2020年6月27日(土)



「本日2020年6月27日(土)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. June 27th, 2020), 0 legal disclosure document has been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年6月27日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計0冊でした。

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計557日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 



2020年6月24日(水)日本経済新聞
日立化成、10月社名変更 昭和電工マテリアルズに
(記事)




2020年6月23日
日立化成株式会社
商号の変更に関するお知らせ
ttps://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/information/2020/n_200623q9x.html

(キャプチャー画像)





2020年6月23日
昭和電工株式会社
連結子会社の商号変更に関するお知らせ
ttps://www.sdk.co.jp/assets/files/news/2020/20200623_sdknewsrelease_j.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



 

昭和電工株式会社が日立化成株式会社株式の過半数を取得したのは2020年4月28日付けです↓。


2020年4月28日
昭和電工株式会社
日立化成株式会社を連結子会社化
ttps://www.sdk.co.jp/whatsnew/37951.html

(キャプチャー画像)

 

 



【コメント】
2020年6月23日に開催された株主総会で日立化成株式会社の商号変更に関する株主総会決議が取られた、とのことですが、
一連の話の流れ(子会社化までの手続き、各種の日程等)を踏まえれば明らかにおかしいなと思いました。
日立化成株式会社は2020年6月23日に開催された株主総会で商号変更に関する株主総会決議が取ることはできないはずです。
なぜならば、2020年6月23日に開催された株主総会の基準日は2020年3月31日であり、
2020年3月31日の時点では昭和電工株式会社は日立化成株式会社株式の過半数を取得してはいなかったからです。
公開買付が成立することは親会社の株式会社日立製作所が応募をする意向を持っている時点で事実上決まっていたので
公開買付の成立を見越して日立化成株式会社は商号変更の議案を作成した(株主総会では基準日時点の親会社である
株式会社日立製作所が商号変更の議案に賛成票を投じるという計画だった)、とも考えられます。
しかし、経営上は商号変更の議案に賛成票を投じるのは新たに親会社となった昭和電工株式会社であるべきでしょう。
昭和電工株式会社と日立化成株式会社は、公開買付の成立の後に、商号変更の手続きに入るべきだったと私は思います。
2020年6月23日に開催された株主総会の招集通知を見てみたいと思い、日立化成株式会社のウェブサイトを見てみたのですが、
株主総会関連の開示資料が見当たりません。
インターネットで「日立化成株式会社 株主総会招集通知」というキーワードで検索をしてみても、
既に削除されてしまっているからなのか、私が探し求めている株主総会招集通知に辿り着くことはできませんでした。
ただ、インターネットで検索をする過程で妙なことに気が付きました。
日立化成株式会社は、2020年5月22日付けで「2020年臨時株主総会招集通知」を適時開示しているようなのです。
どういうことだろうかと疑問に思い、日立化成株式会社のウェブサイトでこれまでのプレスリリースを改めて見てみますと、
日立化成株式会社は基準日を「2020年4月28日」とする臨時株主総会招集のための基準日設定を2020年4月13日付けで行っています。
この基準日はまさしく昭和電工株式会社が日立化成株式会社株式の過半数を取得する予定となっている日であるわけです。
そして、その後2020年6月5日に「株式併合や単元株式数の定めの廃止等」のための臨時株主総会が実際に開催されています。
「一体どうなっているのだろうか?」と思ったのですが、記事やプレスリリース等を読み直し、話を整理してみますと、
2020年6月5日に開催されたのは「株式併合や単元株式数の定めの廃止等」のための臨時株主総会(基準日は2020年4月28日)であり、
2020年6月23日に開催されたのは「第71回(2020年)定時株主総会」(基準日は2020年3月31日)であった、ということのようです。
しかしそうであるならば、2020年6月5日に開催された臨時株主総会で商号変更についても決議を取るべきだった、と私は考えます。
「なぜ2020年6月23日に開催された臨時株主総会で商号変更が議案にならなかったのだろうか?」と不思議に思います。
「人生は化学式。」(昭和電工のテーマ)かどうかは分かりませんが、M&Aの手続きは化学式よりは難しいのだろうと思いました。
日立化成株式会社の企業スローガンは「Working On Wonders」(驚きを実現へ)ですが、このたびの日立化成株式会社は
私にとっては"Awaking me to Wonders"(私を不思議な出来事に気付かせている)といったところだと思いました。

Showa Denko K.K. didn't exercise its voting rights at all as a controlling shareholder
at an annual meeting of shareholders of Hitachi Chemical Company, Ltd. held on June 23rd, 2020.
At least as at a record date, Showa Denko K.K.'s making  Hitachi Chemical Company, Ltd. its subsidiary
was not definite at all.

昭和電工株式会社は、2020年6月23日に開催された日立化成株式会社の定時株主総会において、
支配株主として全く議決権を行使していないのです。
少なくとも基準日の時点では、昭和電工株式会社が日立化成株式会社を子会社化することは全く確定していなかったのです。

Considering a forthcoming annual meeting of shareholders,
some shareholders of Hitachi Chemical Company, Ltd. perhaps accepted a tender offer after a record date.

来るべき定時株主総会を見据え、日立化成株式会社の株主の中には、基準日の後に公開買付に応募をした株主もいたのかもしれません。