2020年8月30日(日)



「本日2020年8月30日(日)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. August 30th, 2020), 0 legal disclosure document has been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年8月30日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計0冊でした。

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計621日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 



2020年8月26日(水)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
株式会社星医療酸器
(記事)




R2.08.26
株式会社星医療酸器
公開買付開始公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)



R2.08.26 16:30
株式会社星医療酸器
公開買付届出書 対象: 株式会社星医療酸器
(EDINET上と同じPDFファイル)



2020年8月25日(火) 15:00    
株式会社星医療酸器
自己株式の取得及び自己株式の公開買付けに関するお知らせ
(東京証券取引所のTDnet(適時開示情報閲覧サービス)上と同じPDFファイル)




株主優待(株式会社星医療酸器)
ttp://www.hosi.co.jp/investor/yuutai/

 

2020年3月9日
株式会社星医療酸器
株主優待制度の変更に関するお知らせ
ttp://www.hosi.co.jp/wp-content/uploads/2020/03/2003_01_Publicty.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



 


【コメント】
日本経済新聞その他に関連する記事は載っていないようなのですが、東京証券取引所のJASDAQスタンダード市場に
上場している株式会社星医療酸器が公開買付を通じて自社株買いを行うとのことです。
発行済株式総数の8.77%にあたる30万株(金額で10億0050万円)を上限に自己株の公開買付を実施するとのことであり、
公開買付の条件は公開買付期間が8月26日から9月24日までで公開買付価格は3265円とのことです。
株式会社星医療酸器の主力事業は在宅医療関連事業であり、特に在宅酸素療法を支援する酸素濃縮器の製造販売に強みがある
とのことであり、過去の記事を検索してみますと、このたびの天変地異の際も株式市場では人工呼吸器不足の懸念から
思惑買いがなされ、今年の3月の末にかけては上場来高値を連日で更新したこともあったとのことです。
緊急事態宣言を受けて政府が人工呼吸器の増産を関連企業に要請するということも株式市場では予想されていたようです。
株式会社星医療酸器のウェブサイトには関連するプレスリリースはアップロードされていないようなのですが、
東京証券取引所のTDnet(適時開示情報閲覧サービス)には関連する適時情報が開示されていました。
このたびの自己株式の公開買付は、会社の創業家かつ現経営陣の資産管理業務を行っている会社(第4位株主であり
議決権所有割合は5.90%)から所有する株式の全部を売却する意向がある旨の連絡を受け、
一時的にまとまった数量の株式が市場に放出された場合における株式の流動性及び市場価格への影響並びに会社の財務状況等を
総合的に勘案して決定したものであるとのことです。
株主の利益を尊重する観点から市場価格より一定のディスカウントを行った価格で買付けることが望ましいと判断したとのことです。
公開買付における買付予定数については、会社の財務の健全性及び安定性を考慮した上で、他の一般の株主にも応募の機会を
提供するという観点から、議決権割合9.19%を上限とすることに決定したとのことです。
法定開示書類や適時開示を読んで気が付いた点について、一言だけ書きたいと思います。
私の頭に思い浮かびましたのは、「株式会社星医療酸器が実施する自己株式の公開買付に株主が応募をするということは、
株主は株式会社星医療酸器が実施する株主優待を享受する権利を放棄するということを意味する。」という点です。
株主の立場からすると公開買付に応募することは所有株式を売却することですから、応募により株主優待を享受する権利を失う
ことは当たり前のことではないかと思われるかもしれません。
確かにそれはそうなのですが、株主優待が実施されている場合は株式市場における株式の取引価格に「株主優待の価値」が
含まれることになりますので、「株式の価値はいくらか?」という問いに答えることが非常に難しくなると言いますか、
特に会社の立場からすると、公開買付に応募がなされることは株主優待の対象となる株主が減少することを意味するわけです。
会社にとっても投資家にとっても、株主優待の縮減が株式の価値にどのような影響を与えるのかを算定するのは非常に難しい
と私は思ったわけです(つまり、自社株買いの場合は、投資家同士の取引とは異なり、株式の本源的価値が変わり得るのです)。
株式市場の投資家同士が株式の取引をする分には株式の価値に影響を与えません(株主優待の実施に何らの影響も与えない)が、
会社が自社株買いを行うと株式の価値に影響を与える(株主優待の実施それ自体に影響を与えることになる)のです。
株式会社星医療酸器が実施している株主優待に即して言いますと、「株式会社星医療酸器が運営している介護付有料老人ホーム
への入居を検討する投資家が自社株買いの結果減少してしまう。」という影響(会社業績へのマイナスの影響)が生じるわけです。
また、一般論の話をしますと、株主優待には口コミ等を通じた広告・宣伝の意味合いもあろうかと思いますが、
株主優待の縮減の結果広告・宣伝の効果が減少する(結果、会社の利益も減少する)、という影響が生じるわけです。
株主優待が株式の本源的価値を構成していれば構成しているほど、自社株買いは株式の本源的価値そのものを減少させるのです。

Shareholders' accepting a tender offer means shareholders' abandoning a right to enjoy a shareholder benefit.
To put it oppositely, shareholders' accepting a tender offer means a company's abandoning
a shareholder benefit itself conceptually as much as the acceptance.

株主が公開買付に応募をするということは株主は株主優待を享受する権利を放棄するという意味なのです。
逆から言えば、株主が公開買付に応募をするということは、会社にとっては、
概念的には応募がなされたのと同じだけ株主優待それ自体をやめるという意味なのです。