2021年9月21日(火)


「本日2021年9月21日(火)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. September 21st, 2021), 277 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年9月21日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計277冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計1007日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2021年9月21日
株式会社三菱UFJ フィナンシャル・グループ
株式会社三菱UFJ銀行
米州MUFGホールディングスコーポレーション
MUFG Union Bank株式の譲渡契約締結及びU.S. Bancorp株式の取得について
ttps://www.mufg.jp/dam/pressrelease/2021/pdf/news-20210921-001_ja.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

プレゼンテーション資料
ttps://www.mufg.jp/dam/ir/presentation/2021/pdf/slides210921_ja.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



【コメント】
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループがこのたび所有するMUFG Union Bank, N.A.株式を売却することを意思決定した
とのことですが、その理由についてはプレスリリースの「1.本株式譲渡の背景・意義」に次のように書かれています(1/5ページ)。

>MUFGにとって現中期経営計画で掲げている経営資源の最適配置の観点から、米国においては、MUBを売却し、法人取引を
>中心とした事業ポートフォリオへシフトすることが、資本効率を高め株主価値の最大化に資するとの結論にいたりました。

「中期経営計画で掲げている経営資源の最適配置の観点」や「資本効率を高め株主価値の最大化に資する」ということで、
例えば金融規制を原因とした不可避的な撤退ではなくあくまで前向きかつ戦略的な所有株式の売却であるということのようです。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループが株式の譲渡先であるU.S. Bancorpから受け取る対価の金額は約8,000億円
とのことなのですが、逆から言えば、MUFG Union Bank, N.A.株式には約8,000億円の価値があるということを意味するわけです。
しかし、目的物が何であれ、売買というのは買い手がいて初めて売り手は売却をすることができるわけです。
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループが何らかの理由により米国から撤退せざるを得ないという場面では、
株式の買い手はより低い価格でしかMUFG Union Bank, N.A.株式を買わない、と交渉の場で言うことでしょう。
身動きが取れなくなってから株式の買い手を探し始めた場合は、MUFG Union Bank, N.A.株式は8,000億円未満でしか売れない、
ということも実務上はあるわけです。
株式の買い手もビジネスを行っているということであるならば、それもまた交渉ということになるわけです。
目的物そのものは同じでも、売り手そして買い手が置かれている状況次第で譲渡金額が変動してしまうわけです。
自分ができる限り高く売りたいなら相手方もできる限り安く買いたいわけですから。
したがって、簡単に言えば、「売れる時に売ってしまう。」という考え方もビジネスの場では重要なのだと思います。

In a peacetime, a company is able to make a steady negotiation with the other party.
However, once its choices have been reduced, the other party begins to take advantage of its helpless condition.
Therefore, a company had better sell a share when it is strategically able to do so.

平時には、会社はぐらつくことなく相手方と交渉を行うことができます。
しかしながら、会社の選択肢が減少してしまうと、相手方は足元を見始めるのです。
したがって、会社は戦略的に株式を売却できるうちに株式を売却してしまう方がよいのです。