2020年3月13日(金)



「本日2020年3月13日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. March 13th, 2020), 520 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年3月13日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計520冊でした。

 

 


2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計451日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

 


ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 



前田建設の前田道路株TOB、きょう結果判明

ゼネコン準大手の前田建設工業は13日午前、持ち分法適用会社の前田道路に対する株式公開買い付け(TOB)の結果を発表する。
持ち株比率を現在の25%から51%に高めて連結子会社にするためのTOBで、12日が応募期限だった。取得株数に下限はなく、
上限の51%に達するかどうかが焦点だ。反対を表明した前田道路が対抗策として多額の特別配当を打ち出し、
同業最大手のNIPPOと資本業務提携の協議に入ると発表するなど異例の敵対的TOBに発展していた。
「脱請負」を目指す前田建設は、道路や空港などのインフラ運営で前田道路とのシナジーを見込む。
前田道路を連結子会社にすれば、役員の選任などを通じて経営への関与を深めることができる。
インフラ管理・運営分野の営業利益を10年後までに現在の5倍の300億円規模に増やすことを目指す。
一方、前田道路は手元資金の約6割に当たる535億円の特別配当とNIPPOとの資本業務提携の協議入りで
前田建設をけん制してきた。3月上旬には前田道路がインフラ運営事業での協業検討を提案して前田建設に歩み寄って
TOB撤回を求めたが、前田建設は応じなかった。特別配当の可否は3月6日を基準日とする4月の臨時株主総会で決議される。 
(日本経済新聞 2020/3/13 2:00)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO56732270S0A310C2000000/

 

前田建、前田道を連結子会社に TOBで議決権所有51%超に

前田建設工業(1824)は13日、子会社を通じ前田道路(1883)に対して実施していたTOB(株式公開買い付け)の結果、前田道
を連結子会社化すると発表した。買い付け予定の上限(2181万1300株)を上回る3621万9738株の応募があり、上限の株数を
買い付ける。前田建による前田道の議決権所有割合は51.29%となり、前田道は19日付で前田建の連結子会社となる予定。
前田建は買い付け価格3950円でTOBを1月21日から実施しており、3月12日が期限だった。TOBに対しては前田道路が対抗策として
多額の特別配当を打ち出し、同業最大手のNIPPOと資本業務提携の協議入りを発表するなど、敵対的TOBとなっていた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
(日本経済新聞 2020/3/13 12:53)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXLASFL13HDU_T10C20A3000000/

 

前田建設、前田道路を子会社化へ TOB成功

ゼネコン準大手の前田建設工業は13日、前田道路へのTOB(株式公開買い付け)の結果を発表した。
応募数が買い付けの上限を上回った。この結果、前田道路への出資比率は25%から51%へ上昇し、連結子会社になる見通し。
前田建設は役員の選任などを通じて前田道路の経営への関与を深める方針だ。
12日にTOBの期限を迎えていた。応募数は3621万株と買い付けの上限(2181万1300株)を上回った。
前田建設は1月20日に持ち分法適用会社だった前田道路へのTOBを発表した。前田道路は反対意見を表明して敵対的TOBへ発展した。
前田道路は対抗策として、手元資金の約6割に当たる535億円の特別配当方針を打ち出したほか、
同業最大手のNIPPOとの資本業務提携の協議入りを発表して前田建設をけん制してきた。3月上旬には前田道路が
インフラ運営事業での協業検討を提案。前田建設に歩み寄りTOB撤回を求めたが、前田建設は応じなかった。
(日本経済新聞 2020/3/13 13:00)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO56751440T10C20A3EAF000/

 

 


2020年3月11日
前田建設工業株式会社
前田道路株式会社株式(証券コード:1883)に対する公開買付けについての当社らの対応について
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/875/20200311.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




March 11, 2020
Maeda Corporation
Regarding the Acquirers’ Handling of the Tender Offer for
the Shares of Maeda Road Construction Co., Ltd. (Securities Code: 1883)
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/876/20200311_2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 


2020年3月13日
前田建設工業株式会社
前田道路株式会社株式(証券コード:1883)に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/877/20200313.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




March 13, 2020
Maeda Corporation
Notice Regarding the Results of the Tender Offer for
the Shares of Maeda Road Construction Co., Ltd. (Securities Code 1883) and a Change in Subsidiary Companies
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/878/20200313_2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





2020年3月13日
前田建設工業株式会社
前田道路株式会社(証券コード:1883)からの覚書締結の提案に関する経緯について
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/879/20200313_3.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



2020年3月11日
前田道路株式会社
前田建設工業株式会社に対する協業検討に関する覚書 締結の提案
及び「公開買付けに関する意見表明(反対)のお知らせ」の一部訂正について
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200311.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




March 12, 2020
Maeda Road Construction Co., Ltd.
Proposal Regarding the Execution of Memorandum of  Understanding for Discussion of Cooperation to
MAEDA CORPORATION and Partial Amendment to "Notice of Position Statement (Opposition) Regarding the tender offer"
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200312_EN.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)



 


R2.03.13 14:00
前田総合インフラ株式会社
公開買付報告書 対象: 前田道路株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)



R2.03.13 16:07
前田建設工業株式会社
臨時報告書 臨報提出事由:第19条第2項第3号
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 

 



【コメント】
前田建設工業株式会社が前田道路株式会社の連結子会社化を目指して実施していた公開買付が昨日2020年3月12日(木)に終了し、
公開買付は成立したとのことです。
前田道路株式会社は開始当初から公開買付に反対の意見表明を行っていまして、
グループ内で(持分法適用関連会社と持分法適用上の親会社との間で)対立する敵対的公開買付の様相を呈していました。
前田建設工業株式会社は公開買付後も前田道路株式会社の上場を維持する方針を明確にしていましたので、
市場の投資家としては、連結子会社化後の前田道路株式会社株式の本源的価値の向上可能性を勘案した上で、
公開買付に応募するか応募しないかを投資判断することになったわけです。
結論だけを言えば、前田道路株式会社の株価が公開買付期間中に公開買付価格を上回ることは一度もありませんでした↓。

「前田道路株式会社の過去3ヶ月間の値動き」

このたびの事例は敵対的公開買付ということで、公開買付が成立する可能性についてもはっきりとは分からないところがあり、
公開買付期間中に株価が公開買付価格に張り付くということにはならなかったようです。
前田道路株式会社の公開買付期間中の値動き(株価が公開買付価格を下回って推移している状態)だけでは、
公開買付が成立する可能性については何とも言えません(公開買付は成立するだろうとも成立しないだろうとも分からない)。
大まかに言えば、「前田建設工業株式会社の連結子会社になった後も、前田道路株式会社株式の本源的価値が
公開買付価格である3,950円を超えることはないだろう。」と予想をした投資家は公開買付に応募をした、
という言い方ができると思います。
参考までに、前田建設工業株式会社の公開買付期間中の値動きを紹介します↓。

「前田建設工業株式会社の過去3ヶ月間の値動き」

公開買付期間中の中盤以降は株価は一貫して下落しています。
「前田道路株式会社を連結子会社化しても、前田建設工業株式会社株式の本源的価値は増加しないだろう。」、
と予想をする投資家が多かった、という言い方ができるのだろうと思います。
さらに参考までに、株式会社NIPPOの公開買付期間中の値動きを紹介します↓。

「株式会社NIPPOの過去1ヶ月間の値動き」

前田道路株式会社と株式会社NIPPOが資本業務提携に関する協議開始のお知らせを発表したのは2020年2月27日(木)であった
わけですが、株式会社NIPPOの株価はそれ以前から下落傾向にあったと言えば下落傾向にあったわけですが、
2020年2月27日(木)以降は一貫して下落しています。
これから保有現金の大半を特別配当として社外流出させる(株主に支払う)と言っている会社と資本業務提携を行っても、
何の効果を上げることもできないのは明らかです。
市場の投資家も株式会社NIPPOの株式の本源的価値が増加する見込みはないと判断しているということなのでしょう。
ところで、前田建設工業株式会社がEDINETに公開買付報告書を提出したのは本日2020年3月13日(金)の「14:00」である一方、
東京証券取引所のTDnet(適時開示情報閲覧サービス)に「前田道路株式会社株式(証券コード:1883)に対する公開買付けの
結果及び子会社の異動に関するお知らせ」を開示したのは本日2020年3月13日(金)の「12:10」でした。
適時開示(タイムリー・ディスクロージャー)ということで、TDnetへの開示を先に行ったということなのかもしれませんが、
EDINETに公開買付報告書を提出する方が先でなければならない(TDnetへの開示はその後であるべきだ)と私は考えます。
その理由は、公開買付報告書の提出までが証券制度上の公開買付手続きだからです(成立が公開買付の手続き完了なのではない)。
簡単に言えば、公開買付者は「公開買付の手続きを完了させた後で」速やかに適時開示を行うべきなのです。