2020年2月27日(木)



「本日2020年2月27日(木)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」


Today (i.e. February 27th, 2020), 305 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年2月27日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計305冊でした。

 

 


2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計436日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

 


ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 



前田建設、TOB期限延長 前田道路の特別配当受け

前田建設工業は27日、前田道路に対して実施しているTOB(株式公開買い付け)期間を従来の3月4日から同12日に延長する
と発表した。前田道路が20日に大規模な特別配当の実施を発表したことを受け、
TOBの届け出書の内容の一部訂正と期間延長が必要になったという。
訂正した届け出書では、前田道路が公表した総額535億円の特別配当がTOBの撤回条件に当たるため、
「公開買い付けの撤回等を行うことがある」とした。「撤回等について現時点で決定した事実はない」とも記した。
決済開始日は3月11日から19日に変更した。
前田建は1月20日、持ち分法適用会社である前田道路への出資比率を25%から51%へ高めるTOBを発表。
前田道路が同24日にTOBへの反対意見を表明したことで、敵対的TOBに発展した。
前田道路は対抗策として、2月20日に総額535億円の特別配当の実施を発表。基準日は3月6日に設定した。
TOBの成否にかかわらず、4月に開く臨時株主総会で配当の可否を決議する。
(日本経済新聞 2020/2/27 13:44)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO56104970X20C20A2EAF000/

 


前田道路がNIPPOと資本提携 前田建のTOBけん制

前田道路は27日、JXTGホールディングス(HD)傘下で道路舗装最大手のNIPPOと資本・業務提携の協議を始めると発表した。
アスファルト合材工場の共同運営などによる相乗効果を見込んでおり、株式の5%程度を持ち合う方向で検討する。前田道路は
大株主の前田建設工業から敵対的TOB(株式公開買い付け)を受けており、提携で前田建設をけん制する狙いがありそうだ。
NIPPOは業界最大手で空港や高速道路など大型工事に強みを持つ。前田道路は業界2位で民間の小型工事を得意としている。
両社は提携により全国に計200カ所超のアスファルト合材工場を共同運営するほか、技術者の交流などを進める。同日、
都内で記者会見した前田道路の今枝良三社長は「共通する資産の効率化やノウハウの共有でシナジーが期待できる」と語った。
業界大手同士の提携になり、公正取引委員会の独占禁止法に抵触する可能性があるが、今後協議していくという。
前田建設は1月、約24%を保有している前田道路株を51%まで取得し、子会社にするためTOBを開始した。
前田道路はTOBに反発しており、
自社の資産価値を意図的に下げることで前田建設のTOBに対する意欲をそごうと、535億円規模の特別配当の実施を公表している。
NIPPOの吉川芳和社長は今回の資本・業務提携の協議について
「お互いの企業価値の向上が目的であり、TOBと関係なく資本提携は続ける」と話した。
(日本経済新聞 2020/2/27 18:43)
ttps://www.nikkei.com/article/DGXMZO56131680X20C20A2TJ1000/

 

 

 



R2.02.27
前田総合インフラ株式会社  
公開買付条件等の変更の公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)





R2.02.27 11:41
前田総合インフラ株式会社
訂正公開買付届出書 対象: 前田道路株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)


 

2020年2月20日(木)時点の前田道路株式会社による訂正意見表明報告書↓

R2.02.20 11:40
前田道路株式会社
訂正意見表明報告書 対象: 前田総合インフラ株式会社
(EDINET上と同じPDFファイル)

 

 


February 5, 2020
Maeda Corporation
Information Session on the Tender Offer for the Shares of Maeda Road Construction
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/857/20200205.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年2月20日
前田建設工業株式会社
前田道路株式会社(証券コード:1883)による剰余金の配当(特別配当)並びに
臨時株主総会招集及び剰余金の配当(特別配当)に関する基準日設定に関する発表について
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/865/20200220.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




February 20, 2020
Maeda Corporation
Regarding the Announcement by Maeda Road Construction Co., Ltd. (Securities Code: 1883) on the Distribution of
Surplus (Special Dividend) As Well As the Convocation of an Extraordinary General Meeting of Shareholders
and the Establishment of a Record Date for the Distribution of Surplus(Special Dividend)
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/866/20200221.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 


2020年2月27日
前田建設工業株式会社
前田道路株式会社株式に対する公開買付けの条件変更に伴う「前田道路株式会社株式(証券コード:1883)に対する
公開買付けの開始に関するお知らせ」の訂正に関するお知らせ
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/867/20200227.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年2月27日
前田建設工業株式会社
(訂正)「前田道路株式会社株式に対する公開買付けの条件変更に伴う「前田道路株式会社株式(証券コード:1883)に対する
公開買付けの開始に関するお知らせ」の訂正に関するお知らせ」の一部訂正について
ttps://www.maeda.co.jp/news/blog_assets/attachments/868/2020027_2.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 



2020年2月20日
前田道路株式会社
剰余金の配当(特別配当)並びに臨時株主総会招集及び剰余金の配当(特別配当)に関する基準日設定についてのお知らせ
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200220.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





February 20, 2020
Maeda Road Construction Co., Ltd.
Notice of Dividends from Surplus (Special Dividend), and Establishment of Record Dates for Convocation of
Extraordinary General Meeting of Shareholders and Dividends from Surplus (Special Dividends)
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200220_EN.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





2020年2月21日
前田道路株式会社
臨時株主総会招集のための基準日設定公告
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/koukoku/rinsou.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年2月21日
前田道路株式会社
剰余金の配当に関する基準日設定公告
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/koukoku/haitou.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 


2020年2月27日
前田道路株式会社
(訂正)「前田総合インフラ株式会社による当社株券に対する公開買付けに関する意見表明(反対)のお知らせ」
の一部訂正について
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200227-01.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




February 27, 2020
Maeda Road Construction Co., Ltd.
Notice of Commencement of Discussions on the Capital and Business Alliance
between NIPPO CORPORATION and MAEDA ROAD CONSTRUCTION Co., Ltd.
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200227-02_EN.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年2月27日
前田道路株式会社
株式会社NIPPOと前田道路株式会社の資本業務提携に関する協議開始のお知らせ
ttp://www.maedaroad.co.jp/ir/2020/info_20200227-02.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 

 


【コメント】
前田建設工業株式会社が前田道路株式会社に対して実施している公開買付について一言だけコメントを書きたいと思います。
本日2020年2月27日、前田建設工業株式会社が6営業日だけ公開買付期間を延長する旨、訂正公開買付届出書を提出しました。
そして、同じく本日2020年2月27日、前田道路株式会社は株式会社NIPPOと資本業務提携に関する協議を開始した旨
プレスリリースを発表しました。
TDnet(適時開示情報閲覧サービス)を見ますと、前田建設工業株式会社が公開買付期間を延長する旨発表したのは
「2020/02/27 09:30」である一方、前田道路株式会社は株式会社NIPPOと資本業務提携に関する協議を開始した旨
発表したのは「2020/02/27 17:00」となっています。
前田道路株式会社は本日、株式会社NIPPOと資本業務提携に関する協議を開始したわけですが、
そのことを見ても分かりますように、前田建設工業株式会社が実施している公開買付には反対の意見を持っているわけです。
また、関連するプレスリリースを紹介していますように、2020年2月20日に前田道路株式会社は、
公開買付の当初の決済日の前日(2020年3月6日(金))を基準日とした総額535億円の特別配当を実施することを発表しました。
特別配当の支払日は臨時株主総会の開催日もしくはその数日以内である2020年4月中旬が予定されています。
この総額535億円の特別配当は敵対的公開買付を断念させるための「奇策」と報道等では表現されたりしています。
私個人の意見を言いますと、この種の特別配当には公開買付者が公開買付を止めたくなる効果は全くないとまでは言いませんが、
少なくとも金融商品取引法上は一旦開始した公開買付を途中で中止することはできません。
公開買付届出書に一定の事態が生じた場合は公開買付を中止することがある旨予め記載をしていても、中止はできません。
その意味では、前田建設工業株式会社による株式取得を断念させる効果はない、と言わねばならないでしょう。
市場の投資家の立場からすれば、所有株式を売却してしまえば前田道路株式会社の経営が今後おかしくなっても
何らの利害関係もないわけですから、特別配当が支払われようが前田建設工業株式会社への公開買付には応募するわけです。
一般的なことを言えば、この種の特別配当は敵対的買収への対抗策には全くならない、と言わねばならないのです。
それから、先ほども書きましたように、本日2020年2月27日、前田道路株式会社は株式会社NIPPOと資本業務提携に関する
協議を開始した旨発表したわけなのですが、株式会社NIPPOと資本業務提携を本当に実施していくつもりであるのならば、
前田道路株式会社はまず真っ先に件の特別配当の実施を撤回する旨意思決定をしなければならないでしょう。
今後前田道路株式会社と株式会社NIPPOは業務提携を通じて協業運営等の展開を図っていくことになります。
営業面、生産設備面、研究開発面、人員体制面、ありとあらゆる分野でシナジー効果を発生させていこうとお互いに考えています。
それなのに多額の特別配当を支払うでは意味不明でしょう。
前田道路株式会社が保有する豊富な現金は、配当として支払うためのお金ではありません。
今後株式会社NIPPOと協業運営を行っていくためのお金です(株式会社NIPPOは預金通帳を見せろと言うでしょう)。
「捨て身の焦土作戦」をやっている場合ではないわけです。
株式会社NIPPOと共に幅広いシナジー効果を追求する作戦をやらなければならないのです。
手許現金の大半を配当として支払ってしまっては、今後株式会社NIPPOと協業運営を進めていくに際し支障が出るでしょう。
特別配当には前田建設工業株式会社による株式取得を断念させる効果はないわけですから、
前田道路株式会社は株式会社NIPPOとの資本業務提携を通じた株式の本源的価値の向上に力を注ぐようにするべきなのです。
確かに公開買付に応募するか否かは市場の投資家が決めることですが、
「公開買付に応募するのはやめておこう。」と市場の投資家が投資判断するような資本業務提携の具体的内容を打ち出すことが
今最も前田道路株式会社に求められていることではないでしょうか。
前田道路株式会社が特別配当を実施する旨意思決定したのは株式会社NIPPOと資本業務提携を行うことを考える前のことです。
同じ事業を営む他社と資本業務提携を新たに開始するとなりますと、もはやその意思決定に合理性はありません。
「特別配当を支払わないのならば公開買付に応募をしよう。」などと考える投資家はいません。
特別配当の存在は公開買付への応募に関する投資判断に無関係です。
資本業務提携に第一に力を注ぐべきなのですから、前田道路株式会社は特別配当を実施する意思決定を撤回するべきなのです。
2020年4月中旬を予定している臨時株主総会も開催中止とするべきなのです。