2021年7月31日(土)


「本日2021年7月31日(土)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. July 31st, 2021), 0 legal disclosure document has been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2021年7月31日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計0冊でした。

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計955日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜2020年12月31日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その7(2021年1月1日(金)〜2021年4月30日(金))
http://citizen2.nobody.jp/html/202101/PastLinksWithASummaryOfEachComment7.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その8(2021年5月1日(土)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202105/PastLinksWithASummaryOfEachComment8.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 


2021年5月29日(土)日本経済新聞
三菱総研株式売り出し 三菱グループの12社
(記事)


2021年6月1日(火)日本経済新聞
銘柄診断 三菱総研
年初来安値 三菱系の株売り出し響く
(記事)



2021年6月9日(水)日本経済新聞 公告
売出価格等の決定に関するお知らせ
株式会社三菱総合研究所
(記事)




株式会社三菱総合研究所が自社ウェブサイト上で発表した計3冊の関連プレスリリース「株式の売出しに関するお知らせ」
(2021年5月28日付)、「売出価格等の決定に関するお知らせ」(2021年6月8日付)、「売出価格等の決定に関するお知らせ
(金融商品取引法第15条第5項に基づく公表文)」(2021年6月8日付)を1冊の書類に結合したPDFファイル↓。

「PDFファイル」

 

 



【コメント】
株式会社三菱総合研究所の主要株主計12社(全社が三菱グループ内の有力企業)が所有株式の売出しを行う、とのことです。
株主が売出しを行うのに際し、株式会社三菱総合研究所は有価証券通知書を提出しているとのことです
(ただし、EDINETで検索してみましても、株式会社三菱総合研究所が提出した有価証券通知書はヒットしませんでした)。
有価証券報告書提出会社の株式の売出しが行われるに際しては、発行者は売出価額の総額が1億円以上となる時は
有価証券通知書を提出せねばなりません(売出価額の総額が1億円未満の時は書類の提出は不要です)。
有価証券報告書を提出していない会社の株式の売出しが行われるに際しては、
発行者は、売出価額の総額が1億円以上となる時は有価証券届出書を提出せねばなりませんが、売出価額の総額が1千万円超
1億円未満の時は有価証券通知書を提出せねばなりません(売出価額の総額が1千万円以下の時は書類の提出は不要です)。
「株式の売出しの目的」についてですが、株主の側からは特にプレスリリースは発表されていないのですが、
発行者である株式会社三菱総合研究所は、株式の流動性を高めて多様な株主を迎え入れることでガバナンス(企業統治)の
より一層の強化につなげる狙いがある、とプレスリリースに記載しています。
株式の売出しを決定し実施するのは発行者ではなくあくまで「株主」の側(発行者が株式を売り出すわけではない)なのですが、
主要株主12社による株式の売出しは発行者である株式会社三菱総合研究所から株主の側へ話を持ちかけた、ということなのでしょう。
主要株主12社はガバナンス(企業統治)の上で有効だと判断したので株式会社三菱総合研究所株式を政策保有していたわけです。
昨今の風潮に惑わされ有力株主が所有株式を必要以上に("extra"に)売却してしまいますと、"governance"(ガバナンス)
の強化に資するどころか、株式会社三菱総合研究所はかえって"extravagance"(自由奔放)になってしまうことでしょう。
有力企業が一定以上に株式を政策保有しているからこそ、その上場企業では企業統治が確固たるものになり、そしてひいては
投資家保護に資する、という考え方もあるわけです(企業統治指針も有価証券上場規程も投資家保護のためにあるわけです)。
現在協働は一切行っていないならば、たとえ主要株主12社が所有株式の売出しを行っても
株式会社三菱総合研究所のファンダメンタルズに変化はない、という言い方もできるかもしれません。
しかし、真の政策保有であるならば、株主が所有株式を売却すれば会社のファンダメンタルズは減少するはずです。
なぜならば、株式の保有を通じて大なり小なりの影響を会社に与えているはずだからです。
「純投資」を行っている大株主が所有株式を売却しても、会社のファンダメンタルズに変化はないでしょう。
しかし、真の政策保有を行っている株主が所有株式を売却すれば、会社のファンダメンタルズに変化が生じるはずです。
万が一三菱グループの有力企業で構成されている主要株主12社による所有株式の売出しが
"governance"(ガバナンス)の強化どころか"extravagance"(自由奔放)に助長につながってしまうならば、
株式会社三菱総合研究所は「金曜会」ならぬ「近溶解」になってしまうでしょう。
「近溶解」とは、次のような意味合いです。

"That System-related Solution Servicer will be dissolved soon."
(あのシステム関連ソリューション・サービス会社は、近いうちに解散することだろう。)

 

A dismissal of a leading shareholder can sometimes lead a company not to a governance but to an extravagance,
and finally, the company will be dissolved soon after a disappearance of the shareholder.

有力株主がいなくなってしまうことは会社を統治ではなく自由奔放の状態へと導くことがあります。
そして最後には、その会社は有力株主がいなくなってすぐに解散してしまうことでしょう。