2019年12月20日(金)

「本日2019年12月20日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」

Today (i.e. December 20th, 2019), 616 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日（すなわち、2019年12月20日）、EDINETに提出された法定開示書類は合計616冊でした。

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ（昨日現在、合計367日間のコメント）。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク（2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火)）
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク　その2（2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土)）
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク　その3（2019年9月1日(日)〜）
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

2019年11月27日(水)日本経済新聞
昭電工、退路断つ大型買収　日立化成の優先交渉権獲得　事業構造 先端材シフト
（記事）

2019年11月27日(水)日本経済新聞
親子上場解消に期待感　日立再編、資本効率向上に関心
（記事）

2019年11月29日(金)日本経済新聞
銘柄診断　日立
1年半ぶり高値　選択と集中 進展に期待
（記事）

2019年12月19日(木)日本経済新聞
昭和電工、9600億円超で日立化成買収　「機能性材料でトップに」
（記事）

「昭和電工株式会社のここ1ヶ月間の値動き」



「日立化成株式会社のここ1ヶ月間の値動き」



「株式会社日立製作所のここ1ヶ月間の値動き」

2019年12月18日
昭和電工株式会社
日立化成株式会社株式（証券コード 4217）に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ
ttps://www.sdk.co.jp/assets/files/news/2019/20191218_newsrelease_j.pdf

2019年12月18日
昭和電工株式会社
日立化成株式会社株式に対する公開買付けの開始予定について
ttps://www.sdk.co.jp/assets/files/news/2019/20191218_newsrelease2_j.pdf

2019年12月18日
昭和電工株式会社
当社による日立化成に対する公開買付け（説明会資料）
ttps://www.sdk.co.jp/assets/files/news/2019/20191218_newsrelease3_j.pdf

（ウェブサイト上と同じPDFファイル）

2019年12月18日
日立化成株式会社
剰余金の配当（期末配当無配）に関するお知らせ
ttps://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/information/pdf/191218_01.pdf

2019年12月18日
株式会社日立製作所
子会社株式に対する公開買付けへの応募
ならびに個別決算における特別利益および連結決算におけるその他の収益の計上に関するお知らせ
ttps://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/12/f_1218b.pdf

2019年12月18日
株式会社日立製作所
通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
ttps://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/12/f_1218d.pdf

2019年12月18日
株式会社日立製作所
2020年3月期連結業績予想の修正
ttps://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2019/12/f_1218dpre.pdf

>昭和電工は20年2月中旬に日立化成に対し、TOBを実施する方針。

また、昭和電工株式会社が2019年12月18日に発表したプレスリリース
「日立化成株式会社株式（証券コード 4217）に対する公開買付けの開始予定に関するお知らせ」には、
公開買付の開始日と公開買付期間について次のように書かれています（それぞれ1/37ページと29/37ページ）。

>本日現在、2020 年２月頃には本公開買付けを開始することを目指しております

>公開買付期間は20 営業日とする予定です。

仮に公開買付の開始日が2020年2月中旬であり公開買付期間は20営業日であるとすると、
公開買付の終了日は2020年3月中旬ということになります（そして、決済日も2020年3月下旬ということになります）。
公開買付へ応募した株主にとっては、2020年3月末までには日立化成株式会社株式の売却が完了する、ということになります。
この点についてですが、株式会社日立製作所が2019年12月18日に発表したプレスリリース「子会社株式に対する公開買付けへの
応募ならびに個別決算における特別利益および連結決算におけるその他の収益の計上に関するお知らせ」には、
公開買付への応募が業績に与える影響について、次のように書かれています。

6. 今後の業績に与える影響
（4/6ページ）


キャプチャーしている部分だけを読むとそれほど違和感はないかもしれませんが、上記のプレスリリースの発表と同時に
株式会社日立製作所は所有している日立化成株式会社株式の売却を前提とした「業績予想の修正」を発表しています。
株式会社日立製作所は、日立化成株式会社への公開買付が成立したと仮定して、当期利益の金額（予想数値）を算出しています。
しかし、磁気関連製品の昭和電工だからというわけではありませんが、その「業績予想の修正」の発表は「時期尚早」です。
紹介している2019年12月19日(木)付けの日本経済新聞の記事の記述とは異なり、法律上の取り扱い（確定性）について厳密に言えば、
昭和電工株式会社は公開買付の実施をまだ正式には発表していません（「公開買付届出書」の提出が法律上の正式発表です）し、
日立化成株式会社も公開買付の実施にまだ賛同意見を表明していません（「意見表明報告書」の提出が法律上の正式表明です）。
"Submission of a Securities Document"("SSD")（有価証券に関する書類の提出）（私の造語ですが）の時代だと思いました。

In front of Hitachi, there are two more turining points
on a road to gain a profit on a sale of its own Hitachi Chemical Share.
The first is a submission of a notification of a tender offer by the tender offerer,
and the second is a sufficient acceptance of a share by the other shareholders.

日立の前には、所有する日立化成株式の売却益を得るための道にはとうげがまだ2つあるのです。
1つ目は公開買付者が公開買付届出書を提出することであり、2つ目は他の株主が株式を十分な株式数応募することです。