2021年8月23日(月)


「本日2021年8月23日(月)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. August 23rd, 2021), 111 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年8月23日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計111冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計978日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2021年6月19日(土)日本経済新聞
「物言う株主」関連に資金 経済正常化で活発な買い
(記事)





2021年7月3日(土)日本経済新聞
個人、物言う株主に追随 企業への影響力評価
(記事)




2022年4月4日に予定されている東京証券取引所の新市場区分への移行について、自社の移行先を表明する企業が相次いでいる、
という記事を紹介した時のコメント↓。

2021年8月19日(木)
http://citizen2.nobody.jp/html/202108/20210819.html

 

 


○市場第二部から「スタンダード市場」への移行を選択した事例↓。

2021年8月17日
セーラー万年筆株式会社
新市場区分「スタンダード市場」選択に関する取締役会決議のお知らせ
ttps://sailor.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/20210817_IRnews.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

セーラー万年筆株式会社のウェブサイトのトップページのキャプチャー画像↓。

「創業110周年謹製万年筆」




○市場第二部から「スタンダード市場」への移行を選択した事例↓。

2021年8月17日
堺商事株式会社
新市場区分「スタンダード市場」選択に関するお知らせ
ttps://www.sakaitrading.co.jp/financial/pdf/ir-news_210817.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

堺商事株式会社のウェブサイトのトップページのキャプチャー画像↓。

「堺化学グループの総合力を活かしニーズに合った商品を提案」




○ジャスダック市場から「スタンダード市場」への移行を選択した事例↓。

2021年8月17日
株式会社岡山製紙
新市場区分における「スタンダード市場」の選択に関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/3892/tdnet/2017755/00.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


株式会社岡山製紙のウェブサイトのトップページのキャプチャー画像↓。

「新しい世界を見つめ、新たな『紙』の価値をご提案」

 

 



【コメント】
2022年4月4日に予定されている東京証券取引所の新市場区分への移行に関しては、「プライム市場」への移行に関連する
記事が非常に多いのですが、今日は「スタンダード市場」へ移行する上場会社について一言だけ書きたいと思います。
新市場区分を理解するヒントになるのではないかと私は思います。
2022年4月4日に予定されている東京証券取引所の新市場区分への移行に関しては、先ほども書きましたように、
「プライム市場」への移行が頻繁に話題になります。
「プライム市場」への移行に関しては、実務上は「流通株式比率」が最も高いハードルになっているようです。
紹介しています3社の株主構成(特に筆頭株主)についてざっと調べてみました。
3社の株主構成は、
セーラー万年筆株式会社の筆頭株主はプラス株式会社(議決権所有割合:14.38%)、
堺商事株式会社の筆頭株主は堺化学工業株式会社(議決権所有割合:63.97%)、
株式会社岡山製紙の筆頭株主は王子ホールディングス株式会社(議決権所有割合:45.67%)、
となっています。
堺商事株式会社と株式会社岡山製紙は「流通株式比率」の条件を満たすのが難しい状況にあるのかもしれませんが、
セーラー万年筆株式会社は「プライム市場」へ移行しようと思えば移行できる状況なのではないかと思います。
ただ、セーラー万年筆株式会社としては、市場区分には意味がないと考えているからなのか、
意図的に「スタンダード市場」への移行を選択したようです。
これは全ての上場会社に当てはまることなのですが、上場会社が新市場区分に関してどのような選択をしようとも、
「その上場会社の価値は有価証券報告書で決まる。」ということを決して間違えてはなりません。
上場している市場区分で個性や特色が出たりは決してしないのです。
さて、今日はアクティビスト保有銘柄についての記事を2本紹介していますが、
わざわざ市場区分を見直すのであれば、いっそのこと「アクティビストが活動し得る株式市場」と
「アクティビストが活動し得ない株式市場」とに整理してはどうだろうかと思いました。
「株式を1単元しか保有できない株式市場」と「株式を何単元でも保有できる株式市場」とに整理するのも一案ですし、
「株式には議決権がない株式市場」と「株式には議決権がある株式市場」とに整理するのも一案だと思います。
新市場区分への移行まであと7ヶ月ほどになりましたが、
率直に言いますと、予定されている新市場区分の区分け(判別基準)は全く本質的ではないと私は考えます。
有り体に言えば、「どっちに上場しても同じ。」という違いしかありません。
セーラー万年筆株式会社の選択はその表れではないでしょうか。
「議決権」の観点から市場区分を整理する方が本質的だと私は考えます。
投資家の立場から言っても、株式市場の投資家は「『議決権で会社を変える』ことに興味関心がある投資家」と
「『企業の個別事情』には良くも悪しくも無関心である投資家」に大別できるように思います。
「『物を言うこと』に価値を見出す投資家」もいれば「『雉も鳴かずば打たれまい』で株式投資をしたい投資家」もいるわけです。
証券制度が根本的に変更になってもうすぐ丸22年です。
投資先企業とのエンゲージメント(対話)や飽くなき投資リターンの追求も1つの株式投資かもしれませんが、
「『議決権を行使しないことの価値』に目覚めた投資家」が日本に現れてもいい頃だと私は考えています。

 

 


Sailor fountain pens have their own distinctive features in them, but, generally speaking,
an Annual Securities Report doesn't nor must not have its own distinctive features in it.
Even if the Sailor Pen Co., Ltd. will alternatively be listed in the "Prime Market,"
it will all the same submit quite the same Annual Securities Report as the "Standard Market."
Fans of fountain pens handcrafted by the Sailor Pen Co., Ltd. don't at all care about
which market division a share of their favor handcraftsman is listed in.
And, Sakai Trading Co., Ltd. has proposed goods and services which gratify needs of each customer,
but, it must not prepare an Annual Securities Report according to needs of each investor.
Generally speaking, all that listed companies have to be in accordance with when they prepare
an Annual Securities Report is the Financial Instruments and Exchange Act and the related ordinances.
And, Okayama Paper Industries Co., Ltd. has seen a new world and proposed a new value of a "paper,"
but, it doesn't have to watch to see how investors will react when it is listed in the "Standard Msrket."
Generally speaking, whichever market division a share of a listed company will be listed in,
a value of an AnnualSecurities Report will never fluctuate and an intrinsic value of the share will never fluctuate
and a reputation from stakeholders will never fluctuate, I promise.

セーラー万年筆には顕著な特徴がありますが、一般的なことを言えば、
有価証券報告書には顕著な特徴はありませんしあってはならないのです。
たとえセーラー万年筆株式会社が代わりに「プライム市場」に上場するとしても、
セーラー万年筆株式会社はやはり「スタンダード市場」に上場する場合と全く同一の有価証券報告書を提出することになります。
セーラー万年筆株式会社が作る万年筆の愛好家達は、ひいきの手工業者の株式がどの市場区分に上場するかは全く気にしません。
それから、堺商事株式会社は1人1人の顧客のニーズに合った商品とサービスを提供しているのですが、
堺商事株式会社は1人1人の投資家のニーズに従って有価証券報告書を作成するということはしてはなりません。
一般的なことを言えば、上場会社が有価証券報告書を作成する際に従わなければならないのは、
金融商品取引法とその関連法令だけなのです。
それから、株式会社岡山製紙は新しい世界を見つめ新たな「紙」の価値を提案しているのですが、
株式会社岡山製紙は「スタンダード市場」に上場する時投資家の顔色をうかがう必要はありません。
一般的なことを言えば、上場会社の株式がどの市場区分に上場することになろうとも、
有価証券報告書の意義は全く不変ですしその株式の本源的価値は決して変動しませんし
利害関係者からの評判は一切上下しないのです。
私が約束します。

 

One idea is that there are 2 types of listed shares in stock markets.
That is to say, in one stock market, a share with a voring right is traded,
and in the other stock market, a share without a voting right is traded.

1つの案は、株式市場には2種類の上場株式がある、というものです。
すなわち、一方の株式市場では議決権がある株式を取引をし、もう一方の株式市場では議決権がない株式を取引する、
というものです。