2021年2月5日(金)



「本日2021年2月5日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. February 5th, 2021), 604 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年2月5日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計604冊でした。

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計780日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 


旧村上系の投資会社シティインデックスイレブンス、MBO中の日本アジアグループ<3751>にTOBを実施

投資会社のシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)は4日、日本アジアグループに対して全株式取得を目的に
対抗TOB(株式公開買い付け)を行うと発表した。日本アジアを巡っては同社の山下哲生会長兼社長が米投資ファンドの
カーライル・グループと組んでMBO(経営陣による買収)を2020年11月初めから実施中。シティはカーライルを10円上回る
1210円の買付価格を提示し、2月5日から3月22日まで買い付ける。買付代金は最大約264億円。
シティは旧村上ファンド系の投資会社で現在、共同保有者分と合わせて日本アジア株式の20.47%を所有する。
TOBを通じて残る80%近い株式(2183万3880株)の買い付けを目指す。買付予定数は上限も下限も設けていない。
公開買付代理人は三田証券、マネックス証券。決済の開始日は3月29日。
日本アジアの非公開化を目指すMBOは昨年11月に買付価格600円で始まった。このMBOについて、シティは買付価格が
不当に安く、株主の利益を犠牲にしていると指摘し、今年1月半ばに1株840円で対抗TOBを2月上旬から始める方針を発表。
MBOを主導するカーライル側は1月下旬、買付価格を600円から1200円に引き上げた。
シティが提示した買付価格1210円はTOB公表前日の終値1217円とほぼ同水準。
今後、対抗TOBに対する日本アジアの意見表明とカーライル側の対応が注目される。
日本アジアは航空測量事業を中心に、太陽光、バイオマス、風力、地熱、小水力発電などの
グリーン・エネルギー事業、森林事業を3本柱とする。
(M&A Online 2021-02-04)
ttps://maonline.jp/news/20210204c

 

 


2021年2月5日(金)日本経済新聞
日本アジアへTOB開始 旧村上ファンド系
(記事)



2021年2月5日(金)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
株式会社シティインデックスイレブンス
(記事)




R3.02.05
株式会社シティインデックスイレブンス
公開買付開始公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)




R3.02.05 10:00
株式会社シティインデックスイレブンス
公開買付届出書 対象: 日本アジアグループ株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 



2021年2月4日
日本アジアグループ株式会社
株式会社シティインデックスイレブンスによる当社株式に対する公開買付けの開始に係るお知らせ
ttps://www.japanasiagroup.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021-2-4.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021/02/04 18:45
日本アジアグループ株式会社
株式会社シティインデックスイレブンスによる日本アジアグループ株式会社株券(証券コード:3751)に対する
公開買付けの開始に関するお知らせ
(TDnet上と同じPDFファイル)





2021年2月4日
株式会社シティインデックスイレブンス
日本アジアグループ株式会社(証券コード:3751)の株券等に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
ttp://reno.bz/wp/wp-content/uploads/2021/02/20210204_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%B0%E3
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%90CI11%E3%80%91.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




 

「日本アジアグループ株式会社の値動き(現経営陣側による公開買付の開始日である2020年11月6日(金曜日)以降の値動き)」

 

 


日本アジアグループ株式会社に対する2者(経営陣側と旧村上ファンド側)による公開買付についての過去のコメント↓。

2020年11月6日(金)
http://citizen2.nobody.jp/html/202011/20201106.html

2021年1月9日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/20210109.html

2021年1月16日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/20210116.html

2021年1月30日(土)
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/20210130.html

 

 



【コメント】
旧村上ファンド系の投資ファンドである株式会社シティインデックスイレブンスが本日2021年2月5日(金)から
日本アジアグループ株式会社株式に対して公開買付を開始するとのことです。
公開買付価格は1,210円とのことです。
日本アジアグループ株式会社は現経営陣側が米投資ファンドのカーライル・グループから資金を提供してもらう形で
マネジメント・バイアウトを目指しており、現在特別目的会社が日本アジアグループ株式会社株式に対して
公開買付を実施している最中です。
現経営陣側による公開買付価格は1,200円です(2021年1月26日の条件変更前は600円)。
日本アジアグループ株式会社を巡って、マネジメント・バイアウトを目指す現経営陣側と
株式会社シティインデックスイレブンスとが公開買付合戦を繰り広げている、という構図になってます。
日本経済新聞に公開買付開始公告についてのお知らせが掲載され、そして、EDINETに公開買付開始公告が公告されると同時に
公開買付届出書が提出されたのは本日2021年2月5日(金)であったわけですが、
株式会社シティインデックスイレブンスが自社ウェブサイトに公開買付の開始に関するプレスリリースをアップロードしたのは
昨日2021年2月4日(木)でした(日本アジアグループ株式会社も関連するプレスリリースを昨日開示しています)ので、
日本アジアグループ株式会社の株価は本日の朝9時に株式市場が開くと同時に急騰しました。
現経営陣側は2021年1月26日の条件変更時に「公開買付価格をこれ以上引き上げることはしない。」と言明していましたが、
今後さらに公開買付価格が引き上げられるのではないかという思惑から、株価は株式会社シティインデックスイレブンスによる
公開買付価格を上回る1,300円台まで一気に上昇、今日の終値は1,326円でした。
今後どちらかが公開買付価格を引き上げる可能性についてですが、現経営陣側が「公開買付価格をこれ以上引き上げることは
しない。」と言明している以上、現経営陣側が公開買付価格を引き上げる可能性は非常に低いのではないかと私は思います。
そうしますと、現時点でより高い価格で公開買付を実施している株式会社シティインデックスイレブンスが
公開買付価格を引き上げる可能性もまたない、ということになるのではないかと思います。
ただ、現経営陣側が株式会社シティインデックスイレブンスによる株式取得をそして会社の大株主として存在することを
快く思わない場合は、現経営陣側が公開買付価格を引き上げる可能性はあるとは思います。
ところで、このたび勃発した公開買付合戦は、複数の意味において「公開買付価格の勝負」という特徴があると言えます。
通常よくある一般的な公開買付合戦においても「公開買付価格の勝負」という側面・傾向はもちろんあるわけなのですが、
特にこのたび勃発した公開買付合戦はまさに「公開買付価格の勝負」(勝敗は公開買付価格のみで決まる)という見方になります。
その理由は、端的に言えば、「株式市場の投資家から見ると、これら2つの公開買付は全く同じだからだ。」となります。
株式会社シティインデックスイレブンスが「R3.02.05 10:00」に提出した公開買付届出書には下記のような記載があります↓。
すなわち、「公開買付成立後に、公開買付者は対象会社株式の全ての取得を目的とした手続きを実施する。」という点において、
少なくとも株式市場の投資家の立場から見れば、これら2つの公開買付は全く同じなのです。
つまり、公開買付成立後も株式の上場が維持される公開買付とは異なり、「公開買付成立後の事柄は株式市場の投資家には
全く関係がない。」という状況ですから、株式市場の投資家としては「ただ単に公開買付価格が高い方に応募をするだけだ。」
という投資判断になるのです(投資ファンドではなく現経営陣側に儲けてもらいたいなどとは投資家は決して考えないわけです)。

第1【公開買付要項】 3【買付け等の目的】 (3) 本公開買付け終了後の組織再編等の方針(いわゆる二段階買収に関する事項)
(12/47ページ)


To put it straightforwardly, a tender offer made by City Index Eleventh is quite the same as
that by the current management side, at least from a standpoint of investors in a stock market.

率直に言えば、シティインデックスイレブンスが実施する公開買付と現経営陣側が実施する公開買付は全く同じなのです。
少なくとも株式市場の投資家の立場からは、です。