2020年12月22日(火)



「本日2020年12月22日(火)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」




Today (i.e. December 22nd, 2020), 458 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年12月22日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計458冊でした。

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計735日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 



2020年12月22日(火)日本経済新聞
ポピンズHDが上場 SDGs目的で国内初
(記事)





2020年12月21日
株式会社ポピンズホールディングス
主要株主及び親会社以外の支配株主の異動に関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/7358/tdnet/1914459/00.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年12月21日
株式会社ポピンズホールディングス
東京証券取引所市場第一部への上場に伴う当社決算情報等のお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/7358/tdnet/1914458/00.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



 

新規株式上場と株式の募集に先立ち、株式会社ポピンズホールディングスが株式会社日本総合研究所から取得した
「SDGsの目標に合致する資金調達である。」という旨の意見書(セカンドパーティ・オピニオン)↓。

2020年11月16日
株式会社ポピンズホールディングス
SDGsへの貢献可能性等に関する株式会社日本総合研究所からのセカンドパーティ・オピニオン
ttps://www.poppins.co.jp/hldgs/wp-content/uploads/2020/11/bcdef364beda2d58832a84808460bd4c-2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



 


新規上場会社情報(東京証券取引所)(上場日:2020/12/21、上場承認日:2020/11/16)
ttps://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/index.html

 

新規上場会社概要
ttps://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu0000053lb3-att/12PoppinsHoldings-Outline.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


新規上場申請のための有価証券報告書(Tの部)
ttps://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu0000053lb3-att/12PoppinsHoldings-1s.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


新規上場申請のための有価証券報告書(Tの部)及び新規上場申請のための四半期報告書の適正性に関する確認書
ttps://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu0000053lb3-att/12PoppinsHoldings-k.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


コーポレート・ガバナンスに関する報告書
ttps://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu0000053lb3-att/12PoppinsHoldings-cg.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 


ウェブサイトのトップページ(株式会社ポピンズホールディングス)
ttps://www.poppins.co.jp/hldgs/

「キャプチャー画像」

>日本初 SDGs-IPO

 

ウェブサイトのニュースのページ(株式会社ポピンズホールディングス)
ttps://www.poppins.co.jp/hldgs/news/

「キャプチャー画像」



 

本日、武田薬品工業株式会社が発表したプレスリリース↓。


2020年12月21日
武田薬品工業株式会社
イノベーションにフォーカスした戦略推進による、
中国におけるノン・コア資産の3億2,200万米ドルでのHasten社への譲渡について
ttps://www.takeda.com/jp/newsroom/newsreleases/2020/20201221-8225/

「PDF印刷・出力したファイル」

 

 



【コメント】
ベビーシッターの派遣や保育所の運営などを手掛ける株式会社ポピンズホールディングスが
2020年12月21日に東京証券取引所市場第1部に上場したとのことですが、この新規株式上場が最も人目を引くのは、
国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に沿った事業を資金使途とする「SDGs-IPO」の国内初の事例となった、
という点です(ウェブサイトのトップページにも「日本初 SDGs-IPO」と書かれています)。
株式上場の同時に行った株式の募集で調達した資金は、認可保育園の新規開設や増床、システム開発などに充てるとのことです。
先ほども書きましたように、2020年12月21日の株式会社ポピンズホールディングスの上場は
国連が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)に沿った事業を資金使途とする「SDGs-IPO」の国内初の事例となったわけですが、
株式会社ポピンズホールディングスに関するニュースを検索してみますと、株式会社ポピンズホールディングスの事例は
「環境対策や社会問題の解決に資金の使い道を限定した株式の発行の嚆矢となるだろう。」との見方があるようです。
これまでは収益力や株主への利益還元の観点が重視されていたわけですが、今後は社会貢献に対する取り組み方が
より問われる社会風潮にありますので、目下SDGs(持続可能な開発目標)の波が企業の資金調達を変えつつあるとのことです。
SDGに関しては今まで何回かコメントを書いたことがあるわけですが、私は今日ふと次のようなことが頭に浮かびました。
「会社がSDG関連の事業のみを行うとしたら、会社の株式の本源的価値は一意に決まる(算定可能)のではないだろうか?」と。
「SDGやESGに重視すると事業領域が限定されるため会社の収益性は必然的に低下するはずだ。」という趣旨のことを
私は以前書きましたが、今日は、抽象的に考察を行うとと言いますか概念論(純粋な理論のみ)で話を組み立てていくと、私は、
「会社がSDG関連の事業のみを行う場合は将来の売上高や利益額やキャッシュ・フローが予想可能になる。」
という結論に辿り着きました(SDGの場合は、会社は同一の事業を利益を追求することなく安定を第一に営むはずだからです)。
SDGでは、たとえ新たな事業機会が現れても、会社は利益の拡大を一切目指すことなく淡々と既存事業を営み続けるはずです。
仮に、私が今日辿り着いたこの結論が正しいならば、SDG関連の事業のみを営む会社に関しては、新規株式上場の際には、
まさに1999年9月30日以前の伝統的な証券制度における公開価格の決定や株式市場での株式の取引が今でも可能になるはずです。
株式会社ポピンズホールディングスの会長と社長は記者会見で、M&A(合併・買収)や海外展開を加速させる考えを示した
とのことなのですが、それは利益の最大化を目指す場合の経営戦略です。
SDGに重点を置く場合は、「現状維持」を最大の経営目標としなければならないのではないかと私は考えます。
それから、本日武田薬品工業株式会社が発表したプレスリリースには、実に興味深いことが書かれていましたので紹介します↓。

<将来に関する見通し情報>

「過去の実績は将来の経営結果の指針とはならない。」、「公表された経営結果は将来の経営結果を示すものではない。」、
という旨のことが書かれていますが、これらは私が今日辿り着きました上記の結論とは正反対の考え方であるわけです。
ある一時点で株式の本源的価値を算定し終えるためには、「現状維持」や「安定」という理論的前提が必要なのだと思いました。

Purely in theory, concerning SDGs, an intrinsic value of a share of an issuer is always calculated uniquely
because the issuer never intends to maximize  its own profits through an execution of operations.

純粋に理論上は、SDGに関して言えば、発行者の株式の本源的価値は常に一意に算定されます。
なぜならば、発行者は業務の執行を通じて自社の利益を最大化しようとは決してしないからです。

Abstractly speaking, financial results of the future don't lie in an extension line of those of the past.
In other words, actual results of the past don't amount to a guide to management results of the future.

抽象的に言えば、将来の業績は過去の業績の延長線上にあるわけではないのです。
他の言い方をすれば、過去の実績は将来の経営結果の指針とはならないのです。