2020年5月14日(木)



「本日2020年5月14日(木)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. May 14th, 2020), 657 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年5月14日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計657冊でした。

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計513日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜2020年4月30日(木))
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その5(2020年5月1日(金)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202005/PastLinksWithASummaryOfEachComment5.html

 

ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 



2020年5月14日(木)日本経済新聞
森永製菓年間配 5年連続の増額 前期、アイスなど伸びる
(記事)





2020年5月14日(木)日本経済新聞
コムシスHD 5円増配 今期8年連続、年80円に
(記事)

 


 


2020年5月13日
森永製菓株式会社
剰余金の配当(増配)に関するお知らせ
ttps://pdf.irpocket.com/C2201/yCGV/WIJN/Ji6r.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年4月20日
森永製菓株式会社
特別利益(固定資産売却益)、特別損失(契約解約金、減損損失)の計上及び連結業績予想数値の修正に関するお知らせ
ttps://pdf.irpocket.com/C2201/fwbV/WPNA/e6k6.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年5月14日
森永製菓株式会社
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
ttps://pdf.irpocket.com/C2201/yCGV/kV12/xo4k.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





2020年5月13日
コムシスホールディングス株式会社
2020年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
ttps://www.comsys-hd.co.jp/pdf/ir_library1/20200513_tanshin.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 

 


【コメント】
紹介している記事2本とプレスリリースを題材にして、「決算と配当の関係」について一言だけ書きたいと思います。
まず、森永製菓株式会社が2020年5月13日に2020年3月期の年間配当を前年度と比較して増額することを発表したとのことですが、
これで5年連続の増配となるとのことです。
増配の背景について、記事には、本業の業績好調を踏まえて株主還元を手厚くすると書かれているのですが、
少なくとも2020年3月期の当期純利益は前年度と比較して15%もの減益となっています。
2020年3月期の当期純利益が前年度と比較して減益となることは事業年度の末日を過ぎた2020年4月20日の時点で開示されていた
ことです(業績予想の修正が開示されました)し、さらに、2020年5月13日の時点ではさらに当期純利益の金額が明確になった
わけなのですが、長期的には増益を見込んでいるからなのでしょうが、明治製菓としては増配を決定したということのようです。
次に、コムシスホールディングス株式会社も年間配当を前年度と比較して増額すること(これで8年連続の増配とのことです)を
(決算短信を通じて)発表したとのことですが、ここで言っている配当とは2020年3月期の配当ではなく2021年3月期の配当です。
ちなみに、コムシスホールディングス株式会社は2020年3月期の配当をまだ支払ってはいません(2020年6月29日の予定です)。
上記2社の事例を通じて、「配当の金額というのは一体いつ決定されるべきのだろうか?」と考えさせられました。
配当金額の変更と関連のある議論になるのですが、つい先日配当金額の変更と共通する論点を見かけました。
2020年5月11日(月)のコメントで紹介したプレスリリースになるのですが、
株式会社ニチイ学館が2020年5月8日に発表したプレスリリース「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」には、
MBOの成功が念頭に置かれているからであるわけですが、株主優待制度の今後の取り扱いについて次のような記載があります。

株主優待制度の廃止に関するお知らせ
(1/1ページ)

プレスリリースによりますと、株式会社ニチイ学館は、「2021年3月期より」株主優待制度を廃止することを意思決定したわけですが、
2020年3月31日時点の株主に対する株主優待は実施する(つまり、2020年3月期の株主優待制度が最後である)、とのことです。
しかし、配当金額の変更(無配等)が全くあり得るわけですから、2020年3月期より株主優待制度を廃止することはできるはずです。

Concerning the concerned business year, notwithstanding a decrease in a net profit,
Morinaga Seika is planning an increase in a dividend.
A net profit of the concerned business year has got decreased
both in comparison with the preceeding forecast and in comparison with that of the previous business year.
And, Morinaga Seika had disclosed a press release on an increase in a dividend
just one day before it disclosed its "Earnings Report (Kessan Tanshin) (Summary)."
And, usually, the initial forecast on a dividend of the current business year
is disclosed before a dividend of the concerned business year is paid.

当該事業年度に関して、当期純利益は減少したにも関わらず、森永製菓は増配を計画しているのです。
当該事業年度の当期純利益は、前回の業績予想と比較しても前事業年度の当期純利益と比較をしても、減少しているのです。
そして、森永製菓は「決算短信」を開示するわずか1日前に増配のプレスリリースを開示したのです。
それから、通常は、今事業年度の配当に関する最初の予想は当該事業年度の配当が支払われる前に開示されます。

A company's paying a specific sum to shareholders as a dividend is not a commitment with shareholders,
much less a complimentary system for shareholders.

会社が株主に特定の金額の配当を支払うことは株主に対する約束ではないのです。いわんや株主優待制度をやです。