス株式会社は2021年5月13日に
「個別業績と前期実績値との差異に関するお知らせ」というプレスリリースを発表しています。
発行者自身が行う将来予想でさえ、業績予想と実績値との間には差異が生じてしまうわけです。
新たに提出された有価証券報告書を閲覧して自身が算定した株式の本源的価値を見直さないという投資家は1人いないでしょう。
サカイオーベックス株式会社(さらにはサカイオーベックス株式会社の経営陣、会社の取締役)にとってはどうかは分かりません。
しかし、株式市場の投資家にとっては、「R3.06.28 09:52」に
サカイオーベックス株式会社の株式の本源的価値は間違いなく変動したのです。
株式の本源的価値との関連で言いますと、有価証券報告書の提出と対極にあるのが例えば「会計監査人の異動」です。
サカイオーベックス株式会社は「R3.05.12 15:42」に会計監査人の異動に関する「臨時報告書」を提出しています。
しかし、「会計監査人の異動」は株式の本源的価値に何らの影響も及ぼしません。
監査継続年数が昭和44年からだろうが44年間だろうが4年間だろうが、会計監査人は株式の本源的価値に何らの影響も及ぼしません。
金融商品取引法に言う「企業内容等」とは、「株式の本源的価値に影響を与える内容」という意味であろうと私は考えます。