2020年2月3日(月)



「本日2020年2月3日(月)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」




Today (i.e. February 3rd, 2020), 248 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年2月3日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計248冊でした。

 

 


2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計412日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

 


ユニゾホールディングス株式会社が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 


2017年2月4日(土)日本経済新聞
福岡中央銀など18機関 中小向け無担保融資 日本公庫と
(記事)





CLO(しーえるおー)

Collateralized Loan Obligationの略称で和訳はローン担保証券。資産担保証券の一種である。
金融機関が事業会社などに対して貸し出している貸付債権(ローン)を証券化したもので、
ローンの元利金を担保にして発行される債券のことをいう。
金融機関にとっては、元来流動性の劣る貸出資産を、ローンより市場性の高い債券の形態にすることができるので、
より機動的に資金を調達することができるというメリットがある。
実際には、金融機関がローンを特別目的会社に譲渡し、特別目的会社が債券を組成し、投資家がこれを購入する。
そして、ローンからの元利金を投資家が受け取るという仕組みが一般的である。
CLOは、シニア債・メザニン債・劣後債といった支払優先順位の異なる数種類の債券が組成される。
ローンからの元利金は支払優先順位の高い順に支払われる。
よって発行体が同一であっても、階層の異なる債券ごとに、それぞれ異なった格付けが付与されている。
CLOは、リスク・リターンの選好が異なる様々な層の投資家に対して、投資機会を提供することができ、
個別企業の発行する債券にはない投資機会を提供することができるとされている。
(野村證券 証券用語解説集)
ttps://www.nomura.co.jp/terms/english/c/clo.html

 

 

「銀行自身は銀行口座を保有できるのか?」という点について調べていてヒットしたページ↓。


日本銀行には誰が預金口座を開設していますか?
(日本銀行 決済と日本銀行の役割)
ttps://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/kess/i08.htm/

>日本銀行に預金口座を開設している先は、主として金融機関等です。
>このほか、国、外国の中央銀行や国際機関などが預金口座を開設していますが、
>個人や一般企業からの預金は受け入れていません。
>これは、日本銀行の預り金業務の主な目的が、わが国の中央銀行として、
>決済システムの円滑かつ安定的な運行を保つことにあるからです。

 

 


【コメント】
紹介している新聞記事と解説記事等を題材にして、昨日のコメントに一言だけ追記をしたいと思います。
まず、紹介している新聞記事から重要な部分を引用したいと思います。

>全国18の地域金融機関と日本政策金融公庫が協力し、中小企業向けの無担保融資を始めた。

>無担保融資を証券化したローン担保証券(CLO)とよばれる手法

今までも新聞記事等で見かけたことがあるような気もするのですが、ローン担保証券の略語である「CLO」は
どんな単語の頭文字を取ったものなのだろうかと思いましたので、インターネットで検索してみました。
「CLO」とは、「Collateralized Loan Obligation」の頭文字を取ったものであるとのことです。
これはどんなに頭をひねっても自分では考え付かないなと思いました。
通常の言葉の用い方とは異なり、証券化の文脈では、"Collateralized"は「担保化された」という意味合いであり、
"Obligation" は「証券」の意味合いであるとのことです。
分類を大まかに言いますと、「資産担保証券」(ABS、Asset-backed Security)の中に「債務担保証券」(CDO、Collateralized Debt
Obligation)があり、その中に「ローン担保証券」(CLO、Collateralized Loan Obligation)がある、ということになります。
インターネット上のいくつか記事を参考にして描いただけなのですが、次のような図を描いてみました↓。

「『資産担保証券』(ABS、Asset-backed Security)の分類」

さて、紹介している新聞記事における融資では、通常の銀行融資ではなく、無担保融資である、という点が特徴であるわけですが、
資金の貸し手である銀行としましては当然のことながら貸出金の債務不履行時には最大限債権の回収を試みようとするわけです。
文脈は異なりますが、債権の回収を試みるという点では、昨日のコメントの事例における「印刷会社」と全く同じであるわけです。
債権者にとっては無担保融資も売上債権(売掛金、受取手形)も無担保の債権である、という共通点があるわけです。
そうしますと、今日紹介している新聞記事のように銀行が無担保で融資を行うことを考えるならば、万一の場合に備えて、
銀行は「借入人に手形を振り出してもらう。」という対応が実務上必要になってくるのではないかと思いました。
融資の際に銀行は自行を受取人とした手形を借入人に振り出してもらうわけですが、これはいわゆる「コマーシャル・ペーパー」
の亜種と言いますか、手形発行による資金調達の一形態であるわけです。
通常の銀行融資の場合は、債務不履行時には即時に抵当権を行使することで債権(貸出金)の回収が不可能になることを避ける
わけですが、無担保融資となりますと、債務不履行時には銀行は借入人の財産を差し押さえる必要が出てきます。
昨日のコメントでも書きましたように、債務者の財産を差し押さえることは現実には非常に難しい(時間がかかる)のですが、
手形という形態を取れば、貸出金の債務不履行時には、手形の不渡り時同様、即時性のある銀行口座の凍結が可能となるわけです。
手形を利用する際には債権者も銀行口座が必要なのですが、この場合銀行が中央銀行の口座を利用できるかまでは分かりません。

Concerning an "asset" part only, "Asset-backed Securities" in a true sense are a lending on a mortgage.
"Asset-backed Securities" other than a lending on a mortgage should be called "Cash-flow-backed Securities."
In other words, a lending on a mortgage is dependent on a real right (i.e. a real asset),
whereas "Asset-backed Securities" other than a lending on a mortgage are dependent on a claim (i.e. a person).

「資産」の部分のみに関して言えば、真の意味の「資産担保証券」は抵当付の貸出金なのです。
抵当付の貸出金以外の「資産担保証券」は「キャッシュフロー根拠証券」と呼ぶべきなのです。
他の言い方をすれば、抵当付きの貸出金は物権に(すなわち、実物資産に)依存しているのに対し、
抵当付の貸出金以外の「資産担保証券」は債権に(すなわち、人に)依存しているのです。