2020年11月22(日)



「本日2020年11月22(日)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. November 22nd, 2020), 0 legal disclosure document has been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年11月22日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計0冊でした。


注:EDINETのシステムメンテナンスは予定よりも早く終了したようです。

 


2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計705日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜2020年8月31日(月))
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その6(2020年9月1日(火)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202009/PastLinksWithASummaryOfEachComment6.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 


2020年11月14日(土)日本経済新聞
四半期報告書の提出延期 三菱マ、7〜9月
(記事)




2020年7月31日(金)日本経済新聞
大塚家具、猶予期間入り 上場廃止巡り
(記事)

 

 


2020年11月2日
三菱マテリアル株式会社
2021年3月期第2四半期決算発表の延期に関するお知らせ
ttps://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2020/pdf/20-1102.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年11月13日
三菱マテリアル株式会社
2021年3月期第2四半期報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出に関するお知らせ
ttps://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2020/pdf/20-1113.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年11月13日
三菱マテリアル株式会社
2021年3月期第2四半期報告書の提出期限の延長に係る承認に関するお知らせ
ttps://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2020/pdf/20-1113a.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



 


2020年7月30日
株式会社 大塚家具
当社株式の業績基準に係る猶予期間入りに関するお知らせ
ttps://www.idc-otsuka.jp/company/ir/tanshin/r-2/r2-7-30_3.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



注:
昨日は紹介しそびれてしまったのですが、理研ビタミン株式会社の2021年3月期第1四半期四半期報告書を紹介します。
EDINETは現在メンテナンス中ですので、昨日同様、「株主プロ」という投資情報サイトから紹介をしたいと思います。
私は昨日のコメントで次のように書きました。

>東京証券取引所は財務諸表の真正性を確認しないまま理研ビタミン株式の監理銘柄への指定を早々と解除しています。

東京証券取引所はこの「独立監査人の四半期レビュー報告書」をみて監理銘柄への指定を解除したということかと思いますが、
一番上に「結論の不表明」とはっきりと書かれているわけですから、「監理銘柄への指定を継続しなければならない。」
としか判断できないのではないでしょうか。


理研ビタミン株式会社 ≪四半期報告書≫(情報開示日 2020年10月28日)
ttp://www.kabupro.jp/mark/20201028/S100JZJC.htm

「キャプチャー画像」

四半期報告書 第85期第1四半期 令和2年6月30日
ttp://www.kabupro.jp/edp/20201028/S100JZJC.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

独立監査人の四半期レビュー報告書
(19/20ページ)


独立監査人は「意見を表明しない。」と言っています。監査証拠を入手できなかったのです、当然でしょう。

 

 



【コメント】
紹介している2020年11月14日(土)付けの日本経済新聞の記事の冒頭には、次のように書かれています。

>三菱マテリアルは13日、2020年7〜9月期の四半期報告書の提出期限延長を関東財務局に申請し、承認を得たと発表した。

三菱マテリアル株式会社のウェブサイトを見ますと、確かに、2020年11月13日に
「2021年3月期第2四半期報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出に関するお知らせ」が発表されており、さらに、
同日2020年11月13日に「2021年3月期第2四半期報告書の提出期限の延長に係る承認に関するお知らせ」が発表されています。
三菱マテリアル株式会社は、四半期報告書の提出期限延長を財務局に申請し、即日承認を得ているわけです。
実は、全く同じようなことが理研ビタミン株式会社でも行われていました↓。

理研ビタミン株式会社のIRトピックス
ttps://www.rikenvitamin.jp/ir/topics/

「2020年9月30日のキャプチャー画像」

「2021年3月期第1四半期報告書の提出期限延長に係る承認申請書提出のお知らせ」が発表されたのが
2020年9月30日なら、「2021年3月期第1四半期報告書の提出期限延長に係る承認のお知らせ」が発表されたのも
2020年9月30日であったわけです。
EDINETはメンテナンス中ですので、東京証券取引所のTDnet(適時開示情報閲覧サービス)を利用して、
三菱マテリアル株式会社の申請と承認についてより詳細に調べてみました↓。

「検索期間=2020/11/13(金)から2020/11/13(金)、キーワード検索=”三菱マテリアル”で検索した結果」

三菱マテリアル株式会社が財務局に対し提出期限延長の申請を行ったのは2020年11月13日の「10:00」であり、
財務局が延長申請の承認を行ったのは同日2020年11月13日の「17:30」であると開示されています(いずれも情報開示日時)。
財務局は「提出期限の延長申請の理由」(すなわち、発行者が期限までに法定開示書類を提出しないことの正当性)について
審議をするわけですが、「当初の提出日以降は株式市場の投資家は投資判断の根拠がないままに投資に関する意思決定を
せざるを得なくなる。」という点を鑑みますと、提出期限の延長申請は決して簡単に承認してよいことではないと私は考えます。
例えば、発行者の業績が悪化したのならば、株式市場の投資家は株式の本源的価値を再計算すれば済む話です。
しかし、有価証券報告書や四半期報告書が提出されないとなりますと、株式市場の投資家は文字通り何もできません。
株式を買うことも売ることも株式について何かを考えるということも何もできないのです。
それくらい株式市場の投資家は株式投資の際には有価証券報告書や四半期報告書に依拠しているのです。
率直に言えば、株式市場の投資家は「2020年11月16日までに2021年3月期第2四半期報告書が提出される。」ということを前提に
株式投資を行っているのです(「2020年12月16日まで提出はされないだろう。」などと考えて株式投資を行う投資家はいない)。
「発行者は財務局と僕の知らないところでとっくにハナシがついている。それってダンゴウ社会。
うたぐり深いやつになっちゃったのは週刊誌のせいじゃない証券市場のせいでしょ。」
と株式市場の投資家は歌いたくなるのではないかと思いました(こんなに簡単に提出期限延長の申請が承認されるのなら、です)。
本来ならば問答無用で即時に上場廃止にしたいところですが、その場合に最も大きな不利益を被るのは実は投資家ですので、
「発行者の取締役は『株式を上場させた責任』を負っているのだ。」ということを決して忘れないでいただきたいと思います。

 



それから、提出期限の延長を行った場合における有価証券報告書と四半期報告書の「根拠条文」がふと気になりました。
提出される有価証券報告書と四半期報告書の【表紙】には【根拠条文】が記載されているわけですが、
この【根拠条文】が@当初の期限までに提出される場合とA提出期限の延長を行った上で提出される場合とで異なる、
という考え方になるのではないだろうかと私は思ったわけです。
具体例として、上の方に紹介していますが、A提出期限の延長を行った上で提出された理研ビタミン株式会社の
2021年3月期第1四半期四半期報告書の【表紙】を紹介したいと思います。
【表紙】に記載されています【根拠条文】は、
「金融商品取引法第二十四条の四の七」(四半期報告書の提出)となっていますが、
この四半期報告書はA提出期限の延長を行った上で提出されているわけですから、
「企業内容等の開示に関する内閣府令第十七条の十五の二」(四半期報告書の提出期限の承認の手続等)
と記載するべきではないかと私は思います。
【根拠条文】が変更になる理由は、「通常の提出手続きとは異なる手続きを経て提出されているからである。」となります。
@当初の期限までに提出される場合とA提出期限の延長を行った上で提出される場合それぞれの根拠条文を
表にまとめましたので参考にして下さい↓。


【表紙】
(1/20ページ)



A ground prescription itself for a submission is altered.
(提出の根拠条文そのものが変わるのだ。)

「PDFファイル」

「キャプチャー画像」




These days, a Local Financial Bureau is always approving an application for an extension of a deadline
for a submission of an Annual Securities Report, etc. as soon as (literally on a date when) the application is made.
For example, concerning Mitsubishi Materials Corporation, a Local Financial Bureau seems to have deliberated
an application in question at the longest for 7 hours and 30 minitues (actually, perhaps for less than 7 hours).

今日では、東京証券取引所は、申請がなされるや否や(文字通り申請がなされた日に)
有価証券報告書等の提出期限の延長申請を承認してばかりいます。
例えば、三菱マテリアル株式会社に関して言いますと、
財務局は問題となっている申請について最長でも7時間30分間は審議をしたようです(現実には、7時間未満でしょうか)。

A decline in a business performance involves investors merely in a re-calculation of an intrinsic value of a share,
whereas a lack of a ground for an investment judgement involves investors in being able to do literally nothing.

業績が悪化しても投資家は株式の本源的価値を再計算するだけなのですが、
投資判断の根拠がないと投資家は文字通り何もできなくなるのです。