2021年11月13日(土)
「本日2021年11月13日(土)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」
本日(すなわち、2021年11月13日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計0冊でした。
2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計1060日間のコメント)。↓
各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html
ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html
2017年2月28日(火)日本経済新聞
■大王製紙 中堅印刷をTOBで買収
(記事)
大王製紙、紙拡販へ川下を深耕 三浦印刷を買収
大王製紙は27日、三浦印刷をTOB(株式公開買い付け)で買収すると発表した。
三浦印刷は東京証券取引所第2部に上場し、商業印刷などを手がける。
洋紙市場の低迷が続くなか、大王製紙はM&A(合併・買収)戦略をテコに生き残りを目指している。
印刷ビジネスという「川下」を自ら掘り起こし、洋紙販売や紙事業の拡大を狙う。
■TOBを実施、買い付け代金83億円に
買い付け価格は1株260円。2月28日から4月11日までTOBを実施する。買い付け代金は83億6400万円の予定。
TOBが完了すれば三浦印刷の上場は廃止になる見込みだ。
三浦印刷は27日、大王製紙が実施するTOBに賛同すると発表した。
大王製紙は三浦印刷の役員らから株式や新株予約権を買い取る。
「自ら生産したものは自らの手で売る」。大王製紙の営業力は代理店や卸を通して販売するだけでなく、
営業担当者が顧客を直接訪問し、ニーズをつかむ点に強みがある。
印刷事業でも子会社のダイオ−プリンティングを通じ、印刷市場の動向を把握してきた。
大王製紙は「印刷業界は市場規模が減少傾向だが、今なお5兆円超の巨大なマーケット」と判断。
そのなかで三浦印刷が手がける商業印刷に限れば小幅ながら回復基調とみて買収を決めた。
「洋紙事業の基盤を製紙分野、印刷分野の両面から強固にする」と今後、さらに印刷事業の規模を拡大することも視野に入れている。
■矢継ぎ早にM&A繰り出す
大王製紙の2017年3月期の連結売上高は前期比1%増の4800億円、経常利益が3%増の220億円の見込み。
同社は3カ年の中期経営計画の最終年度である18年3月期に売上高5000億円、経常利益250億円の目標を掲げてきた。
大王製紙は家庭紙は成長余力が見込めるとみて2月、日清紡ホールディングスから製紙事業を買収することも決めた。
訪日客の増加などを受け、トイレットペーパーなどの家庭紙需要が増加していることが背景にある。
中計の達成に向け、これまでの慎重な姿勢から一転し、矢継ぎ早にM&Aを繰り出している。
(日本経済新聞 2017/2/27
17:16)
ttp://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ27IIR_X20C17A2000000/
大王製紙/三浦印刷をTOBで取得へ
大王製紙は中堅印刷の三浦印刷を完全子会社化するため、株式公開買付を実施する。買付期間は2月28日〜4月11日の
30営業日で、買付価格は普通株式が260円/株、新株予約権が13万7,000円/個。発行済み株式数の66.67%を買付予定数の下限に
設定しており、その場合の買付金額は56億円。仮に全株式を取得した場合、総額は83億6,400万円に上る。
大王製紙は傘下に100%出資の連結子会社、ダイオープリンティングを擁しているが、ここに三浦印刷が加わることで
印刷市場とコンバーターのニーズをより幅広く適切に把握し、新たな商品開発や品質改善を通じた
洋紙事業の競争力強化につなげられる。
またダイオープリンティングが印刷領域の中でもチラシ、タブロイド、シール、ビジネスフォームなどの製品に強みを持つ
のに対して、三浦印刷はパンフレット、カタログ、ポスターといった商業印刷の分野で豊富な知見と実績を有している。
その結果、前者がスーパーや通販会社、専門広告代理店、同業印刷会社などを取引先としているのに対し、
後者は上場企業やその子会社である百貨店、金融機関、メーカー、広告代理店などを主な顧客としている。
さらに設備面でもダイオーは汎用の印刷設備のほかシール印刷機やビジネスフォーム印刷機、
三浦は大ロットから小中ロット印刷物に適した各種商印用の設備をそろえている。このように同じ印刷業であっても
両社の事業領域はあまり重ならず、シナジー効果がフルに発揮されると大王はみている。
三浦印刷は1931(昭和6)年に三浦東八が個人創業し、戦後の1950年に株式会社化。1964年に東証二部上場。
業界の厳しい競争環境を反映して、このところの業績は芳しくなかったが、製販一体で取り組んだ受注強化と生産性向上策が
奏功して、2016年3月期は減収ながら大幅な経常増益を達成している。
大王製紙は今回のTOB開始に先立ち、三浦印刷筆頭株主のAG投資事業有限責任組合(所有割合26.01%)、
第4位株主で取締役会長の三浦剛治氏とその親族が保有する三浦総業(同3.42%)、第9位株主で三浦剛治氏の実兄に当たる
三浦久司氏(2.23%)および三浦剛治氏(1.39%)との間で公開買付応募契約を締結、
合計33.05%に上る株式のすべてを取得することで合意している。
一方、三浦印刷は大王製紙が計画を発表した2月27日に取締役会を開催、株主に対してTOBに応募することを推奨する旨の
決議を行った。なお大王の買付終了後、三浦印刷は非公開化され上場廃止となる。
大王製紙にとっては先の日清紡紙製品事業の取得に続くM&A案件だが、三浦印刷には少数株主も多く、
同業の印刷会社や製紙会社も株主に名を連ねているため、最終的な保有割合がどの程度になるかは未知数だ。
(Future
2017年3月20日号)
(紙業タイムス 2017/04/19)
ttp://www.st-times.co.jp/i_news_c/%E5%A4%A7%E7%8E%8B%E8%A3%BD%E7%B4%99%EF%BC%8F%E4%B8%89%E6%B5%A6%E5%8D%B0%E5%88
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴う買い占めで、店頭から姿を消したトイレットペーパーや
ティッシュペーパーなどの家庭紙国内最大手・大王製紙<3880>が、M&Aに本腰を入れている。
同社は長らくM&Aとは一線を画してきた。ところが2017年2月に日清紡ホールディングス(HD)<3105>の家庭紙事業を
買収して以来、立て続けに5件のM&Aが成立している。大王製紙はM&Aで何を目指しているのか?
戦時統制下の企業合同で誕生
大王製紙は愛媛県宇摩郡三島村(現・四国中央市)出身の井川伊勢吉氏が1941年に設立した四国紙業が前身だ。
設立直後に日本経済は太平洋戦争に伴う戦時統制に入り、1942年に商工省の「製紙工業企業整備要綱」に基づき、
同社をはじめ14社が企業合同し1943年に和紙メーカーとして再スタートを切る。1947年からは洋紙の製造も始めた。
大王製紙の最初の経営危機は1962年。紙不況と原料高に見舞われ、積極経営による無理な設備投資とのダブルパンチで
支払手形が不渡りとなり会社更生法の適用を申請する。1964年に更生がスタートするが、多くの従業員が私財を持ち寄り、
再建を支援。業績も急回復し、1年余りで更生手続を完了した。
1979年にはティッシュペーパー「エリエール」の製造・販売に乗り出し、家庭紙分野に参入する。
すでに山陽国策パルプ(現・日本製紙<3863>)の「スコッティ」や十條製紙(同)の「クリネックス」、
王子ホールディングス(HD)<3861>の「ネピア」などのブランドが存在していた。
大王製紙は後発組だったにもかかわらず「エリエール」は大ヒット。先発ブランドを次々と追い抜き、
7年後の1986年にはシェアトップとなった。大王製紙は売上高では王子HD、日本製紙、レンゴー<3941>に次ぐ
国内4位の製紙メーカーだが、ティッシュペーパーをはじめとする家庭紙では国内首位のポジションにある。
最初のM&Aで家庭紙の競争力を向上
大王製紙初のM&Aも得意とする家庭紙事業だった。日清紡HDの家庭紙事業を会社分割して日清紡ペーパープロダクツへ
移管させたうえで、同社の全株式を大王製紙が譲受。日清紡HDの家庭紙事業は70年の歴史を誇り、
高級ティッシュの「コットンフィール」ブランドを待つ。
洗浄機能つき便座の普及を受けて開発した「シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」などの
ヒットもあり、2017年3月期の家庭紙事業の売上高は前期比微増の約327億円ながら、営業利益は同3.1倍の約23億円となるなど、
業績も良好だ。
しかし、家庭紙はスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどでの「目玉商品」として価格競争が厳しく、
メーカーの寡占化も進む。中堅家庭紙メーカーである日清紡HDは、中・長期的な成長戦略が描けない状況だった。
そこに大王製紙から事業譲受の申し入れがあり、日清紡HDは受け入れを決断する。
申し入れのタイミングも良かった。日清紡HDは2011年に主力事業の自動車用ブレーキ摩擦材でルクセンブルグのTMDを
買収したが、同社は2期連続の営業赤字に。エレクトロニクス事業でも子会社化した日本無線や新日本無線の業績が
低迷するなど、一連のM&Aが裏目に出る。
その結果、日清紡HDの2017年3月期連結決算での減収減益は不可避となり、優良事業の家庭紙事業を売却せざるを得ない
状況だったのだ。同事業の年間売上高と営業利益をみれば、買収金額の約250億円は「お買い得」だったといえるだろう。
大王製紙にとっては、この事業譲受で家庭紙でのシェア固めができると同時に、「コットンフィール」をはじめとする
高級ブランドを手に入れることにより低価格競争が激化する家庭紙市場での利益率向上を実現できた。
クロスボーダーM&Aを「2連発」
2020年2月27日、大王製紙は一転して海外でのM&Aに乗り出した。いずれも衛生用品を手がける会社だ。
トルコの家庭用衛生用品メーカー、ウゼンの全株式を取得して完全子会社化すると発表。トルコにベビー用紙おむつを
中心とする衛生用品の生産拠点を確保し、中東、北アフリカからロシアとその周辺への展開を視野に入れて事業拡大を目指す。
大王製紙は2017年にイスタンブールに駐在員事務所を開設。翌年からベビー用紙おむつ「GOO.N」の販売を始め、
トルコ国内で一定の認知を得たことから現地生産を検討していた。大王製紙はウゼンの買収で現地生産拠点を確保。
同社は1998年に設立され、イスタンブール近郊の工場でベビー用紙おむつ、ウエットワイプ(使い捨てのペーパータオル)、
液体せっけんなどを手がけている。
同日に丸紅と共同でブラジルの衛生用品メーカー大手のSantherを買収すると発表。大王が51%、丸紅が49%出資する
買収子会社を通じて、Santherの全株式を約23億レアル(約584億円)で取得する同社最大のM&Aだ。
Santherは1938年の設立。衛生用紙やベビー用おむつ、生理用ナプキンなどの個人向け商品の製造・販売を手がけ、
ブラジルでは「Personal(ペルソナル)」のブランド名で知られている。大王製紙は買収を機に、現地での大人用おむつへの
参入や病院・クリニック向け製品の強化などに取り組む。
ブラジルでは過去5年間で衛生用紙が年率5.6%、紙おむつが同5.4%の成長を遂げ、人口増加や経済発展・生活水準の向上を
追い風に今後も継続的な市場拡大が見込まれるという。国内家庭紙市場では、人口減少で中・長期的な成長戦略が描けない。
ならば人口や所得の増加で家庭紙市場の成長が見込める新興国に進出すればよいとの判断だ。
大王製紙は「川下」と「海外」への展開を急ぐために、M&Aの積極活用に舵(かじ)を切った。
今後もこの方向でM&Aを進めるのか、あるいはまた別の方向へ買収の手を伸ばすのか。
本格的なM&A活用に乗り出した「家庭紙の巨人」の動向に注目だ。
H29.02.28 09:23
大王製紙株式会社
公開買付届出書 対象: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.02.28 10:57
三浦印刷株式会社
意見表明報告書 対象: 大王製紙株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.03.10 15:00
大王製紙株式会社
訂正公開買付届出書 対象: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.03.10 15:48
三浦印刷株式会社
訂正意見表明報告書 対象: 大王製紙株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.03.14 15:01
大王製紙株式会社
訂正公開買付届出書 対象: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.04.12 15:54
大王製紙株式会社
公開買付報告書 対象: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.04.18 15:01
大王製紙株式会社
大量保有報告書 発行: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.04.26 15:04
大王製紙株式会社
変更報告書 発行: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
H29.05.01 11:28
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
変更報告書(特例対象株券等) 発行: 三浦印刷株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)
2017年2月27日
大王製紙株式会社
三浦印刷株式会社株券等(証券コード:7920)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
ttps://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS90325/3f350591/e167/4fd3/af67/49e18972f4df/140120170227407775.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年3月10日
大王製紙株式会社
(訂正)「三浦印刷株式会社株券等(証券コード:7920)に対する公開買付けの開始に関するお知らせ」の訂正
及び「公開買付開始公告」の訂正に関するお知らせ
ttps://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS90325/363c7db3/b41c/4d0b/bc09/9418833c6890/140120170306413271.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年4月12日
大王製紙株式会社
三浦印刷株式会社株券等(証券コード:7920)に対する公開買付けの結果に関するお知らせ
ttps://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS90325/783cc4fc/7b11/450c/98ec/2ddae46a05d3/140120170412440246.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年3月10日
三浦印刷株式会社
(訂正)「大王製紙株式会社による当社株券等に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ」の一部訂正について
ttps://www.miura.com/news/pdf/2017/information_20170310.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年4月12日
三浦印刷株式会社
大王製紙株式会社による当社株券等に対する公開買付けの結果
並びに親会社、その他の関係会社及び主要株主である筆頭株主の異動等に関するお知らせ
ttps://www.miura.com/news/pdf/2017/information_20170412.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年4月20日
三浦印刷株式会社
大王製紙株式会社による当社株式に係る株式売渡請求を行うことの決定、当該株式売渡請求に係る承認
及び当社株式の上場廃止に関するお知らせ
ttps://www.miura.com/news/pdf/2017/information_20170420.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年5月11日
三浦印刷株式会社
特別損失の計上及び繰延税金資産の計上に関するお知らせ
ttps://www.miura.com/news/pdf/2017/information_20170511.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年5月26日
三浦印刷株式会社
当社株式の上場廃止のお知らせ
ttps://www.miura.com/news/pdf/2017/information_20170526.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年6月28日
三浦印刷株式会社
新経営体制のお知らせ
ttps://www.miura.com/news/pdf/2017/information_20170628.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年2月17日
テンプホールディングス株式会社
株式の売出しに関するお知らせ
ttps://www.persol-group.co.jp/ir/upload_file/tdnrelease/2181_2017021702_P01_.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
2017年7月1日
パーソルホールディングス株式会社
持株会社およびグループ会社 商号変更のお知らせ
ttps://www.persol-group.co.jp/wp-content/uploads/2017/07/20170701.pdf
(ウェブサイト上と同じPDFファイル)
注:
昨日は、凸版印刷株式会社が連結子会社であるトッパン・フォームズ株式会社(所有議決権割合:60.74%)を最終的に
完全子会社化することを目的として公開買付を実施するという事例についてコメントを書きましたが、
凸版印刷株式会社の本社は東京都文京区水道にあります。
今日はテンプホールディングス株式会社の公告を紹介していますが、この公告を見て今日偶然知ったのですが、
テンプホールディングス株式会社(現・パーソルホールディングス株式会社)の2017年2月当時の代表取締役の氏名の
最初の一文字が「水」であり最後の一文字が「道」でしたので紹介しています。
「紙」には様々な用途があるわけですが、その用途の1つに「記録を永久に残す」という用途があります。
古来から、「紙」は"temporary"(一時的な)なものを"permanent"(永久的な)なものに変える役割があるのです。
One of the purposes of a paper is making what is temporary what is
permanent.
In other words, one of the purposes of a paper is making what is
forgettable what is unforgettable.
紙の使途の1つは、一時的なものを永久的なものにすることなのです。
他の言い方をすれば、紙の用途の1つは、忘れられやすいことを忘れられないことにすることなのです。
一般的に言って、製紙の分野で技術革新が起こることは望めません。
率直に言いますと、製紙会社は、同じ原材料を使い同じ製法で100年間以上紙を製造しています。
消費者はまさに既存の紙と全く同じ紙が欲しいと思っていますしこれからもそうですので、「製品」を改善することはできません。
製造コストを削減する余地は本質的に技術的にありませんので、「価格」を改善することはできません。
消費者は販売促進の類を一切見ることなく紙を購入しますので、「プロモーション」を改善することはできません。
1人1人の消費者は実生活上どの紙製品をどこで買うのかを既に決めていますので(例えば、「私はドン・キホーテのお店で
トイレット・ペーパーを買うことにしています。」)、「販売チャネル」を改善することはできません。
したがって、生き残るためには、製紙会社は最後の手段として「M&A」に頼らざるを得ないのです。
「M&A」という言葉の原義は、言うまでもありませんが、「合併と買収」です。
しかし、製紙業界においては、「M&A」にはさらに他に2つの意味があります。
そのさらに他の2つの意味とは、1つは@「製紙工場と蓄積」でありもう1つはA「加盟企業と顔見知り」です。
すなわち、生き残るためには、製紙会社は、@「既存の製紙工場」("M")と紙製品やブランドや製品市場や顧客といった
「経営資源の既存の蓄積」
("A")
を買わざるを得ませんし、そして、A最も典型的には日本製紙連合会のような業界団体に
既に加盟をしている「既存の会員企業」("M")と製紙業界内における「既存の顔見知り企業」
("A")
を買わざるを得ないのです。
製紙業界は非常に狭いので、製紙会社の社長は日本中の全同業者達を新幹線に乗って1人で数ヶ月以内に訪問することができます。
これらの2つの「M&A」が「製紙業界における『M&A』」です。
上記の「製紙業界における『M&A』」はどちらも私の造語ですが。
私が新しい言葉や新しい決まり文句を造り始めてから100年以上が経ちます(冗談ですが)。