2021年8月13日(金)



「本日2021年8月13日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. August 13th, 2021), 1610 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年8月13日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計1610冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計968日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2021年8月6日(金)日本経済新聞
神戸鋼72%増益 今期最終 鉄鋼事業の採算改善
(記事)


 


神鋼環境Sが急騰、親会社との株式交換で理論株価にサヤ寄せ

神戸製鋼所(5406)の子会社で水処理やごみ焼却に強い東証2部の神鋼環境ソリューション(6299)が続騰し、
6月9日の年初来高値2989円を更新した。朝方から値付かずの展開となっており、
午後2時4分現在、制限値幅上限の前営業日比502円(18.6%)高の3205円ストップ高買い気配で推移している。
5日に神戸製鋼所が株式交換により完全子会社化すると発表し、買い材料視された。
当社株1株に対して神戸製鋼所株4.85株を割り当てる。
神戸製鋼所株の5日終値754円から算出した理論株価3657円にサヤ寄せする動き。
完全子会社化によりグループでの新規事業創出の加速や総合力活用による当社事業の拡大、
上場維持コストの削減などを図っていく。当社株は10月28日付で上場廃止となる予定。(取材協力:株式会社ストックボイス)
(会社四季報オンライン 2021/08/06 14:20)
ttps://shikiho.jp/news/0/446531

 


「株式会社神鋼環境ソリューションのここ1ヶ月間の値動き」

 

 



2021年8月5日
株式会社神戸製鋼所
株式会社神鋼環境ソリューション
株式会社神戸製鋼所による株式会社神鋼環境ソリューションの簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ
ttps://www.kobelco.co.jp/releases/files/20210805_1_01.pdf
ttps://www.kobelco-eco.co.jp/topics/pdf/2021/20210805.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年8月5日
株式会社神戸製鋼所
業績予想及び配当予想の修正に関するお知らせ
ttps://www.kobelco.co.jp/ir/library/fncl_results/2021/__icsFiles/afieldfile/2021/08/05/210805_kaiji_1_01.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年8月6日
株式会社神戸製鋼所
株式交換公告
ttps://www.kobelco.co.jp/koukoku/210806.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



R3.08.05 15:33
株式会社神戸製鋼所
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第6号の2
(EDINET上と同じPDFファイル)




注:
上記の臨時報告書は株式会社神戸製鋼所が株式交換により株式会社神鋼環境ソリューションを完全子会社化することを
意思決定したことに伴い提出されたものです。
そのこと自体はもちろん何ら問題ないことですし、また、株式交換に関して臨時報告書を提出することは
「企業内容等の開示に関する内閣府令」の第19条(臨時報告書の記載内容等)上の義務でもあります。
ただ、株式会社神戸製鋼所のウェブサイトには、次のようなプレスリリースが発表されていました↓。


2021年7月27日
株式会社神戸製鋼所
税務調査の結果について
ttps://www.kobelco.co.jp/releases/files/20210727_1_01.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



株式会社神戸製鋼所は2013〜2019年度の7年間に渡り適正な納税を行っていなかったとのことです。
株式会社神戸製鋼所は大阪国税局による税務調査を受けたところ国税当局から指摘があり、
一部に見解の相違はあったもののその指摘を受け入れることとし、このほど更正通知を受領した、とのことです。
追加納付税額は3.1億円(内、重加算税 0.7億円)とのことです。
株式会社神戸製鋼所が毎年納税している法人税額からすると追加納付税額は少額であり、
一見すると重要性は乏しいように思うかもしれません。
しかし、適正な納税を行っていなかったというのは、適正な業務執行そのものを行っていなかったという意味でもあるのです。
これは金額の大小でその重要性を計れる問題では決してないのです。
納税額の間違いは、「法人税額」は損益計算書の一勘定科目なのですから、財務諸表の虚偽記載でもあります。
「そもそも適正な業務を執行するための体制が整っていない。」と税務当局から指摘されたも同然であるわけです。
極端に言えば、「この会社は法律を遵守することすらしていません。」と言われているわけです。
これは株主の利益に資する業務執行以前の話であるわけです。
率直に言えば、税務に関する不正というのは常に投資家の投資判断に重大な影響を及ぼすわけです。
このたびの事例に即して言えば、この不正は、株式会社神鋼環境ソリューションの株主が株式会社神戸製鋼所との株式交換に
賛成するか反対するかに直接的・間接的に影響を及ぼす事柄(投資家にとって明らかに投資判断の根拠)であるわけです。
したがって、追加納付税額の大小とは無関係に、適正な納税を行っていなかったことや更正通知を受領したことに関しては、
発行者は必ず税務上の不正に関する臨時報告書を提出するべきだと私は考えます。
「企業内容等の開示に関する内閣府令」の第19条(臨時報告書の記載内容等)に加筆をする必要があると私は考えます。

 

 


2021年8月5日
株式会社神鋼環境ソリューション
臨時株主総会の開催日程等について
ttps://www.kobelco-eco.co.jp/ir/stockinfo.html

「PDF印刷・出力したファイル」




2021年8月5日
株式会社神鋼環境ソリューション
臨時株主総会招集のための基準日設定に関するお知らせ
ttps://www.kobelco-eco.co.jp/topics/pdf/2021/20210805-1.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2021年8月5日
株式会社神鋼環境ソリューション
臨時株主総会招集のため基準日設定公告
ttps://www.kobelco-eco.co.jp/ir/pdf/2021/kijunbi2021.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 


2021年5月20日
株式会社神鋼環境ソリューション
支配株主等に関する事項について
ttps://www.kobelco-eco.co.jp/ir/pdf/2021/20210520.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




最終更新日:2021年6月25日
株式会社神鋼環境ソリューション
コーポレート・ガバナンスに関する報告書
ttps://www2.tse.or.jp/disc/62990/140120210612447686.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




R3.06.25 11:56
株式会社神鋼環境ソリューション
有価証券報告書−第67期(令和2年4月1日−令和3年3月31日)  
(EDINET上と同じPDFファイル)


 


R3.07.01 10:26
株式会社神鋼環境ソリューション
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第9号の2
(EDINET上と同じPDFファイル)


R3.08.05 16:36
株式会社神鋼環境ソリューション
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第6号の2
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 



神鋼鋼線工業に対する大量保有報告書
[変更報告] <5660> 神鋼鋼線工業 2008年5月26日に神鋼鋼線工業が提出 保有割合9.14%(1.02%)
(M&A Online MAO DB 大量保有DB)
ttps://maonline.jp/db/shareholding_reports/S0000ELT

「キャプチャー画像」





H30.04.05 13:02
株式会社神戸製鋼所
変更報告書 発行: 神鋼鋼線工業株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



注:
変更報告書の【保有目的】には、「支配権の取得・・・昭和29年当社から分離独立した会社であるが、設立当初から当社は
資本参加し、以来株式を長期保有している」と」記載されています(2/4ページ)。
しかし同時に、【取得資金の内訳】には、「平成14年3月1日当社は、神鋼興産梶i解散会社)との合併により、
解散会社の株式346,500株を承継した。」と記載されています(4/4ページ)。
つまり、株式会社神戸製鋼所は神鋼鋼線工業株式会社株式を2002年3月1日以前は全く保有していなかったのではないでしょうか。

 


神鋼鋼線工業株式会社
ttps://www.shinko-wire.co.jp/

 


2005年3月30日
親会社等の開示義務
(大和総研レポート)
ttps://www.dir.co.jp/report/research/law-research/securities/05033001securities.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



【コメント】
株式会社神戸製鋼所が2021年11月1日に株式交換により株式会社神鋼環境ソリューションを完全子会社化する、とのことです。
株式会社神鋼環境ソリューションが2021年6月25日に最終更新した「コーポレート・ガバナンスに関する報告書」の
【大株主の状況】(2021年3月末日現在の状況とのことです)には、次のように記載されています(3/13ページ)。

>株式会社神戸製鋼所 9,521,400株 59.08%
>みずほ信託銀行株式会社(退職給付信託神戸製鋼所口) 3,403,200株 21.12%

株式会社神鋼環境ソリューションが2021年6月25日に提出した有価証券報告書でも同一の記載になっているのですが、
株式会社神鋼環境ソリューションが2021年5月20日に発表したプレスリリース「支配株主等に関する事項について」には、
2021年3月31日現在、株式会社神戸製鋼所が「親会社」であり「80.23%」を「直接保有」している、という旨記載されています。
たとえ保有株式を信託に拠出してもその議決権行使の指図権を留保していると、「直接保有」という取り扱いになるのでしょう。

A scope of a "statement of a large-volume holding" is a shareholder who holds not more than 50 percent of a share.
A shareholder who holds more than 50 percent of a share must submit a "status report of a parent company."
The latter shareholder doesn't have to submit a "statement of a large-volume holding" in theory.
For a "status report of a parent company" sufficiently covers a "statement of a large-volume holding."
At the same time, it is preferable that more detailed information enough for investors to grasp a status of
a listed company including its parent company should be provided for the investors.
So, one idea is that a parent company of a listed company must submit an "Annual Securities Report" itself.
An "Annual Securities Report" is more comprehensive than a "status report of a parent company,"
much more a "statement of a large-volume holding."

「大量保有報告書」の対象者は、50%以下の株式を保有している株主です。
50%超の株式を保有している株主は、「親会社等状況報告書」を提出しなければなりません。
50%超の株式を保有している株主は、理論的には「大量保有報告書」を提出する必要はありません。
というのは、「親会社等状況報告書」は「大量保有報告書」を十分にカバーしているからです。
と同時に、投資家が親会社も含めて上場会社の状況を把握できるだけの十分なさらに詳細な情報が
投資家に提供されることがより望ましいわけです。
そこで、1つの案は、上場会社の親会社は「有価証券報告書」それ自体を提出しなければならないというものです。
「有価証券報告書」は「親会社等状況報告書」よりも包括的です。いわんや、「大量保有報告書」よりもです。

If Kobe Steel, Ltd. has committed a tax fraud, Kobelco Eco-solutions Co., Ltd. will oppose a Share Exchange.
For, after a Share Exchange, Kobe Steel, Ltd. will have a control over a decision-making organ of
Kobelco Eco-solutions Co., Ltd. and will probably instruct it in a way to commit a tax fraud.
And, in that case, the existing shareholders of Kobelco Eco-solutions Co., Ltd. will all oppose  a Share Exchange.
For, after a Share Exchange, they will be exactly a shareholder of Kobe Steel, Ltd. itself (They'll say "What share!").

仮に株式会社神戸製鋼所が税務上の不正を行っているとしたら、株式会社神鋼環境ソリューションは株式交換に反対するでしょう。
というのは、株式交換後は、株式会社神戸製鋼所は株式会社神鋼環境ソリューションの意思決定機関を支配することに
なるわけですし、株式会社神鋼環境ソリューションに税務上の不正の行い方を指南するかもしれないからです。
さらに、その場合は、株式会社神鋼環境ソリューションの既存株主も皆株式交換に反対するでしょう。
というのは、株式交換後は、まさに株式会社神戸製鋼所そのものの株主になるからです(「何て株式だ!」と言うことでしょう)。