2021年8月22日(日)
「本日2021年8月22日(日)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」
本日（すなわち、2021年8月22日）、EDINETに提出された法定開示書類は合計0冊でした。
2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ（昨日現在、合計977日間のコメント）。↓
各コメントの要約付きの過去のリンク（2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火)）
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その2（2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土)）
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その3（2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火)）
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その4（2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木)）
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その5（2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月)）
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その6（2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木)）
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その7（2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金)）
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html
各コメントの要約付きの過去のリンク その8（2021年5月1日(土)〜）
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html
ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト（"Employee Buyout"）」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html
2021年7月8日(木)日本経済新聞 公告
売出価格等の決定に関するお知らせ
日東紡績株式会社
（記事）
2021年6月29日
日東紡績株式会社
株式の売出しに関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/3110/tdnet/1995049/00.pdf
（ウェブサイト上と同じPDFファイル）
2021年7月7日
日東紡績株式会社
売出価格等の決定に関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/3110/tdnet/1998672/00.pdf
（ウェブサイト上と同じPDFファイル）
R2.09.23 13:50
ユニゾホールディングス株式会社
有価証券報告書−第43期(平成31年4月1日−令和2年3月31日)
（EDINET上と同じPDFファイル）
R3.06.25
15:55
ユニゾホールディングス株式会社
有価証券報告書−第44期(令和2年4月1日−令和3年3月31日)
（EDINET上と同じPDFファイル）
【コメント】
日東紡績株式会社の第6位株主であるユニゾホールディングス株式会社（議決権所有割合：2.87％）が売出しを行うとのことです。
実は、ユニゾホールディングス株式会社は現在、信託銀行と保険会社を除くと日東紡績株式会社の第2位株主です。
また、信託銀行と保険会社を除くと、日東紡績株式会社の第1位株主は住友不動産株式会社（議決権所有割合：6.14％）です。
実物資産を保有し事業を営む事業会社よりも金融機関の方が事業上の牽連性がない分保有株式を売却しやすいと思いました。
さて、ユニゾホールディングス株式会社が「R3.06.25
15:55」に提出した2021年3月期の有価証券報告書には、
（連結財務諸表ではなく）個別財務諸表の明細（いわゆる【附属明細表】）として、次のような記載があります↓。
【附属明細表】 【有価証券明細表】 【株式】
（75/84ページ）
ユニゾホールディングス株式会社の貸借対照表に計上されている日東紡績株式会社株式勘定の明細としては、
株式数は「1,113,400株」であり、貸借対照表計上額は「4,481百万円」であることが記載されており、また、
これら2つの記載から、保有している日東紡績株式会社株式の1株当たりの帳簿価額は「4,024.61円」であることが分かります。
ユニゾホールディングス株式会社が日東紡績株式会社株式を売却する際の売却価額は、売出しの手続きでいうところの
「引受価額」になろうかと思いますが、「引受価額」は1株につき「3,017.20円」に決定されています。
そうしますと、ユニゾホールディングス株式会社が保有している日東紡績株式会社株式を売出しを通じて売却しますと、
1株当たり「1007.41円」の売却損が発生することになります（つまり、始めから売却損覚悟の株式売却ということになります）。
最低限予定されている売出しだけで言っても、「976,180,290円」（9億7,618万290円）の売却損が発生します。
オーバーアロットメントによる売出しまで加味しますと、合計では「1,121,650,294」（11億2,165万294円）の売却損です。
日東紡績株式会社が発表したプレスリリースによりますと、日東紡績株式会社から見た場合の売出しの目的としては、
日東紡績株式会社株式の流動性の向上及び投資家層のより一層の拡大を目的としているとのです。
ユニゾホールディングス株式会社から見た場合の売出しの目的についてはプレスリリースには書かれていないのですが、
紹介している2021年6月30日(水)付けの日本経済新聞の記事には次のように書かれています。
>日東紡は2020年4月のTOB（株式公開買い付け）に応じて保有するユニゾ株を売却しており、政策保有株の持ち合い解消が狙いだ。
ユニゾホールディングス株式会社から見た場合の売出しの目的は、「政策保有株の持ち合い解消」とのことです。
日東紡績株式会社とユニゾホールディングス株式会社は従来から株式の持ち合いを行っていたわけなのですが、
日東紡績株式会社の方は2020年4月に実施された公開買付に応じて保有する相手方株式を売却済みであったわけです。
日東紡績株式会社がユニゾホールディングス株式会社に対してどれくらい保有している自社株式を売却してもらいたいと
考えていたのかは分かりません（例えば今後「プライム市場」への移行を達成する際のハードルとなるかもしれない等）が、
ユニゾホールディングス株式会社としてはこのタイミングで売出しという手段を通じて保有株式を売却することにしたようです。
このたびの売出しは日東紡績株式会社とユニゾホールディングス株式会社の双方が望んでいたことなのかもしれません。
蛇足になりますが、現在、ユニゾホールディングス株式会社の株主は株式会社チトセア投資1名だけ（被雇用者が行う
「エンプロイー・バイアウト」の結果、ユニゾホールディングス株式会社株式は2020年6月18日付けで上場廃止になっています）
ですので、2022年4月に予定されている新市場区分への移行はユニゾホールディングス株式会社には全く関係ありません。
そして、「政策保有株の持ち合い解消」が目的だからこそ、ユニゾホールディングス株式会社は保有している「全ての株式」を
始めから通常の売出しで売却すべき（つまり、オーバーアロットメントによる売出しは始めから1株も予定すべきでない）です。
需要状況を理由に144,400株だけ今後も保有し続けて何の意味があるのでしょうか（目的を鑑みれば一気呵成に売り切るべきです）。
A book value of a Nitto Boseki Co., Ltd. Share per share recorded on a
balance sheet is 4,024.61
yen.
（貸借対照表に計上されている日東紡績株式会社株式の1株当たりの帳簿価額は、4,024.61円です。）
