2021年5月27日(木)


「本日2021年5月27日(木)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. May 27th, 2021), 307 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年5月27日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計307冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計890日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2021年5月27日(木)日本経済新聞
東芝が招集通知 株主提案なし 来月25日総会
(記事)






東芝、株主総会の招集通知 株主提案無し

東芝は26日、6月25日に開催する定時株主総会の招集通知を公表した。綱川智社長兼最高経営責任者(CEO)ら計13人の
取締役選任を諮る。東芝では一部株主との対立が続いていたが、今回の総会では株主提案はなかった。
ただ株主の一部からは取締役候補者案を批判する声も上がっており、株主の支持をどれほど得られるかが焦点となる。
13人の取締役候補者のうち、新任は東芝執行役専務の畠沢守氏ら計4人。社外取締役が全体の8割超となる11人を占め、
2020年7月の定時株主総会で諮った体制から1人増員する。社外取締役で構成し、
外部の有識者らの意見を聞く諮問組織「戦略委員会」を新たに設置することなどから増やすという。
東芝では一部株主との対立が激しくなっていた。経営危機時に債務超過を避けるために実施した増資の際、
「物言う株主(アクティビスト)」らが引き受け手となり、今なお2割超を占めるとみられる。
2020年の前回の定時株主総会では物言う株主が独自の取締役選任案を提案したが、否決されていた。
対立が深まるなか、取締役選任案などの株主提案が提出されるかが注目されていた。
東芝は取締役候補者を14日に公表した。同日行われたオンライン決算説明会で、株主から取締役候補について
批判の声が上がっていた。アクティビストとの対立を深めていた前社長・車谷暢昭氏が4月に辞任する事態にまで
発展した経緯もあり、今回の総会でも株主による取締役の選任は焦点となる。
今回の総会でもう一つの注目点は、前回の定時株主総会が公正に運営されたかについての調査だ。
筆頭株主でシンガポールの投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが調査を要求し、
今年3月の臨時株主総会で調査に関する株主提案が賛成多数で可決した。
弁護士による調査が実際に行われ、その結果が今回の定時株主総会で報告される。
(日本経済新聞 2021年5月26日 23:17)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC268BQ0W1A520C2000000/

 

 


第182期定時株主総会開催(株式会社東芝)
ttps://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/stock/meeting.htm

>※第182期定時株主総会招集ご通知は6月3日(木)に発送予定ですが、
>株主の皆様へ早期に情報をご提供する観点から、招集ご通知の発送前にこちらのページで公開しております。

 

第182期定時株主総会招集ご通知
ttps://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/stock/pdf/tsm182_conv.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




第182期報告書(第182期定時株主総会招集ご通知添付書類)
ttps://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/stock/pdf/tsm182_oper.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




第182期定時株主総会招集ご通知添付書類への記載を省略した事項
ttps://www.toshiba.co.jp/about/ir/jp/stock/pdf/tsm182_1.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

>当社は、第182期定時株主総会招集ご通知に際して提供すべき書類のうち、次の事項につきましては、
>法令及び定款第14条の規定に基づき、インターネット上の当社ウェブサイトに掲載しておりますので、
>第182期報告書には記載しておりません。
>1.事業報告の12当社の業務の適正を確保するための体制(内部統制システム)等、13当社の支配に関する基本方針
>2.連結計算書類の連結注記表
>3.計算書類の個別注記表

 

 



【コメント】
2021年5月26日(水)に株式会社東芝が2021年6月25日に開催する第182期定時株主総会の招集通知を自社ウェブサイト上で
公表しました(また、株主総会招集通知の株主への発送は2021年6月3日(木)を予定しているとのことです)。
株式会社東芝のウェブサイト上には計3冊の書類(3つのPDFファイル)がアップロードされているのですが、
株式会社東芝の株主にはこれらの書類計3冊が1袋の封筒に入って郵送されるのだと思います。
これら3冊の書類を見て改めて思ったのですが、これら3冊が1冊の書類になって1通の「株主総会招集通知」になる、
ということではないだろうかと私は思いました。
「事業報告」は「株主総会招集通知」の添付書類ではなくれっきとした一部分ということではないだろうかと私は思いました。
さらに言えば、「事業報告への記載を省略した事項」を1冊にまとめた書類まであります。
本来事業報告に記載するべき事項を省略しておきながらわざわざそれら省略した事項を記載して1冊の書類にするなど、
無駄骨にもほどがある(そもそも記載を省略していること自体が根本的に意味不明だ、と)話だと私は思いました。
それらの事項は始めから事業報告に記載すれば何らの手間も問題も生じないわけですし、
さらに言えば、それらの事項はそもそもの話事業報告に必ず記載しなければならない事項ばかりだと私は思いました。
インターネット上の自社ウェブサイトに掲載しさえすれば一部の事項については事業報告に記載しなくてよい
という考え方は理論上はないわけです。
先ほども書きましたが、省略した事項を記載した書類も株主総会招集通知に同封されて株主へ郵送されるのだと思います。
それから、書類名で言えば「第182期定時株主総会招集ご通知添付書類への記載を省略した事項」という名称になるわけですが、
「省略した事項を記載した書類」のことを私は"legal omission"(「法定省略事項」)と訳しました(私訳になりますが)。
それから、株式会社東芝では一部の株主との間で対立が激しくなっていたのですが、今回の定時株主総会では結局のところ
「株主提案」はなかったようです(招集通知にも「株主提案による議案」という旨のことは書かれていません)。
株主の一部からは取締役候補者案を批判する声も上がっているとのことですが、どうしても推薦したい候補者がいるのならば
株主自身が候補者の提案を行うことでしょうから、投票に際しては株主からの支持は一定以上は得られると考えられます。
さて、株式会社東芝に対する「株主提案」の有無について、2021年5月22日(土)のコメントで私は次のように書きました。

>株式会社東芝は6月に開催予定の定時株主総会に総会検査役を選任するよう東京地裁に申し立てたとのことですが、
>株式会社東芝のウェブサイトを見る限り、株式会社東芝に対し特段株主提案がなされているというわけではないようです。

先ほども書きましたように、今回の定時株主総会ではどの物言う株主からも「株主提案」は行われなかったわけです。
しかし私は、「株式会社東芝が東京地方裁判所に対して株主総会検査役の選任の申立てを行ったこと」(もしくは、
株式会社東芝が従来から一部株主との対話や交渉の中で株主総会検査役の選任についてちらつかせていたこと)が
物言う株主に対する一種の"shark repellent"(サメよけ)になったということではないだろうか、と思ったりもしました。
他の言い方をすれば、株主総会検査役の選任についての会社側からの言及が物言う株主に対する「牽制球」になった、
ということではないだろうかと推測したりしました(会社側からの強い抵抗が予想されると物言う株主は判断した、と)。
"shark"には「他人を食いものにする人」という意味があり、"loan shark"で「高利貸し」という意味があります。
株主総会検査役の選任についての会社側からの言及が「一筋縄ではいかないな。」という印象を与えたのかもしれません。
あの「ドレミのうた」はミュージカル"The sound of music"で歌われた歌です(情操教育にもよい歌だと私は思います)。
物言う株主は"face the music"(自分の行為の結果に対して進んで責任を取る、いさぎよく世間の批判を受ける)つもりで
株式会社東芝に対して「株主提案」に関する手紙("letter")を書いたのだと私は思います。
しかし、残念ながら、その「株主提案」が"music to Toshiba Corporation's ears"(株式会社東芝の耳に快く響く)
ということにはならなかったのでしょう("voting shark"(議決権行使で食いものにする人)に思えたのでしょう)。
手紙の書き出しは"Dear"であるわけですが、動物の鹿は"deer"であり鹿の枝角は"antler"です。
物言う株主は株式会社東芝に対して「株式会社東芝はどうすれば成長できるのか。」を追求する内容の手紙を書いたわけですが、
株式会社東芝は"anti-letter"(私共は手紙の内容に反対です)という回答を物言う株主に行ったのだろうと私は推測します。