2020年3月24日(火)



「本日2020年3月24日(火)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. March 24th, 2020), 265 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年3月24日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計265冊でした。

 

 


2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計462日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

 


ユニゾホールディングス株式会社の被雇用者が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 



2020年3月24日(火)日本経済新聞
資産最大4.5兆円売却 ソフトバンクG 自社株買い2兆円 投資抑制「守りの財務」へ
きょうのことば
自社株買い 株主還元策、ROE改善
(記事)





2020年3月24日(火)日本経済新聞
「銀行の枠組み超える」 りそなHD次期社長 異業種・地銀と連携
収益性改善へコスト削減を
(記事)


 

2020年3月23日
ソフトバンクグループ株式会社
自己株式取得と負債削減のための4.5兆円のプログラムを決定
ttps://group.softbank/news/press/20200323

(キャプチャー画像)



 

伝統的な銀行業における構図↓。

"The traditional banks used to be unable to pursue a maximization of a profit."
(伝統的な銀行はかつては利益の最大化を追求することができなかったのです。)

 

 



【コメント】
紹介している記事とプレスリリースを題材にして、伝統的な銀行業について一言だけコメントを書きたいと思います。
ソフトバンクグループ株式会社は保有資産を売却して自社株買いと負債の削減に充てることを計画しているわけですが、
このことは悪く言えば、「ソフトバンクグループ株式会社は今までわざわざ負債により資金を調達して事業では用いない
売却可能な資産を保有していたということなのか?」という見方ができるわけです。
保有資産を売却して負債の削減を行うと聞きますと一見すると理に適った経営を行なっているように思えますが、
「ではなぜ今までその負債を負っており売却可能なその資産を保有していたのか?」という問いには答えられないわけです。
この論点は、今ままで学んだことやこれまで聞いた話を思い出してみますと、有名な経営管理学に関する論点であるようです。
ただ、記事を題材にしてこの有名な論点について考えていまして、「資金の出し手が利益の最大化を目的としていない場合」は、
負債により資金を調達してより収益性の高い資産に投資をするということが可能になるな、とふと思いました。
「資金の出し手が利益の最大化を目的としていない場合」とは、@かつての伝統的な銀行(担保を取った上で決められた
金利で貸し出しを行うことのみが認められていた)とAいわゆる預金者(収益性ではなく安全性を求めている)が該当します。
最初に紹介していますように、今日は伝統的な銀行業について考察を行う中で「伝統的な銀行業における構図」を描きましたが、
@かつての伝統的な銀行は銀行法の縛りがありましたから最も収益性の高い資産に手許現金を投じることができませんでしたし、
また、Aいわゆる預金者は実生活上の理由から収益の最大化など始めから求めていません(仮にそうなら、その人は始めから
銀行に預金など行わないでしょう)(つまり、どちらもそれぞれ他の事柄を目的として「資金の出し手」となっているわけです)。
また、上記の構図を描いていて、「かつての銀行法は『借入人保護』も目的としていたのだろう。」と今日は思いました。

What is the most traditional business of a bank?

銀行の最も伝統的な業務とは何ですか。


SoftBank Group Corp. can invest cash in hand in almost any assets,
whereas the traditional banks once used to be able to invest cash in hand in lendings on mortgage only.

ソフトバンクグループ株式会社はほとんどあらゆる資産に手許現金を投じることができるのですが、
伝統的な銀行はかつては担保付きの貸出金にしか手許現金を投じることができなかったのです。


The traditional banks once used to be unable to invest cash in hand in the most profitable asset.

伝統的な銀行はかつて、手許現金を最も収益性の高い資産に投じることができなかったのです。


In my personal opinion, a purpose of the old Bank Act used to be a "borrower protection,"
as well as a "depositor protection."
In those days, even if there existed a more profitable asset for a bank to invest in,
the bank had no choice but to lend cash in hand to a borrower at a specific low interest rate.

私個人の意見になりますが、かつての銀行法は、「預金者保護」と同時に、「借入人保護」をも目的としていたのです。
当時は、たとえ銀行にとって投資をするべきさらに収益性の高い資産が存在していたとしても、
銀行は手許現金をある特定の低い金利で借入人に貸し出しを行う他なかったのです。