2021年10月15日(金)


「本日2021年10月15日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. October 15th, 2021), 550 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年10月15日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計550冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計1031日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 


2021年10月15日(金)日本経済新聞
イオン、キャンドゥ買収へ 100円ショップ大手 総額200億円超で
(記事)




2021年10月15日(金)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
イオン株式会社
(記事)




 

イオン<8267>、100円ショップ大手のキャンドゥ<2698>をTOBなどで子会社化|上場は維持

イオンは14日、100円ショップ大手のキャンドゥを子会社化すると発表した。TOB(株式公開買い付け)で最大37.18%の株式を
買い付けたうえで、創業家の資産管理会社が保有する13.82%の株式を現金対価で取得し、持ち株比率を51%とする。取得価額は
約211億円で、うちTOB分が約160億2700万円。キャンドゥの東証1部上場は維持する予定。キャンドゥはTOBに賛同している。
キャンドゥ株の買付価格は1株につき2700円。TOB公表前日の終値1876円に43.92%のプレミアムを加えた。買付予定数の上限は
所有割合37.18%にあたる593万6100株。買付予定数の下限は19.68%(314万1000株)で、この分は城戸一弥社長らキャンドゥの
創業家(個人)が応募予定であることから、TOBの成立は事実上確定している。
買付期間は10月15日〜11月24日。決済の開始日は11月29日。公開買付代理人はみずほ証券。
TOBは二段構えで行われ、2回目の買付価格は1回目よりも400円低い2300円。創業家の資産管理会社からの取得価格と同額とし、
一般株主にも売却の機会を確保する。資産管理会社は13.82%の株式(220万5600株)を所有しており、
イオンは2回目のTOB終了後に約50億7200万円で取得する。これにより、51%以上の株式を獲得する見通し。
100円ショップ業界は市場の成熟化や競争激化に加え、足元では新型コロナウイルス感染拡大で収益環境が一層厳しさを増し、
人口減少や消費者のライフスタイルの多様化、Eコマース(電子商取引)の台頭などで、キャンドゥとしてもビジネスモデルの
再構築が急務となっている。
小売最大手、イオンの傘下で事業・経営ノウハウを共有するなど相乗効果を引き出し、新たな展開につなげる。
キャンドゥは1993年に設立し、100円ショップで大創産業、セリアに次ぐ業界3位。
2001年に株式を店頭登録し、2003年に東証2部、2004年から東証1部に上場する。
(M&A Online 2021/10/14)
ttps://maonline.jp/news/20211014d

 

 


<東証>キャンドゥがストップ高買い気配 イオンが2700円でTOB

(9時35分、コード2698)100円ショップ大手のキャンドゥが買い気配で始まり、気配値を制限値幅の上限(ストップ高)水準である
前日比400円(21.5%)高の2258円まで切り上げている。イオン(8267)が14日、キャンドゥを買収すると発表した。
(日本経済新聞 2021年10月15日 9:42)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXZASFL15H8L_V11C21A0000000/


キャンドゥ株に大量買い、イオンのTOB実施発表を受け

[東京 15日 ロイター] - 東京株式市場で、キャンドゥに大量の買いが集中。午前9時15分現在、売り注文が3万株
に対して、買い注文が1100万株となっている。イオンによる株式公開買い付け(TOB)が手掛かりにされた。
イオンは14日、キャンドゥにTOBを実施すると発表した。連結子会社化を目指して
1株2700円(14日終値は1858円)で、10月15日から11月24日まで買い付ける。
イオンは、このTOBが成立した後、1株2300円で2回目のTOBも予定しているという。
イオンは現在、キャンドゥ株式を保有していない。キャンドゥは両TOB提案に対し、賛同意見を表明した。
TOBに応募するかどうかに関しては中立の立場をとり、株主に判断を委ねることを決議したとしている。  
(ロイター 2021年10月15日9:31 午前)
ttps://jp.reuters.com/article/idJPL4N2RB02I


キャンドゥがストップ高気配、イオンによるTOB価格にサヤ寄せ

100円ショップ3位級のキャンドゥ(2698)が4営業日ぶりに急騰した。朝方から値付かずの展開となっており、
午後1時01分現在、制限値幅上限の前営業日比400円(21.5%)高の2258円ストップ高買い気配で推移している。
イオン(8267)が14日に、当社株式の51%以上の取得、連結子会社化を目的にTOB(株式公開買付)を実施すると発表し
TOB価格2700円にサヤ寄せする動きとなった。出店機会の提供によりイオンの既存業態との組み合わせによる親和性が高いことを
指摘したうえで、当社にとっては出店機会の増加によるコスト削減や新業態の展開の加速が可能としている。
TOB成立後も当社株は上場を維持する。第1回の買付予定数は上限593万6100株(下限314万1000株)で、
買付期間は10月15日から11月24日まで。(取材協力:株式会社ストックボイス)
(会社四季報オンライン 2021/10/15 13:25)
ttps://shikiho.jp/news/0/462570

 

「株式会社キャンドゥの過去3ヶ月間の値動き」

「株式会社キャンドゥの過去10日間の値動き」

「株式会社キャンドゥの今日の値動き」

 

 


R3.10.15
イオン株式会社
公開買付開始公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)



R3.10.15 13:01
イオン株式会社
公開買付届出書 対象: 株式会社キャンドゥ
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.10.15 13:15
株式会社キャンドゥ
意見表明報告書 対象: イオン株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R3.03.03 14:41
株式会社キャンドゥ
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第9号の2
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 


R3.02.26 16:33
株式会社キャンドゥ
有価証券報告書−第27期(令和1年12月1日−令和2年11月30日)
(EDINET上と同じPDFファイル)

【大株主の状況】
(22/85ページ)




R3.10.14 16:11
株式会社キャンドゥ
四半期報告書−第28期第3四半期(令和3年6月1日−令和3年8月31日) 
(EDINET上と同じPDFファイル)




R2.07.28 14:21
城戸 一弥
変更報告書 発行: 株式会社キャンドゥ  
(EDINET上と同じPDFファイル)


H30.05.02 14:23
城戸 恵子
変更報告書 発行: 株式会社キャンドゥ
(EDINET上と同じPDFファイル)


H30.05.24 11:00
城戸 恵子
訂正報告書(大量保有報告書・変更報告書)
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 



2021年10月14日
イオン株式会社
株式会社キャンドゥ株式に対する公開買付けの開始に関するお知らせ
ttps://www.aeon.info/wp-content/uploads/news/pdf/2021/10/211014R_2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年10月14日
株式会社キャンドゥ
イオン株式会社による弊社株式に対する公開買付けについて
ttps://www.cando-web.co.jp/corporate/ir/a5821bc3e992a4730a801c0e1e298d8f_1.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年10月14日
株式会社キャンドゥ
イオン株式会社による当社株券に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ
ttps://www.cando-web.co.jp/corporate/ir/77bdbd840f8aba9df07e10d83df0159a.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年10月14日
株式会社キャンドゥ
2021年11月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
ttps://www.cando-web.co.jp/corporate/ir/3tannsin.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年10月14日
株式会社キャンドゥ
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
ttps://www.cando-web.co.jp/corporate/ir/ead20d67721a1184e3899d1377f43188_1.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



【コメント】
イオン株式会社が株式会社キャンドゥを連結子会社化する(最終的に議決権の51%を直接的又は間接的に所有する)ことを
目的に合計2回の公開買付(公開買付価格は1回目が2700円、2回目が2300円)を連続的に実施する、とのことです。
株式会社キャンドゥの創業者は2011年2月に亡くなっているのですが、イオン株式会社は合計2回の公開買付を通じて
現社長(創業者の長男、19.52%所有)と現社長の母(創業者の妻、10.22%所有)からキャンドゥ株式を買い取ると同時に、
創業家の資産管理会社(13.85%所有)からもキャンドゥ株式を買い取る計画となっています。
話の簡単のために応募株式数が買付予定数の上限を超えた場合については度外視したいのですが、計画されている手続きでは、
上記個人2人からは1株2700円で買い取り上記資産管理会社からは1株2300円から買い取る計画になっています。
創業家の家族2人は単に便宜上資産管理会社でも株式会社キャンドゥ株式を保有しているだけだと思うのですが、
なぜ所有株式の売却に際し資産管理会社所有の株式については相対的に低い価格で譲渡することにしたのかは分かりません。
より正確に言いますと、イオン株式会社は「株式会社キャンドゥ株式を保有している資産管理会社の株式」を相対取引で
創業家2人から買い取る計画となっています(結果、イオン株式会社は株式会社キャンドゥ株式を間接保有することになります)。
このような株式の取得方法を行えば公開買付規制を回避できるという法務上のメリットはあるとは思うのですが、
資産管理会社の株式の買い取り価格は結局のところ株式会社キャンドゥ株式を1株2300円で直接買い取った場合の価格と
実質的に同じ(大きな視点から見ると、創業家2人にとっては1株2300円で譲渡したことと同じ)です。
この不可解な点については、例えばイオン株式会社が「R3.10.15 13:01」に提出した公開買付届出書には
「応募予定株主にとって税制上有利な方法を選択して課税後の譲渡対価を最大化させる観点から」
このような手法を取ることにしたと書かれていますが(3/50ページ)、その説明も結局のところは間違いでしょう。
所得税率と法人税率の違いや上場株式の譲渡にかかる税率と非上場株式の譲渡にかかる税率の違い等があるのかもしれませんが、
資産の譲渡が最後に行き着くところはどのような種類の資産であれ個人です(つまり、最後の最後は所得税率が問題になる)。
創業家2人が資産管理会社の株式をより高い価格で譲渡するというのならまだ分かりますが(利益の最大化に資し得る)、
より低い価格で譲渡する方が税制上有利ということはないのではないでしょうか。
非上場株式の譲渡にかかる税率の方が上場株式の譲渡にかかる税率よりも低いならば税制上有利になるということが
確かに考えられます(目的物毎に税率が異なると所有資産の種類によって税引き後の手許現金額が異なることになる)が、
しかしそうであるならば、創業家2人は所有している株式会社キャンドゥ株式を全て一旦資産管理会社に移した上で
資産管理会社株式を1株2300円相当でイオン株式会社に相対取引で譲渡すればよいのではないでしょうか。
そちらの方が、創業家2人にとっては税制上有利になりますし、イオン株式会社もより低い金額で株式会社キャンドゥ株式を
買い取ることができる、ということになるでしょう(売り手買い手双方にメリットがあるわけです)。
大きな視点から見ると、創業家2人が所有株式の一部は公開買付に応募するということのメリットが全くないわけです。
計画されている手続きでは、創業家2人はわざわざ税制上不利な方法を選択していることになります。
そして、イオン株式会社もわざわざ株式会社キャンドゥ株式の取得総額が大きくなる方法を選択していることになります。
売り手は上場株式の譲渡と比較して非上場株式の譲渡の方が税制上有利なら非上場株式の譲渡に一本化するべきでしょうし、
買い手は非上場株式の取得の方が経営戦略上・財務上有利なら非上場株式の取得に一本化するべきでしょう。
株式会社キャンドゥはいわゆる「100円均一ショップ」ですが、株式の譲渡方法が均一ではないのは多くの点でおかしいわけです。
売り手にとっても買い手にとっても、創業家2人からの買い取りは100%「資産管理会社株式の譲渡」という形を取るべきなのです。
イオンでの買い物客もキャンドゥでの買い物客も実生活上現金支出額を最大限少なくしたいと考えているように、
イオン株式会社は株式会社キャンドゥ株式の取得総額を経営戦略上最大限少なくしなければならないはずです。
それから、公開買付届出書にも書かれていますように、イオン株式会社と株式会社キャンドゥは全国的に親和性は高いでしょう。
なぜならば、両店舗における買い物客はご当地品(参謀訳:"locally-distinctive goods")など求めてはいないからです。
それから、株式会社キャンドゥが2021年10月14日に発表した2021年11月期第3四半期決算短信(期末日は2021年8月31日)には
財務諸表の注記として2021年10月14日に発表されたこのたびの公開買付のことが「重要な後発事象」として記載されています。
しかし、改めて考えてますと、決算短信に「重要な後発事象」が記載されるのはそもそもおかしいという考え方もあると思います。
なぜならば、決算短信は「迅速性」に最重点が置かれているからです(決算日の翌日に決算短信が発表されてもおかしくはない)。