2021年11月8日(月)


「本日2021年11月8日(月)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. November 8th, 2021), 435 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年11月8日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計435冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計1055日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2021年11月1日(月)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
大和工業株式会社
(記事)




R3.11.01
大和工業株式会社
公開買付開始公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)




R3.11.01 13:17
大和工業株式会社
公開買付届出書 対象: 大和工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)


R3.07.01 13:57
大和工業株式会社
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第9号の2
(EDINET上と同じPDFファイル) 


R3.06.30 10:48
大和工業株式会社
有価証券報告書−第102期(令和2年4月1日−令和3年3月31日) 
(EDINET上と同じPDFファイル)


R3.08.11 09:21
大和工業株式会社
四半期報告書−第103期第1四半期(令和3年4月1日−令和3年6月30日)
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 


H29.10.06 10:14
キャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニー
変更報告書(特例対象株券等) 発行: 大和工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)


H30.06.07 09:53
キャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニー
変更報告書(特例対象株券等) 発行: 大和工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



 
R2.12.07 09:50
キャピタル・ガーディアン・トラスト・カンパニー
変更報告書(特例対象株券等) 発行: 大和工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



 
R2.05.13 15:14
三井物産株式会社
変更報告書 発行: 大和工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)


R3.10.19 10:45
オービス・インベストメント・マネジメント・(ガーンジー)・リミテッド
大量保有報告書(特例対象株券等) 発行: 大和工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 



2021年10月29日
大和工業株式会社
自己株式の取得及び自己株式の公開買付けに関するお知らせ
ttps://www.yamatokogyo.co.jp/yamato/pdf/2110294.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





2021年10月29日
大和工業株式会社
2022年3月期 第2四半期決算短信[日本基準](連結)
ttps://www.yamatokogyo.co.jp/yamato/pdf/2110291.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



投資家の皆様へ 大和工業のご紹介(2021年8月)
ttps://www.yamatokogyo.co.jp/yamato/pdf/ir_about.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





2021年7月16日  
大和工業株式会社
大和工業グループCSR中期計画を策定
ttps://www.yamatokogyo.co.jp/yamato/yamato1/news/2021/news20210716.html

「キャプチャー画像」

CSR中期計画
ttps://www.yamatokogyo.co.jp/yamato/pdf/210716.pdf

「キャプチャー画像」





CSR 企業の社会的責任(大和工業株式会社)
ttps://www.yamatokogyo.co.jp/yamato/yamato1/csr/index.html

「PDF印刷・出力したファイル」

>環境への取り組み
>「鉄事業を通して、人々の未来を支えていく」ことを使命とする大和工業グループにとって、地球環境の持続に向けた
>取り組みは最重要課題の一つ。グループ各社において、さまざまな環境対策を行っています。

 

 


大和工業株式会社は環境対策への取り組みを重視しているのですが、関連する記事を紹介したいと思います。

 

大和工業、「エコリーフ」「カーボンフットプリント」環境宣言認証2種取得

大和工業は25日、電炉子会社のヤマトスチール(本社=姫路市、山内靖彦社長)がH形鋼など6製品で
「エコリーフ環境ラベル」と「カーボンフットプリント」の2種類の環境宣言の認証を取得したと発表した。
2種類の認証を併せて取得したのは国内鉄鋼業界で初めてという。
(日刊産業新聞 2020年8月25日)
ttps://www.japanmetal.com/news-t2020082599179.html

 

大和工業 新倉庫に巨大ウオールアート 循環型経済への取り組みのシンボル

電炉大手の大和工業が新設する倉庫の壁面に、横幅50メートル、高さ4メートルの巨大ウオールアート=写真=が姿を表した。
倉庫はグループ会社の大和軌道製造が主に製品置き場として活用するもので、電炉業を通じた
サーキュラーエコノミー(循環型経済)への取り組みのシンボルとして、大和工業がミッションに掲げる
「鉄で未来を、未来の鉄を」をテーマに描かれている。
壁画には大和工業の本社のある地元・姫路をイメージして姫路城やサファリパークの動物たち、レンコン畑などの豊かな
自然が描かれているほか、ビル・船舶・新幹線で大和工業の3つの事業領域を描写。環境に優しい電炉を用いた鉄スクラップの
リサイクルで鉄が生まれ変わり、姫路から全国、さらに世界へと広がって未来を形づくる様子がイメージされている。
「第9回大阪マラソン」メインビジュアル公募で最優秀賞を受賞し、世界最大級水族館「海遊館」の30周年広告・TVCMの
イラストも担当した引野裕詞(ひきのゆうじ)氏が制作した。
倉庫は社宅跡地を活用して建設し、完成は3月末、稼働開始は4月上旬を予定しているという。
(日刊産業新聞 2021年3月24日)
ttps://www.japanmetal.com/news-t20210324105142.html

 

大和工業、環境対策に3―5年間で100億円投資

大和工業は環境対策に3―5年間で約100億円を投じる。「生産効率化や省エネルギー化、省人化に対応した
環境負荷のより低い設備導入などを通じて、温室効果ガスの排出削減を進める」(小林幹生社長)方針。
競争力強化と環境対応を両立し、企業価値を高める狙いだ。
(日刊産業新聞 2021年9月2日)
ttps://www.japanmetal.com/news-t20210902110375.html

 

 


【コメント】
独立系電炉メーカー大手である大和工業株式会社が創業者の遺族の資産管理会社から所有株式の一部を買い取ることを
主な目的として自己株式の公開買付を実施する、とのことです。
関連する記事と法定開示書類とプレスリリース等を紹介していますが、これらを題材に一言だけコメントを書きたいと思います。
想定されている株式の売り手である資産管理会社は、会社の第3位株主(所有議決権割合:8.52%)なのですが、
このうち「1.52%」分を現金化を目的として売却する意向がある旨会社側へ連絡したところ、
会社側は直近の株価水準よりも10%程度低い価格で公開買付を通じて買い取ることを資産管理会社側へ打診し、
資産管理会社は公開買付の趣旨に賛同するとともに応募を前向きに検討する旨の回答を行った、とのことです。
公開買付の条件についてですが、資産管理会社以外の株主にも応募の機会を提供するために、会社側は
資産管理会社が応募する1,000,000株(議決権所有割合:1.52%)に10%を上乗せした1,100,000株(所有割合:1.67%)を
買付予定数の上限とすることにしたとのことです。
話がこれだけであるならば創業者一族が保有している株式を会社側が買い取る事例ということで、
年に何回かは見かける事例であるわけなのですが、大和工業株式会社の事例は典型例とは大きく異なると私は思いました。
私は今日、大和工業株式会社について知るためにインターネットで検索をしてみました。
大和工業株式会社は、世界的な脱炭素化の潮流の中で「機関投資家の目線が急速に変化し企業のESG経営が注視されている」
と考えており、今後環境対策への取り組みを加速させることを経営上の中心事項(全社を挙げての取り組み)と考えているようです。
上の方にURLを紹介していますが、大和工業株式会社は今年7月に「CSR中期計画」を発表しています。
また、同じく上の方に記事を計3本紹介していますが、大和工業株式会社は環境対策への取り組みを日々実践しています。
記事やプレスリリースや中期計画を読む限りは「物言う株主」から「環境問題に取り組め。」という圧力があったわけではない
ようなのですが、「事前導入型のサメよけ」("advance introduction shark repellent")とでも言うのでしょうか、
環境問題に取り組む姿勢を常日頃から対外的に見せておけば、その種の「物言う株主」から何か言われることはない
という考えもひょっとしたらあるのかもしれないなと思いました。
もちろん、1人の「企業市民」(企業は利益を追求する以前に良き市民であるべきであるという概念)として、
純粋に環境問題に取り組んでいるだけかもしれませんが。
それで、私は何に驚いたのかと言いますと、前述の通り大和工業株式会社は全社を挙げて環境問題に取り組んでいるにも関わらず、
例えば大和工業株式会社が「R3.11.01 13:17」に提出した公開買付届出書には、「株主に対する利益還元を経営の最重要課題
と位置付けている」と記載されてます(2/18ページ)。
さらに、公開買付届出書には、2001年以降の自己株式の取得実績まで非常に詳細に記載されています(2〜4/18ページ)。
私はこれは矛盾ではないかと思いました。
環境問題へ取り組むことは、ステークホルダーへの貢献の一種かもしれませんが、株主還元や成長投資では決してないわけです。
端的に言えば、真に環境問題へ取り組むつもりなのであれば、まずは「利益の内部留保」から始めるべきでしょう。
配当金の支払いと自社株買いは一切行わない旨、定款を変更してはどうでしょうか(社会風潮から言えば、株主も支持するはず)。

An environment protection takes a lot of money.
I mean that a retention of earnings should exactly be Yamato Kyogo Co., Ltd.'s 1st priority mission
for a purpose of materializing its vision "environment protection."
Figuratively speaking, you can't tackle an "environment protection problem"
and a "return of profits to shareholders" too.

環境保護には多くのお金がかかります。
何が言いたいのかと言えば、「環境保護」という自社のビジョンを実現するためには
利益の内部留保こそが大和工業株式会社にとって優先順位第1位のミッションである、ということです。
例えて言うならば、「環境保護問題」と「株主への利益還元」に同時に取り組むことはできないのです。