2019年11月8日(金)



「本日2019年11月8日(金)にEDINETに提出された全ての法定開示書類」



Today (i.e. November 8th, 2019), 1261 legal disclosure documents have been submitted to EDINET in total.

本日(すなわち、2019年11月8日)、EDINETに提出された法定開示書類は合計1261冊でした。

 

 

 

2018年12月18日(火)のコメントで、ソフトバンク株式会社の上場に関する記事を計26本紹介し、
「有価証券の上場には4つのパターンがある。」という資料を作成し、以降、集中的に証券制度について考察を行っているのだが、
2018年12月18日(火)から昨日までの各コメントの要約付きのリンクをまとめたページ(昨日現在、合計325日間のコメント)。↓

各コメントの要約付きの過去のリンク(2018年12月18日(火)〜2019年4月30日(火))
http://citizen.nobody.jp/html/201902/PastLinksWithASummaryOfEachComment.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その2(2019年5月1日(水)〜2019年8月31日(土))
http://citizen2.nobody.jp/html/201905/PastLinksWithASummaryOfEachComment2.html

各コメントの要約付きの過去のリンク その3(2019年9月1日(日)〜)
http://citizen2.nobody.jp/html/201909/PastLinksWithASummaryOfEachComment3.html

 

 



2019年11月7日(木)日本経済新聞
RIZAP、子会社ぱど売却へ
(記事)




2019年11月7日(木)日本経済新聞 公告
公開買付開始公告についてのお知らせ
畑野幸治
(記事)



2019年11月6日
株式会社ぱど
畑野幸治氏による当社株券に対する公開買付けに関する意見表明のお知らせ
ttps://www.pado.co.jp/cms/uploads/2019/11/06155907/7b2636c10b0f137f92d577d5923da0d01.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





「株式会社ぱどの過去1ヶ月間の値動き」

「株式会社ぱどの過去3ヶ月間の値動き」

「株式会社ぱどの過去6ヶ月間の値動き」

「株式会社ぱどの過去1年間の値動き」

「株式会社ぱどの過去2年間の値動き」

「株式会社ぱどの過去5年間の値動き」

「株式会社ぱどの過去10年間の値動き」

 

 


R1.11.07 16:47
畑野幸治
公開買付届出書 対象: 株式会社ぱど  
(EDINET上と同じPDFファイル)



R1.11.08 09:01
株式会社ぱど
意見表明報告書 対象: 畑野幸治
(EDINET上と同じPDFファイル)



R1.11.07
畑野幸治
公開買付開始公告
(EDINET上と同じhtmlファイル)

 

 



2019年11月6日
RIZAPグループ株式会社
株式会社ぱどの公開買付への応募に関するお知らせ
ttps://ssl4.eir-parts.net/doc/2928/tdnet/1765032/00.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)




2017年2月13日
RIZAPグループ株式会社
資本業務提携、第三者割当による新株式の発行、主要株主、主要株主である筆頭株主及び親会社の異動
並びに発行可能株式総数の変更に関する定款の一部変更に関するお知らせ
ttps://www.pado.co.jp/cms/uploads/2017/02/08172431/170213e.pdf

(ウェブサイト上と同じPDFファイル)





How did RIZAP aquire more than two-thirds of a Pado Corporation Share?

RIZRPは株式会社ぱど株式の3分の2超をどうやって取得したのですか?



RIZAP will gain a profit of 96 yen per share on a sale of a Pado Share.

RIZAPはぱど株式の売却で1株当たり96円の売却益を得る予定です。

 



【コメント】
紹介している記事と公告とプレスリリースと法定開示書類を題材にして、一言だけコメントを書きたいと思います。
株式会社ぱどに対して公開買付が実施されているわけですが、公開買付者は自然人ということで、非常に興味深いと思いました。
株式会社ぱどが発表しているプレスリリースには、公開買付に賛同する旨の意見が表明されているわけですが、
公開買付価格が直近の株価水準よりも一定度ディスカウントされているということで、この点について少し考えてみました。
プレスリリースには、「3. 本公開買付けに関する意見の内容、根拠及び理由」の「(3) 本公開買付価格の公正性を担保する
ための措置及び利益相反を回避するための措置等、本公開買付けの公正性を担保する措置」の
「@ 当社における独立した第三者算定機関からの株式価値算定書の取得」が記載されています(11/21ページ)。
この文脈における「当社」とは(公開買付を実施する公開買付者ではなく対象会社である)「株式会社ぱど」を指すわけです。
そうしますと、株式会社ぱどは独立した第三者算定機関から株式価値算定書を取得したにも関わらず(もしくは、だからこそ)、
170円という公開買付価格は妥当であると言明しているということになります(賛同意見を表明するとはそういう意味でしょう)。
170円という公開買付価格には客観性がある(誰に有利でもない、買い手・売り手双方にとって中立だ)ということだとなりますと、
例えば議決権の3分の2超を保有しているRIZAPグループ株式会社が1株170円で残りの全ての株式を取得する法手続きを進めても
株式買取価格の点で問題はない、ということにならないだろうか、と私はふと思ったわけです。
他の言い方をすると、株式会社ぱどがいきなり臨時株主総会を招集して1株170円を対価にRIZAPグループ株式会社の完全子会社に
なる旨の特別決議(株式交換等)を取ることにしたとしても、株式会社ぱどもRIZAPグループ株式会社も投資家から
責められる言われはない、という考え方になるのではないかと私は思いました。
それから、2017年2月13日にRIZAPグループ株式会社が発表しているプレスリリース「資本業務提携、第三者割当による新株式の発行、
主要株主、主要株主である筆頭株主及び親会社の異動並びに発行可能株式総数の変更に関する定款の一部変更に関するお知らせ」
には、驚くべきことに次のような記載がありました↓。

II. 第三者割当により発行される新株式の募集
1.募集の概要
(7/20ページ)

RIZAPグループ株式会社は、確かに当初は資本業務提携を目的に株式会社ぱどへ出資をした(第三者割当増資の引受)わけですが、
わずか2年7ヶ月間で、株式会社ぱど株式への投資で実に129.7パーセント(=96÷74×100)のリターン(利益)を得ています。
公開買付価格は直近の株価水準よりもディスカウントされていますので、RIZAPグループ株式会社には株式売却損が計上される
のだろうかと私は最初思っていましたが、売却損どころか買った価格の倍以上の価格で今回株式を売却するとのことです。
2017年3月31日の引受価格が明らかにおかしかったことがその原因の1つでもあるのですが(当時の株価水準は250円程度であった
にも関わらず、RIZAPグループ株式会社は1株74円で引き受けている)、投資家保護も何もあったものではないなと私は思いました。
RIZAPグループ株式会社はこの時の第三者割当増資の引受の結果、株式会社ぱど株式の67.56%を一気呵成に取得しています。
株式会社ぱどへ公開買付を実施している公開買付者(自然人)のことは、一部の新聞記事では「個人投資家」と表現されていますが、
これでは応募株主であるRIZAPグループ株式会社も(事業運営者ではなく)「投資家」の側面があると言わねばならないでしょう。
「君子は豹変す」と言いますが、RIZAPグループ株式会社は事業運営・出資方針の「方向変換」も「素早い(動きが速い)」のです。
「RIZAP」とは次の頭文字を取ったものなのです(私の創作ですが)。

Redirecting Investor who ZAPs (方向変換をし素早く動く投資家)

リモコンでテレビのチャンネルをころころ変えるように機を見ては投資方針を迅速に変える投資家、という意味を込めました。
また、"redirect"には取得した株式を他の誰かに売却する(株式の所有者を書き換える)、という意味合いも込められると思います。
それにしましても、この短期間でこの投資利益率です、「株式会社ぱど株式の譲渡を装った(株式を隠れ蓑にした)公開買付者から
RIZAPグループ株式会社への寄附金」(買付代金は譲渡時や清算時に損金にならない)と税務当局から指摘されるかもしれません。