2020年1月20日(月)



「本日2020年1月20日(月)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. January 20th, 2020), 202 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2020年1月20日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計202冊でした。

 

 


2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計398日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜2019年12月31日(火))
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その4(2020年1月1日(水)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/PastLinksWithASummaryOfEachComment4.html

 


ユニゾホールディングス株式会社が行う「エンプロイー・バイアウト("Employee Buyout")」に関連するコメント
http://citizen2.nobody.jp/html/202001/CommentsWithRelationToAn'EmployeeBuyout'.html

 

 

 


ユニゾ巡る動き、フォートレスがTOB期間を延長

[東京 20日 ロイター] - フォートレスは1月20日、ユニゾへの公開買い付け期間を2月4日まで再び延長する
と発表した。ユニゾホールディングス(3258.T)が昨年末、従業員による買収(EBO)により非公開化すると発表したこと
を受け、フォートレスはこれまで公開買い付け期間を今年1月20日まで延長していた。
これまでの経緯は以下の通り。
<2019年>
ーー7月10日、エイチ・アイ・エス(H.I.S.)(9603.T)が1株3100円で株式公開買い付け(TOB)する意向
を表明。ユニゾは事業上のシナジー効果が見込めないなどとしてこれに反対した。
ーー8月16日、ソフトバンクグループ(9984.T)の連結子会社である投資ファンドのフォートレスが、
H.I.S.によるTOBに対抗する「白馬の騎士」として、1株4000円でTOBを実施すると発表した。
ーー8月後半、株価が自身の提案したTOB価格を上回って推移する中でH.I.SはTOBを断念した。
ーーユニゾがフォートレスに対してTOB価格を5000円に引き上げることなどを打診。
ーー9月27日、ユニゾは、フォートレスによるTOBが企業価値や株主利益の向上に役立つものかどうかあらためて慎重に
検討する必要があるなどとして、このTOBに関する株主への応募推奨を撤回した。
ーーTOBの成立を見込んでユニゾ株を買い進めていた米ファンドのエリオット・マネジメントがこの間、
ユニゾに質問状を複数回送付した。
ーー10月15日、米ブラックストーンが、フォートレスによるTOB価格を上回る1株5000円でユニゾ株をTOBする
意向を表明したが、ユニゾは態度を留保した。
ーー10月21日、ユニゾはフォートレスとブラックストーンのいずれのTOBについても態度を留保し、
協議を継続する方針を示した。
ーーブラックストーン提案の1株5000円でのTOBをユニゾが受け入れれば、これまでユニゾ株を買い進めてきた
エリオットなどの投資家は株式の売却益を得やすく、TOBは成立するかもしれない。
ーー仮にブラックストーンがTOBの意向を撤回するなら、フォートレスによるTOBが成立するかに関心が移る。
これまで株価はTOBへの期待で上昇してきただけに、展開次第では急落の恐れもある。
H.I.S.によるTOB表明の前日終値は1990円だった。
ーーブラックストーンはユニゾに対するTOBに関し、ユニゾ側の同意および合意書の期限延長を繰り返し、
11月7日に期限経過後の検討期間に入ったことを明らかにした。 その後、検討期間も複数回延長した。
11月28日、ユニゾの同意が得られなかったと発表。引き続きあらゆる選択肢を検討するとした。
ユニゾ側は、ブラックストーンとの間で引き続き積極的かつ真摯に協議を継続するとコメントした。
ーー11月15日、フォートレスはユニゾへのTOB価格を4000円から4100円に引き上げた。
ーー11月24日、ユニゾはこれまで協議してきたフォートレスと、ブラックストーンを含む海外の投資ファンド5社に加え、
日本国内の投資ファンド1社、日本国内の事業会社1社の計8社とTOBのスポンサー候補として協議していると発表。
ーー12月18日、フォートレスが公開買い付けの期間を2020年1月8日まで延長。
ーー12月22日、ユニゾ従業員と米投資ファンドのローンスターが買収を目的に共同で設立したチトセア投資が
1株5100でTOBを実施し、非公開化すると発表。フォートレス・インベストメント・グループがユニゾに対し行っている
TOBには反対し、ブラックストーンなど他の提案者との協議もすべて終了する。
ーーフォートレスは12月27日、公開買い付け期間を1月20日まで延長すると発表。
また、8月にユニゾと締結した覚書の合意に従い、違約金13億7500万円を支払うよう請求した。
(ロイター 2020年1月20日 / 17:35)
ttps://jp.reuters.com/article/unizo-idJPKBN1ZJ0RI

 

 

 



2020年1月6日
ユニゾホールディングス株式会社
サッポロ合同会社による当社株券に対する公開買付けに係る協議状況に関するお知らせ
ttps://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20200106.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年1月14日
ユニゾホールディングス株式会社
主要株主の異動に関するお知らせ
ttps://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20200114.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2020年1月20日
ユニゾホールディングス株式会社
サッポロ合同会社による当社株券に対する公開買付けの買付条件等の変更に関するお知らせ
ttps://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20200120.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





R2.01.20
サッポロ合同会社  
公開買付条件等の変更の公告
(EDINETと同じhtmlファイル)

 

 

 



R2.01.06 11:51
ユニゾホールディングス株式会社
訂正意見表明報告書 対象: サッポロ合同会社
(EDINET上と同じPDFファイル)




R2.01.07 09:28
ユニゾホールディングス株式会社
訂正意見表明報告書 対象: サッポロ合同会社
(EDINET上と同じPDFファイル)




R2.01.14 15:57
ユニゾホールディングス株式会社
臨時報告書(第19条第2項第4号)
(EDINET上と同じPDFファイル)




R2.01.17 16:43
株式会社チトセア投資
訂正公開買付届出書 対象: ユニゾホールディングス株式
(EDINET上と同じPDFファイル)




R2.01.20 15:59
サッポロ合同会社
訂正公開買付届出書 対象: ユニゾホールディングス株式会社  
(EDINET上と同じPDFファイル)

 



 



ユニゾホールディングス株式会社
株式会社チトセア投資による当社株式に対する公開買付けについて
特設サイトへ
ttps://www.unizo-offer-information.com/jp/disclaimer-jp/

「キャプチャー画像」



英語版
ttps://www.unizo-offer-information.com/disclaimer/

「キャプチャー画像」



 

株式等公開買付のご案内ページ(東海東京証券株式会社)
ttp://www.tokaitokyo.co.jp/products/stock/tob/index.html

「PDF印刷・出力したファイル」



公開買付説明書
ttp://www.tokaitokyo.co.jp/pdf/products/tob/tob3258.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)


公開買付説明書の訂正事項
ttp://www.tokaitokyo.co.jp/pdf/products/tob/tob3258-revision.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)

 

 

 



【コメント】
米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループ(公開買付者名は「サッポロ合同会社」)が
ユニゾホールディングス株式会社に対して実施している株式公開買付の買付期間を延長した、とのことです。
2020年1月20日(月)までとしていた公開買付期間を2020年2月4日(火)まで延長することにした、とのことです。
サッポロ合同会社が公開買付届出書(訂正届出書を含む)を提出するのはこれで13回目なのですが
(すなわち、サッポロ合同会社はこれで合計12回の公開買付期間の延長を行っていることになります)、
このたびサッポロ合同会社が公開買付期間を延長することにした理由は、ユニゾホールディングス株式会社の従業員が
中心となって実施しているもう1つの公開買付(「エンプロイー・バイアウト」)の動きに対応するため、
従業員側の公開買付期間に合わせる必要があると考え方からである、とのことです。
サッポロ合同会社が「R2.01.20 15:59」に提出した訂正公開買付届出書には、次のような記載があります(4/9ページ)↓

>その後、公開買付者は、株式会社チトセア投資が2019年12月24日に開始した対象者株式に対する公開買付け
>(以下「チトセア公開買付け」といいます。)並びに対象者の株主の皆様による本公開買付けへの応募状況及び
>今後の応募の見通し等を総合的に考慮して、慎重に検討した結果、公開買付期間をチトセア公開買付けに応じて延長する
>必要があると考えたため、2020年1月20日、公開買付期間をチトセア公開買付けにおける公開買付期間の末日である
>2020年2月4日まで延長すること(以下「第11回買付条件等変更」といいます。)を決定いたしました。

ユニゾホールディングス株式会社は従業員が実施する公開買付に引き続き賛同している(成立可能性は変動していない)わけですが、
サッポロ合同会社は公開買付期間をユニゾホールディングス株式会社の従業員が実施している公開買付の期間と一致させた方が
よいと考えたということであるならば、サッポロ合同会が今後公開買付期間を延長することはないのだろうと私は思いました。
ちなみに、公開買付期間はこのたび両者で一致と相成ったわけですが、「決済の開始日」は、株式会社チトセア投資の方は
「2020年2月13日(木)」である一方、サッポロ合同会社の方は「2020年2月12日(水)」と設定されています。
市場の一般投資家は基本的には公開買付価格のみでどちらの公開買付に応募をするのかを決めますので、
「決済の開始日」の差異は大勢に影響はない(「決済の開始日」が早い方に応募をしようと考える投資家はいない)のですが、
投資家にとって公開買付に応募をしている株式は公開買付代理人に「決済の開始日」まで拘束をされている状態にありますので、
投資家保護の観点から言って、「決済の開始日」は「公開買付の成立日の翌営業日」でなければならないと私は考えます。
それから、これは2019年12月28日(土)のコメントで既に紹介済みの法定開示書類になるのですが、
株式会社チトセア投資は「R1.12.27 16:58」に公開買付届出書の訂正届出書を提出しています(訂正箇所をキャプチャーします)↓。

【公開買付者の状況】
(4/4ページ)

しかし、法理的には、この訂正届出書は提出する必要は全くありません。
なぜならば、公開買付では、(公開買付者の条件・状況ではなく)公開買付そのものの条件が投資家の利益を左右するからです。
この論点は、2020年1月11日(土)と2020年1月12日(日)のコメントで書きました豊商事株式会社の事例と全く同じです。
市場の投資家は、公開買付者の取締役会決議にも公開買付者の資本金の額にも公開買付者の手許現金の額にも興味はありません。
この論点に関しては、「公開買付者が自然人の場合」を頭に思い浮かべてみれば、私が何を言いたいか分かると思います。
公開買付者の状況のあらゆる変動は投資家の利益を害しもせずまた投資家に有利に働くこともなく、代金支払いの安全性・確実性は
公開買付者が公開買付代理人に事前に預け入れている決済代金のみで決まるのです(応募と決済は公開買付者から独立しているのです)。

Investors in the market have no interest in conditions
such as the amount of a capital and the number of shares issued, etc. of a tender offerer.
(市場の投資家は、資本金の額や発行済株式の総数といった公開買付者の状況には全く関心がありません。)